GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

神様は星稜がお好き?

2014-07-28 03:04:45 | Talk is Cheap
野球の神様がいるとしたら、残酷な仕打ちをするもんだ。

甲子園出場をかけた石川県大会の決勝戦。
スコアボードは8対0。
8点差、最終回9回裏、最後の攻撃。
これがプロ野球の試合だったら、観客はとっとと帰り支度してるかもしれない点差だ。

小松大谷高校の応援団やOB、選手にはもう甲子園が目の前に見えてただろう。
星稜高校は、選手も監督も応援団も最後迄諦めてはいないだろうが、
まさか9点を取れるなんて甘いことは思ってなかっただろう。

結果は奇跡のような結末。
9回裏の攻撃で9点入れてサヨナラ逆転勝ち。
8対9で星稜が甲子園に行く事になった。

数々の名勝負、名場面が今迄あった高校野球。
高校野球はよく「筋書きの無いドラマ」って言われるけど、
野球の神様は残酷な結末がお好きなのか?
もしかしたらこの神様は松井秀喜のファンで、星稜高校推しだったのかも。

勝った星稜の事より、悪夢のような逆転負けを喫した小松大谷の選手達が心配。
ヤケになるなよ。
夏が終わっても、まだまだこの先人生は続くんだから。

FNS27時間テレビの問題提起。続き-安全な食

2014-07-28 01:02:40 | MUSIC/TV/MOVIE
前回の続き。
賞味期限改ざん、産地偽装、コスト最優先の大量仕入れ。
低価格仕入れの為の衛生管理もモラルも無い工場。
食の安全より価格優先の消費者。
資源の枯渇を懸念していない業者。
毎日大量廃棄される食材。

これらの事を実際に真剣に捉えて取り組んだ例もある事を書きたい。

秋田県の特産物にハタハタって魚がある。
焼いても、鍋にしても美味しい魚で、ショッツル(魚醤)の材料にもなる。
でも、昭和40年代20万トンも捕れたのに、乱獲のせいで平成3年には71トンまで落ち込んだ。
で、秋田県ではこの名産品を前面禁漁に切り替え、徹底的な資源管理に切り替えた。
その甲斐があって2000年には600トンくらい迄復活した。
今も禁漁期を設けたりして、資源管理と環境保全等を前面に打ち出してる。
(このあたりはズワイガニ漁などの努力も一緒だ。ウナギとマグロも今後見習えよ)
いつまでも消費者が食べきれないくらいの漁をしていたら、今頃ハタハタはレッドデータだろうね。

実際その昔の秋田の領主(大名)がハタハタの枯渇を懸念して、
ハタハタの子供(卵=美味)を食べる事の禁止令を出した。
卵が孵れば次の年は成魚が食べれるのに、子持ちのハタハタ(卵)を食べてちゃどんどん減る。
けど、食べたい領民(現秋田県民)はハタハタの卵は体の割に大きいから、
これは「ブリコ」(鰤の子供=卵)って偽ってでも食べてたという。悪循環だよね。

秋田はハタハタを禁漁にしたけど、秋田県民のハタハタ消費量は年間4千トンもあるらしい。
つまり需要(漁量)より需要(消費)の方が圧倒的に多い。
秋田県民にとってハタハタは絶対的な食材。
大阪のたこ焼き。宇都宮の餃子。名古屋の手羽先。博多のラーメンみたいなもんか?

秋田は自前の海は禁漁にして、捕ってるけど食べない他の地方からハタハタを仕入れた。
(これは岡山の鰆もよく似たケースだ)
国内の北海道や島根からも仕入れるがまだ足りない。
それで北朝鮮からも仕入れた。

ハタハタの加工工場にはレントゲン装置に似た機械があるらしい。
何のため?
実はこの北朝鮮から仕入れたハタハタには時々鉛などの混合物が混じってるらしい。
全体の6%くらいそんなのが混ざってるらしい。
嫌がらせかカサ上げかわからないが、これらをチェックしてハネル為にこの機械を導入したらしい。
この高価な機械でいちいち全部の魚をチェックするのは大変だし、コストがかかるだろう。
さすが県民の好きな魚を大事にしてる県だ。
安全な魚を提供する為だろうね。

焼いて、煮つけて、鍋で食べる。
余った分は干物にする。
それでも余る分はかまぼこやショッツル(魚醤)に回す。
多分腐らせて廃棄するなんてほとんど0じゃないかな。

他の食品でも、他の地方でも色々できるはず。
こんな取り組みを最優先で考えないと、この国は食からボロボロになっちゃうよ。

安全神話を未だ信じてるわけじゃ無いだろう。
資源は豊富には無いんだよ。
これからもっと世界の人口増加がすすめば、絶対食料不足になるんだし。
その先駆者が資源求めて海に出だした当の中国でしょ。
ぼやぼやしてると奪われちゃうよ。



画像やデータは椎名誠氏著のにっぽん海風魚旅2「くじら雲追跡編」から抜粋、参考とさせていただきました。