表通りの裏通り

~珈琲とロックと道楽の日々~
ブルース・スプリングスティーンとスティーブ・マックィーンと渥美清さんが人生の師匠です。

ハンプトン・コロシアム

2014-11-12 19:08:05 | ローリング・ストーンズ

先月発売されたローリング・ストーンズのアーカイヴ・シリーズ『ハンプトン・コロシアム・ライヴ・イン1981』。

St1981

【Blu-ray収録内容】
[1981年12月18日 アメリカ/ヴァージニア州ハンプトン・コロシアムにて収録]

01.イントロダクション
02.アンダー・マイ・サム
03.ホエン・ザ・ウィップ・カムズ・ダウン
04.夜をぶっとばせ
05.シャッタード
06.ネイバーズ
07.黒いリムジン
08.ジャスト・マイ・イマジネーション
09.トゥエンティ・フライト・ロック
10.ゴーイング・トゥ・ア・ゴー・ゴー
11.レット・ミー・ゴー
12.タイム・イズ・オン・マイ・サイド
13.ビースト・オブ・バーデン
14.友を待つ
15.レット・イット・ブリード
16.無情の世界
17.バンド・イントロダクション
18.ハッピー・バースデー・キース
19.リトルT&A
20.ダイスをころがせ
21.氷のように
22.ハング・ファイアー
23.ミス・ユー
24.ホンキー・トンク・ウィメン
25.ブラウン・シュガー
26.スタート・ミー・アップ
27.ジャンピン・ジャック・フラッシュ
28.サティスファクション

今までこの当時のツアーはハル・アシュビー監督の『レッツ・スペド・ザ・ナイト・トゥゲザー』で断片的に見ることはできましたが、この作品はほぼノーカット(バックステージの様子まで)でパッケージされているので見応え十分!! アルバム「スティル・ライフ」や映画の曲順や演奏に馴染んでいたので、この作品は衝撃的ですね。

映画と被る演奏や映像があると思ったらやはりアシュビー監督が一枚噛んでいました。しかもブルースの作品でもお馴染みのボブ・クリアマウンテンが素晴らしいミックスをしているので、音像も迫力満点!!

個人的には映画のオープニング、「アンダー・マイ・サム」~「レッツ...」の流れがスゴく好きでしたが、間に名曲「ホエン・ザ・ウイップ・カムズ・ダウン」が隠れていたんですね。

そしてストーンズ・ナンバーで一番好きな「レット・イット・ブリード」。映画ではズタズタに編集はされていたけど、ビルとチャーリーがいっぱい写っているので、それはそれで好きでした。でも今回改めて通して聴いてみると、ミック、キース、ロニー三者三様の(好き勝手に見える)ギターが絶妙に絡み合って最高です。

バンド紹介の後のハッピー・バースデー・キースも、「リトルT&A」のイントロをかき鳴らしたところに乾杯用のドリンクが運ばれてきて中断しちゃったり、ノーカットならではのハプニングも楽しいですね(#^.^#)

全体的にガチガチに造り込んだ後の(生で見てきた)ツアーと比べ、とってもルーズで各自が自由に演奏している姿(これもチャーリーとビルがしっかりしているから成立するんでしょうけど)、何よりみんな(当然)若いので演奏もアクションもキレキレだし、そんな混沌としたカオスがたまりません。好みは分かれると思いますが、リサのいる『スティール・ホイールズ』以降のライヴも良いけど、この頃のオトコ臭いローリング・ストーンズも良いですね。

今後は様々なアーティスト(数年前から始まっていたけど)が、こういう完全版の"アーカイヴもの"に力を入れていくんでしょうね。リアルタイムで体感できなかった僕らには嬉しい反面、どれを選んだらよいのか悩ましい時代になりました(笑)