GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

AKB48の衣装 放課後のクローゼット

2017-04-06 23:34:49 | BOOK/COMICS
今年もAKB48総選挙の話題がそろそろ流れ出した。
早いなぁ、もう一年経ったのか。
今年は6月17日に沖縄で行われるらしい。毎年発表時に寒そうにしてるメンバーを見るのは偲びなかったが、沖縄ならあたたかいからいいな。でも、台風は大丈夫なのか?

昨年4位のNMB48山本彩や5位のAKB48柏木由紀は出ないらしい。
昨年1位のHKT48指原莉乃と昨年2位のAKB48渡辺麻友の一騎打ちと言われてるが、昨年3位のSKE48松井珠理奈のことが報道されないのはちょっと寂しい。まぁ指原も渡辺もこれが最後の立候補だと公言したから仕方がないか。

興味のない人には、全くどうでもいい話でごめん。

AKB48好きなのよ。
学生時代に山口百恵とかピンクレディとか、聖子も明菜もKYON2も、とにかくアイドルという人達には全く興味なかったのだが、AKB48はデビューちょっとしてからハマってしまったのよ。ちょうど松井珠理奈が「大声ダイヤモンド」で前田敦子とWセンターで登場したあたりだな。
それからずっとシングルやアルバムは聴いてる。とは言っても、推しに投票するために何枚もCD買ったり、握手会に並んだりしないんだけどね。

AKB48やその関連グループが好きなのは、あの制服(ステージ衣装)に魅力を感じるからだ。
同じようなデザインで群舞する姿はやっぱり圧巻だ。
ユニフォームにより、個人よりグループとして打ち出した。

昔のアイドルは必ずアイドルというユニフォーム/コスチュームを着てた。
ロックは革ジャン&スリムパンツって制服(ステージ衣装)が定番だった。
演歌歌手は着物を着て歌い、クラシックはタキシードやドレスで演奏する。
宝塚歌劇は華やかなロコ調のコスチュームで舞台を彩る。

それがいつの間にか崩れた。
ロックミュージシャンはTシャツにジーパンになった。
サザンの桑田さんは当時異端だった。ロックは革ジャン&スリムパンツって制服(ステージ衣装)、またはメンバーはお揃いのステージ衣装ってのが定番だったのに、サザンはそれぞれがラフな格好でTVに出たりライブをしてきた。そのせいなのか、サザンはロックというより歌謡曲のジャンルで長らく扱われてきた。
ASIAN KUN-FU GENERATIONやBUMP OF CHIKENなんかもラフだ。RADにしてもワンオクにしてもラフだ。キメてるのはMAN WITH A MISSIONとかくらいじゃないかね。

ジャニーズのアイドルでさえ、ナチュラルな格好で画面に映り始めた。
SMAPとかTOKIOとか嵐とかね。
「うたばん」という番組に米米クラブが解散前に出演した際、司会の石橋と中居が「なぜ解散するの?まだやれるでしょう?」と質問した。それを聞いたカールスモーキー石井は二人を見つめ、「だってほら、僕らステージ衣装着てるけど、あなたたちはTシャツとかラフな格好。時代が変わったんだよ」って答えたのが印象的で覚えてる。
ジャニーズのアイドルは未だ歌番組ではお揃いのステージ衣装を着て歌い踊ってるのは、この発言の影響が多々あると思っているのだが。

女性アイドルもフリルなコスチュームを着ずに、ラフな格好でTVやライブに出だした。
これはPUFFYが先駆者だと思う。ヨレヨレTシャツにGパン。髪もカールしてないしメイクもナチュラル。
アイドルだけじゃなく、ソロシンガーもナチュラルな自然体の格好で歌い出した。
鬼束ちひろや矢井田瞳なんて裸足だったし、小柳ゆきもミーシャも宇多田ヒカルもYUIもラフだった。
モーニング娘。でさえ、派生ユニットのミニモニ。やプッチモニはラフな格好だった。そんな時代だったのかね。

