競技かるたにかける若者たちを描いた漫画がある「ちはやふる」。
原作は小学生時代に百人一首のカルタ競技を知り、のめり込んでいく女の子(現在高校生)を末次由紀さんが描く少女漫画。
広瀬すず主演で実写映画化され、1,2と好評で、今後3も作られるらしい。
競技カルタは全国で根強いファンや競技者がいるらしい。将棋や碁と同じく、いつまでもできるのがいいよね。かなり頭を使い駆け引きが勝敗を決めるみたいだ。
この「ちはやふる」の漫画を読んで、百人一首や競技かるたに興味をもった人多いんだってね。いいことだ。
大津市神宮町の近江神宮は「かるたの聖地」として今、大人気なんだそうだ。
漫画や映画で登場する土地や建物を、ファンは“聖地”と呼ぶ。
吹奏楽をテーマにした、響けユーフォニアム(武田綾乃)の舞台となった京都府宇治市も、関連イベント盛りだくさんで、今たくさんのファンが訪れてる。
町おこしはともかく、こういった漫画や映画とかで興味を持ってくれるのはいいことだ。
下手すりゃどんどん「古典」と呼ばれて消えつつある、日本古来のいいものを、次世代の若者が興味を持ってくれたら文化が継承される。
ましろのおと(羅川真里茂)で津軽三味線、ヒカルの碁(ほったゆみ/小畑健)で囲碁、ぴんとこな(嶋木あこ)で歌舞伎。漫画でもドラマでもアニメでも、きっかけはなんでもいい。
この漫画を機会に、俺も久々に百人一首を取り出して詠んでみたが、実はあんまり知らない。
坊主めくりくらいしかやったことがない。蝉丸が出ると「ぎゃー!」ってね。かわいそうな蝉丸。
高校時代に、クソ面白くもない抑揚もない喋り方をする先生のせいで、古典は大嫌いだった。
数学も英語も国語も社会も、嫌いだったが特に古典は嫌いだった。ちっとも面白くないの。
受験戦争世代ピークの俺らの授業は、その後のゆとり教育よりタチが悪い。あの頃の先生は、言葉や年号や公式を無機質に教えるだけ。受験用の詰め込み授業ってやつね。
「何故そうなるのか」とか「これにはこんな意味がある」とか「これが今こういう形で現代にも関わってる」なんて教えてくれない。
だから、どの授業でも
「なんでこんなこと勉強しなきゃならないんだ?」
「これを覚えたところで将来役に立つ時が来るのか?」
っていつも思ってた。
古典は特に「これって、覚えてもいつ使うんだ?」って。
「五段階活用」とか「なんとかかな遣い」、「枕詞」とか意味わからないの。
英語ならともかく、今時そんな喋り方を誰もしてないし、時代劇だって時代小説だって現代文で書いてあるじゃないか、などと自分に言い訳して授業聞いてるもんだからそのうち、「何があり・おり・はべりだよ・・・」と睡魔との戦い。いっつも負けて寝てたな。「いと眠し」。
先生のせいにしてもしょうがないが、あの頃もっと違う形で授業をしてくれてたら、楽しく覚えれたし、もっと深く勉強や研究しようと思えたのにって、今は思う。
社会人になってからの方が、戦国時代や幕末、世界の歴史や地理、物理や化学を勉強できた。中には仕事の関係で必然的に勉強せざるをえなかったものもあるし、本やテレビで興味を持って覚えたのもある。
先にも述べたが、漫画とかテレビ、映画の影響ってすごい。
大河ドラマやゲーム、アニメから歴女、刀剣マニア、戦艦マニアになった人は多数いるだろう。
ベルサイユのばら( 池田理代子)を読んでヨーロッパの歴史好きになった人もいるだろうし、スラムダンク(井上雅彦)やボーイフレンド(惣領冬実)を読んでバスケットボールを好きになったり始めた人もいるだろう。キャプテン翼(高橋陽一)を読んでサッカー始めた人も多い(ベッカムやジダンもこの漫画を好きだと言ってた)。
まさか北斗の拳(武論尊/原哲夫)を読んだからといって、拳法を習得して救世主になろうとした人はさすがにいないだろうが、わからんぞ。「仁義なき戦い」を観てヤクザになったツレもいたし、俺だって「パイレーツ・オブ・カリビアン」を見て年甲斐もなく「海賊になりたい」って本気で思ったもの。
ちはやふるのおかげで、今、百人一首を勉強中。
百人一首の句をわかりやすく漫画で解説してくれてるものや、句の背景や読みどころをわかりやすく面白く解説してくれてる本もある。
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交互に読みつつ、一つづつ理解していくと、これがまた奥が深いんだわ。
その句の意味だけじゃなく、句を詠んだ背景や心情、当時の世情なんかもわかってくる。
日本語は面白い。そして言葉は力を持つ。
デモでしょうもないダジャレみたいな言葉をラップ調で連呼したり、拡声器使って「アベ」って叫んでるやつらは、百人一首を勉強したほうがいい。
「うざい」「やばい」とかしか使えない人、言葉のボキャブラリーがない人は、ぜひ百人一首を薦める。
少ない文字でありながら、雅であり、韻があり、教養がある。ぜひ習得してくれ給え、現代言葉のルーツになっている言葉も多々あることに気づくはずだ。
高校時代の古典の先生、ちょっと恨むよ。こんなに面白いものを、よくあれだけつまらなく教えてくれたな。
