GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

夏はトマトだ!トマトは美味い

2017-08-09 23:45:14 | FOOD&DRINK
夏と言えばトマトだ。
最近は年がら年中店先に並んでるが、トマトは夏だ。

昔のトマトは青臭かった。最近は品種改良が進んで甘いトマトが増えた。
甘いのもいいんだけど、酸っぱいのも好きなんだけどなぁ。糖度がいくらとか、まるで果物のよう。トマトが野菜か果物かという論議は別にして、甘いのだけじゃなくて酸っぱいのももっと売ってくれよ。
それに最近のは、あのドロドロの種ところがあまりないのよね。あのドロドロの部分が好きなんだけど、最近のはそのまま齧ってても滴れませんよってくらいあの部分がない。パスタに絡める時は、あのドロドロがあるやつとか酸っぱいくらいの方がうまいんだけどな。おかげで最近パスタにはイタリア産のホールトマトとかカットトマトの缶詰を使うようにしてる。



トマトは江戸時代は観賞用だったらしい。
実はトマトは昆布並みにグルタミン酸が豊富。
健康アピールでトマトはリコピンばかり取り上げられるが、グルタミン酸の量は半端じゃない。グルタミン酸ってのは、そう、昆布に入ってるやつよ。味の素はこれが主成分だ。醤油もこのグルタミン酸だ。

このグルタミン酸ってやつは、イノシン酸と出会うとさらに相乗効果で旨みを引き出す。出汁を昆布(グルタミン酸)と鰹節(イノシン酸)で摂るのはこの為よね。したがって豚肉とか牛肉、鶏肉とかは醤油も会うのは知っての通りだが、トマトのソースで和えても美味いのよ。

うどんやそばの出汁にトマトを使おうとはあまり思わないのは先入観のせいだな。
でもさ、そうめんのだしをトマト出汁で食べてみてくれ。これ結構いけるのよ。市販のそうめんの出汁にトマトジュースと水を混ぜてもいい。そうめんの出汁にはしいたけが使われてるからね。このしいたけ(キノコ類)にはグアニル酸が含まれてる。こいつもグルタミン酸と出会うとうまさが倍増する。

俺は醤油20:水1/2カップ:トマトジュース1カップでシンプルに作った出汁で素麺を食う。実はこのレシピ、分とく山の野崎洋光さん(美味しんぼにもたびたび登場してた)のレシピをそのまま使ってる。ろくさん亭の道場六三郎さん(料理の鉄人の和食で有名ね)も、このトマト出汁で素麺ってのを薦めてるから、まぁ、一度騙されたと思ってやってみてくれ。

麺に会うといえば、パスタにはトマトがやはり合う。これは王道だ。パスタのソースに昆布だしとかいりこ出汁を使おうとは思わないもんな。
パスタにはトマトだ。ミートソースもアラビアータもボロネーゼもトマトが決め手だ。



市販されてるキューピーやS&B、ママーのレトルトパウチのソースでも、トマトをさらに追加で投入するとうまさ倍増するよ。青の洞窟とか大人のなんちゃらとかでも是非試してくれ。

もちろんフライパンにオリーブオイルとかバターをひいて、先述のイタリア産のトマト缶を温め、塩とか胡椒とか唐辛子なんかを適当にふりかけ、茹で上がったパスタを混ぜるだけでもめっちゃ美味いよ。ただほとんどのトマト缶は無塩だから、パスタを茹でる際に使う塩はちょっと多めにね。市販のレトルトソース使う場合は塩を少なくした方が美味いと思う。

貝類にはコハク酸ってのが含まれてて、これもグルタミン酸と出会うと、とんでもなく美味くなる。ってことは浅蜊(アサリ=コハク酸)のボンゴレにトマトを混ぜるとさらに美味くなるってことだね。これも一度試してみてくれ。

さすがにカルボナーラとかにはトマト入れないが、入れてみたら美味いんじゃないかな。ちなみにカルボナーラは卵の黄身だけを大量の粉チーズ(パルメザンチーズ)と混ぜてこれでもかって胡椒を振っただけのものものが好きだ。生クリームとか牛乳とか別に入れなくても美味しいよ。

バジルソースだとかイカスミのなんちゃらってのは、そもそも食わないからこれにトマトを入れたらどうなのかは知らない。誰か試してみてくれ。

たらこスパゲッティという日本とイタリアの融合のようなパスタがあるが、これにもケチャップをちょっと混ぜるとさらにうまい。ちなみにケチャップは意外と知られてないが中国生まれ。だからこれは日中伊のコラボレーションだな。これにタバスコ(チリペッパーソース)をかけると更にメキシコも加わり最強の多国籍軍が出来上がる。日本に輸入されてるタバスコはアメリカ産だけど、チリソースは元々メキシコ生まれということで。



オリーブオイルと唐辛子とニンニクだけのシンプルなペペロンチーノにも、ちょこっとトマトジュースを混ぜるとうまいのよ。ベーコンを入れるとイノシン酸も加わるから更に美味い。釜揚げうどんとかすうどん(大阪で言うかけうどんのことね)にもトマトジュース入れたら美味いのかもしれない。そういや最近、うどんに七味ではなくタバスコとかかけて食う若者が増えてるらしい。
確かに最近気に入って使ってる、マリーシャンプスのハバネロペッパーソース(めっちゃ辛いが美味いの)の裏面にも「ピザ・パスタ・肉料理に合います」の次に、「カレーや牛丼・サラダにも」って書かれてる。確かに牛丼に七味かけるけど、タバスコとかチリソースはかけなかったんだがなぁ。先入観なければOKなのか。うなぎに山椒ではなく白胡椒を以前間違えてかけてしまったが、それが実はめちゃ美味かったのと一緒で、先入観はなくした方がいいのかもしれない。



だいぶ話がトマトからずれてしまったが、トマトは万能だ。大好きだ。トマトは塩をかけて丸かじりするのが好きだ。だから甘いトマトよりちょっと酸っぱいくらいの方が好きだ。
トマトを一番美味しく手軽に食べれるのはトマトジュースだと思ってるのだが、最近のトマトジュースは塩分不使用とかばっかりだ。これはちょっと嫌だ。近くのスーパーは二件とも塩分無添加ってやつしか売っていない。なぜそんなに塩分を嫌う。トマトジュース一本に入ってる塩分気にしてる奴は、ラーメン屋で食うスープの塩分は気にしないはずなのに。梅干しでも減塩、漬物でも減塩、味噌も減塩、まるで塩が悪者のように扱われてるが、塩の代わりに何を入れて保存できるようにしてるんだ?って気にはならないのか?
しかも夏になると熱中症対策とかで、やれ塩入りの飴だとか、塩入りの健康飲料だとか売ってる。どっちなんだ?

そのトマトジュースを使ったカクテル、それがブラッディマリー。
ウォッカとトマトジュースと若干のタバスコ(ペッパーソース)。本格的なブラッディマリーはウスターシャーソース(LEA&PERRINS)を使う。俺も以前はこれを入れてたが、最近は「これ、入れないほうがうまくね?」って思って省くようにしてる。



夏の暑い時に似合うトロピカルカクテルはいくらもあるのに、なぜペッパーソースの効いたブラッディマリー。自分でお不思議だが、カンパリソーダとかブルーハワイだとか、CHICHIとかマイタイとかよりはブラッディマリー。
多分俺にとってトマト=夏だからだろう。ブラッディマリーは夏のカクテルだ。