そんな中、AKB48がステージ衣装をバッチリ決めて出てきた。
デビュー当時は制服のイメージが強く、一部のコスマニアとか制服フェチ狙いだとか、アキバだからなぁって言われてたが、「言い訳Maybe」「RIVER」とかあたりでミリオンに売れ出した頃から、業界や世間の見る目が変わってきたような気がする。やっぱりアイドルはステージ衣装をキメてなきゃダメだな、制服やユニフォームで連体感出さなきゃって。

AKB48は曲ごとに新しい制服(コスチューム)で登場する。
TVやステージのメンバーが変わってても、制服で一体感があるから気にならない。

そのAKB48の衣装を長年手がけてるのは、茅野しのぶさん。
この人のことは2014年12月の朝日新聞別紙beで知った。

AKB48の衣装、11年の歴史を一挙に紹介する書籍「AKB48衣装図鑑」がこの度発売された。
2005年の初講演で使ったタータンチェックの衣装、インディーズ1stシングル「桜の花びらたち」から、コンセプトは制服に特化と固まった「大声ダイアモンド」の制服、各シングル曲の衣装や劇場公演衣装、コンサート衣装まで、掲載されたコスチュームはなんと1102着。全288ページ・オールカラー
から最新シングルまで、すべてのシングル衣装をコンプリート。
これで税込1,512円は安い!

AKB48グループの衣装さんは大変だなってつくづく思う。
デザイン、パターン、採寸、生地選び、裁断、試着。それだけでも大変だろうけど、テレビの歌番組での衣装の用意やクリーニング。そして次のテレビに間に合わせて搬入して用意する。
ライブやコンサートなんかはもっと大変だ。
華やかなステージの裏でバトルだろう。曲に合わせ次々と着替えるメンバーに、衣装を用意しておかないといけない。それだけでもかなりの労力だが、脱いだ衣装の整理〜クリーニング・補修、そして次の日の公演に間に合わせて用意。つくづく衣装部(デザイナー/パタンナー/スタイリスト他)の努力に感涙する。

欅坂46の衣装が、ナチスをイメージしてたとかどうとかで騒がれたが、それは些末なこと。
大事(おおごと)にしたくないから事務所のAKSは謝罪したが、制服をどう捉えるかは人によって違うものね。
沖縄で反対運動してる辛とかいう人(しかも日本人じゃないぞ)が最近の講演で、このことをぶり返して「日本はナチスを肯定してる」とか言ってたが、これはアホとちゃうかとしか思えない。ただのクレーマーが騒いでるだけだろうよ。先日のNHKのSONGSを見たらこんなこと言えないはずだけどな。

土建屋はガテン系のファッション。
おたくはネルシャツに膝の出たジーンズ。
ヤクザはベンツに乗って黒のスーツに派手なネクタイ。
アパレル関係は黒ずくめに派手なメイク。

ステレオタイプに当てはめるわけじゃないけど、それってすぐわかるファッションをしてて欲しい。
個性の時代だとか、制服は個性を消すとか、強制はいけないとか、これまたバカな団体が騒ぐけどさ。
詰襟(学ラン)が消え、セーラー服の女子高生が消え、ブルマーが消え、学生が自由になった。
それなのにオリンピック日本代表選手が、腰パンしてただけで騒ぐ。あれって何?
野球選手が、サッカー選手が、バスケもバレーも卓球も、ユニフォーム着てなかったらどうなの?
柔道や剣道も空手でも、自由な服装した方がいいというの?
サラリーマンも役所勤めの人も、ノーネクタイやラフな格好で仕事するべきだというの?