今更ながら古典、日本語の凄さにはまってるよ。
原作は小学生時代に百人一首のカルタ競技を知り、のめり込んでいく女の子(現在高校生)を末次由紀さんが描く少女漫画。
広瀬すず主演で実写映画化され、1,2と好評で、今後3も作られるらしい。
競技カルタは全国で根強いファンや競技者がいるらしい。将棋や碁と同じく、いつまでもできるのがいいよね。かなり頭を使い駆け引きが勝敗を決めるみたいだ。
この「ちはやふる」の漫画を読んで、百人一首や競技かるたに興味をもった人多いんだってね。いいことだ。
大津市神宮町の近江神宮は「かるたの聖地」として今、大人気なんだそうだ。
漫画や映画で登場する土地や建物を、ファンは“聖地”と呼ぶ。
吹奏楽をテーマにした、響けユーフォニアム(武田綾乃)の舞台となった京都府宇治市も、関連イベント盛りだくさんで、今たくさんのファンが訪れてる。
町おこしはともかく、こういった漫画や映画とかで興味を持ってくれるのはいいことだ。
下手すりゃどんどん「古典」と呼ばれて消えつつある、日本古来のいいものを、次世代の若者が興味を持ってくれたら文化が継承される。
ましろのおと(羅川真里茂)で津軽三味線、ヒカルの碁(ほったゆみ/小畑健)で囲碁、ぴんとこな(嶋木あこ)で歌舞伎。漫画でもドラマでもアニメでも、きっかけはなんでもいい。
この漫画を機会に、俺も久々に百人一首を取り出して詠んでみたが、実はあんまり知らない。
坊主めくりくらいしかやったことがない。蝉丸が出ると「ぎゃー!」ってね。かわいそうな蝉丸。
高校時代に、クソ面白くもない抑揚もない喋り方をする先生のせいで、古典は大嫌いだった。
数学も英語も国語も社会も、嫌いだったが特に古典は嫌いだった。ちっとも面白くないの。
受験戦争世代ピークの俺らの授業は、その後のゆとり教育よりタチが悪い。あの頃の先生は、言葉や年号や公式を無機質に教えるだけ。受験用の詰め込み授業ってやつね。
「何故そうなるのか」とか「これにはこんな意味がある」とか「これが今こういう形で現代にも関わってる」なんて教えてくれない。
だから、どの授業でも
「なんでこんなこと勉強しなきゃならないんだ?」
「これを覚えたところで将来役に立つ時が来るのか?」
っていつも思ってた。
古典は特に「これって、覚えてもいつ使うんだ?」って。
「五段階活用」とか「なんとかかな遣い」、「枕詞」とか意味わからないの。
英語ならともかく、今時そんな喋り方を誰もしてないし、時代劇だって時代小説だって現代文で書いてあるじゃないか、などと自分に言い訳して授業聞いてるもんだからそのうち、「何があり・おり・はべりだよ・・・」と睡魔との戦い。いっつも負けて寝てたな。「いと眠し」。
先生のせいにしてもしょうがないが、あの頃もっと違う形で授業をしてくれてたら、楽しく覚えれたし、もっと深く勉強や研究しようと思えたのにって、今は思う。
社会人になってからの方が、戦国時代や幕末、世界の歴史や地理、物理や化学を勉強できた。中には仕事の関係で必然的に勉強せざるをえなかったものもあるし、本やテレビで興味を持って覚えたのもある。
先にも述べたが、漫画とかテレビ、映画の影響ってすごい。
大河ドラマやゲーム、アニメから歴女、刀剣マニア、戦艦マニアになった人は多数いるだろう。
ベルサイユのばら( 池田理代子)を読んでヨーロッパの歴史好きになった人もいるだろうし、スラムダンク(井上雅彦)やボーイフレンド(惣領冬実)を読んでバスケットボールを好きになったり始めた人もいるだろう。キャプテン翼(高橋陽一)を読んでサッカー始めた人も多い(ベッカムやジダンもこの漫画を好きだと言ってた)。
まさか北斗の拳(武論尊/原哲夫)を読んだからといって、拳法を習得して救世主になろうとした人はさすがにいないだろうが、わからんぞ。「仁義なき戦い」を観てヤクザになったツレもいたし、俺だって「パイレーツ・オブ・カリビアン」を見て年甲斐もなく「海賊になりたい」って本気で思ったもの。
ちはやふるのおかげで、今、百人一首を勉強中。
百人一首の句をわかりやすく漫画で解説してくれてるものや、句の背景や読みどころをわかりやすく面白く解説してくれてる本もある。
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交互に読みつつ、一つづつ理解していくと、これがまた奥が深いんだわ。
その句の意味だけじゃなく、句を詠んだ背景や心情、当時の世情なんかもわかってくる。
日本語は面白い。そして言葉は力を持つ。
デモでしょうもないダジャレみたいな言葉をラップ調で連呼したり、拡声器使って「アベ」って叫んでるやつらは、百人一首を勉強したほうがいい。
「うざい」「やばい」とかしか使えない人、言葉のボキャブラリーがない人は、ぜひ百人一首を薦める。
少ない文字でありながら、雅であり、韻があり、教養がある。ぜひ習得してくれ給え、現代言葉のルーツになっている言葉も多々あることに気づくはずだ。
高校時代の古典の先生、ちょっと恨むよ。こんなに面白いものを、よくあれだけつまらなく教えてくれたな。
今更ながら古典、日本語の凄さにはまってるよ。