制服、ユニフォーム、コスチューム、衣装には意識を鼓舞する何かがある。
それでも「個性が潰される」とか「どんな格好をしようが個人の自由だぁ」と否定する人はいる。
俺は言いたい、「それならあんたは結婚式にラフな格好で行ったり、葬式に普段着で行けるのか」と。
個性は大事だが、個は団体の中でこそ発揮されるものだ。
それで埋もれてしまうようなものなら個性など無いということだ。

AKBグループは東日本大震災の被災地訪問をずーと続けてる。
被災地の人は大変な思いをしているからと、被災地でのパフォーマンスはTシャツとかラフな格好でパフォーマンスしてた。
だが被災地の皆様は、「来てくれてありがたい」だけど「いつものきらびやかなコスチュームが見たかった」との声が多かったらしい。

ユニフォーム。
そいつはかなりの底力を秘めている。

バイプレイヤーズ終わっちゃった

2017-04-06 04:36:45 | MUSIC/TV/MOVIE
やるなぁテレ東。
バイプレイヤーズ 〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜
今クールで一番面白かったよ。

遠藤憲一、光石研、寺島進、大杉漣、田口トモロヲ、松重豊。
日本映画やドラマに欠かせない名脇役・バイプレイヤーたちの共演。いや競演か。
すべて本人役で出てるのも画期的。
この6人のバイプレイヤーたちが、海外の動画サイトが企画した大型ドラマ「七人の侍」のリメイクをオファー(しかも高額のギャラ)される。出演条件として団結を高めるためシェアハウスで三ヶ月同居生活を送るという内容。おっさんたちのシェアハウスで展開される、どこまでが現実でどこまでフィクションなのかよくわからんところがめっちゃ面白い。

毎回わかる人にはわかる、知らない人にはわからなくていい、ウィットやギャグが盛り込まれてる。
自虐ネタだったり、「えっそこまで言っていいの?(やっていいの?)」ってネタだったり。
シン・ゴジラ、孤独のグルメ、民王、相棒、仮面ライダー、蒲田行進曲、トリック、シェフ、孤独のグルメ・・・。
どこからか文句が出てきたりしないのか?って、見てるこっちがヒヤヒヤするほどスリリングだ。

さらにゲスト俳優が豪華だったなぁ。
第1話の役所広司をはじめとして、池松壮亮、荒川良々、滝藤賢一、清水富美加、平田満、野村周平、竹中直人、椎名桔平、松村邦洋、安田顕、志田未来、夏川結衣、佐々木希、大森南朋・・・。
もちろんこれもすべて本人役。(安田顕は安田顕のそっくりさんって設定だったが)
最終話では天海祐希までラスボスとして登場した。

11話エンド〜最終話冒頭で、俺の嫌いな夢オチって古典手法が使われるが、まぁ全然OKの範囲。
っていうか、このメンバーの演技が面白くて、そんなことははどうでもいいわ。

最終話では役所広司が、再度別荘に登場。
地酒担いでやってきた役所広司と、6人が和気藹々と飲んでるシーンは、後ろに照明や音声さんといった撮影スタッフとか映ってる。これって毎回番組最後におまけ映像として流されてた、バイブレトークの延長なのかな。

気になるのは、役所広司さんは「7人の侍?そんな話を聞いていないよ?」って第一話で言ってたのに、最終話では「お待たせ」って合流した。
本当にこの映画(ドラマ)は存在するのかもしれない。

山田孝之や芦田愛菜、長澤まさみなど本人役で登場してたドキュメンタリータッチのドラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」。
このドラマで作成された映画は、実際に『映画 山田孝之3D』として6月に公開される。(ラストにはカンヌ映画祭にも応募してるシーンがあった)

同じテレビ東京だから、このバイプレイヤーズのドラマ内で作成されてた映画「バイプレイヤーズ」、または「七人の侍(リメイク)」もあり得る。
是非公開してほしいな。

テレビ東京(大阪ではテレビ大阪)、次週からは松重豊さん主演のドラマ、孤独のグルメseason6が始まる。
見ると腹が減って、飯が食いたくなってしまう、とっても危険な夜食テロドラマ。
まぁ夜中に起きてる俺には関係ないけどさ。