GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

寒さ対策

2018-01-26 05:05:17 | Talk is Cheap
日本各地で零下になったとメディアが騒いでる。
東京では記録的な寒さで、帰宅難民が出たとかエアコンが効かないって言っている。
雪国の人が聞いたら。「その程度で何を言ってるんだこいつらわ」ってな感じだろうね。雪下ろしをしてみろとか、除雪車が来ないと道路は通行止めさとかね。
ロシアはマイナス60度だってさ。それってどんな寒さだ。北海道でもマイナス30度を記録したってさ。ちょと零下になったくらいで騒いでる都会の人は、彼らからしたら不思議だろうな。

夏の暑さを毎年異常気象、記録的な猛暑といい、熱中症に気をつけろと騒ぐ。昔はこんなに暑くなかったなんて言ってるが、昔も暑かったし今ほどエアコンが普及してなかったから、どこもかしこも暑かったよ。スイカとかき氷とうちわで凌いでたんだよ。
そして冬だって、こたつや石油ストーブだけでなんとかしのいでた。夜はアンカと毛布を重ねて寒さに震えながら寝てたよ。エアコンやファンヒーター、電気カーペットやヒートテックなんかがある今の時代、少々の寒さには対応できるはずなんだけどなぁ。

だいたい東京って昔はもっと寒かったでしょ。
かれこれ30年近く昔の話になっtしまうが、3月ごろに車で東京に遊びに行って、帰りに大雪に見舞われて首都高でチェーンはmてないのは俺たちの車だけってことがあったもん。
井上陽水の氷の世界(日本で最初のミリオンアルバム)でも、「僕のテレビは寒さで画期的な色になり、とても醜いあのこをぐっと魅力的にしてすぐ消えた。今年の寒さは〜記録的なもの〜凍えてしまうよ〜・・・」って歌ってる。福岡出身の陽水からしてみりゃ東京は雪国だったんだろうね。

これもまたちょと前の話になるが、冬に北海道札幌で講習依頼があり、行ったらマイナス3-5度くらいだった。でもさ道路はお湯が張りめぐされてるのか雪や氷が溶かされてて、どのお店に入って暖かで、ももちんホテルや講習会場もぬくぬくで「結構大丈夫やん」っと思った。
その次の日は旭川で講習なので移動したんだけど、雪道の白い景色しか見えない高速道路を車(ダッチだったけど)をガンガン飛ばして走るのよね。とてもじゃないけどこんなところで「運転代わって」などと言われたら泣きそうになるなぁって思った。多分しかとかキタキツネが飛び出してきてスリップして終わりだな。

そんな冬の北海道。マイナス5度くらいなら全然大丈夫だななんて軽い気持ちで大阪に帰り、次の週は韓国でのショーの依頼で出発。事前に調べたらソウルでマイナス5-7度だっってことなので、これなら大丈夫って油断してしまった。
空港のイミグレーションにて荷物トラブルで2時間足止め食らって、ようやく迎えに来てくれた車に乗ってソウル市街へ。よく見たら空港からの高速がいかピカ光ってる。「ひょっとしてこれって凍ってる?」って聞くと、うんって。そんな道路を時速120kmで車は走ってる。途中で寄ったガソリンスタンドは静電気防止のために水をまくのでまるでスケートリンク。スタンド店員はスケーターのように滑るように移動してる。

革のジャケットに革パン、それに革コートっていつもと変わらない格好をしている俺だが、実は寒さ対策でアンダーウェアはスキー用のもの、貼るカイロを背中に両ポケットにも使い捨てカイロが入ってる。
韓国っていうのは知っての通りオンドルだ。床がポカポカぬくい。
従って寒いなか店にたどり着き、地元のオーディネーターが「チゲ8人前ね」とか頼んでコートを脱いでほっこりするくらいまではいいのよ。その後に運ばれてくるチゲとキムチを食べてると、もう暑くて暑くて。汗をダラダラ出しながらクールに「美味しいですなぁ」などと言ってお尻は座布団二、三枚重ねて防御してた。

ここまでは良かった。そんなんで油断して夜にホテルを抜け出して、川を渡ったところの店に行こうと出発。あれ?寒いぞ。やばいぞ。動きが鈍いぞ。ろれつが回らないぞ。距離にしたらたった2-300mくらいなんだけど、あまりの寒さに途中の喫茶店にビパークした。店は暖かで快適。こうなるともう外に出るのが嫌になる。朝までここにいようかと思ったよ。

ソウルでのショーが終わって次のショーはグンサンっていうところ。日本で言ったら広島みたいなとこらしい。
車で移動したんだけど、車降りた瞬間「ヤバイぞ」って。慌ててホテルに入る。
フロントで聞くと(通訳の人に聞いてもらった)「今日の気温はマイナス11度。明日はマイナス13度になる」とのこと。
マイナス10度以下ってもう冷凍庫よ。涙も凍るっていうけどマジで鼻とか痛いのよ。口を開けたら凍りそうだからマスク越しに小声でしか喋らん。

でも、俺の悪い癖でどの街でも夜中にぶらぶらする、を実行してしまった。
まずホテルの前の道がすべて凍ってる。俺のブーツはまるでスケート靴。歩かないでも滑って坂道が降りれる。帰りはどうするんだ?
ふと、以前南こうせつがMCで言ってたことを思い出す。富士の裾野の家での話で、トイレに行って用をたすとカランコロンって音がする。なぜかっていうとすぐ凍るからって。
じゃぁこのマイナス10何度って世界だとどうなるのか。人気のないとこで(って夜中の2時に田舎町に人はそんなにいねぇよ)周りを見渡し立ち小便ってやつをしてみることに。汚い話で申し訳ないが、すごいぞ。地面に着くと同時に凍る。下手すりゃこのまま氷柱になってしまうのではないかというほど瞬冷。
しかしやはり天罰は下る。痛いのよ。ナニが。エスキモーが10秒でトイレを済ますって話を聞いたことがあるが、理解できるわ。マジで凍るよ。

なんて下品な話を続けてしまったが、マジに効果的な寒さ対策。

1,帽子を必ずかぶること。殆ど冷気は頭頂部から抜けるらしいから、実際被ってると結構の寒さまで耐えれる。帽子をかぶってないとロシアやノルェーでは自殺志願者と思われるらしい。テレビの報道番組やニュースでインタビュー答えてる都会の人(特に会社員とかOL)見てたら、ほとんどが帽子をかぶってないのね。そりゃ寒いって。

2,セーターなどの上からレインコートを一枚羽織る。コンサート会場とかで売ってる安物のペラペラのでいい。これを着てからコートやジャンバーを羽織ると全然温さが違う。風も通さないし保温効果も高い。
じゃぁ下着やヒートテックの上にレインコートを着てからセーターとかを着ればいいやんって思うけど、それは間違い。これほんまに暖かだからさ、店なんかに入って暖かくなると(ラーメンとか鍋とか食べてると特に)今度は暑くてのぼせて死にそうになるのよ。韓国のオンドルでキムチチゲと同じ状態。そんなとき脱ぎやすいのはどっちだ。

3,ヒートテックはスポーツメーカーのものを。ユニクロとか安いヒートテックっていっぱい出てるけど、ミズノとかのスポーツメーカーのものは全然レベルが違う。俺はミズノのスキー用のウォームウェアとかadidas、PUMA、デサントなんかのスポーツ用を着てるがこれの上はタートル一枚あれば部屋などでは充分。もらったユニクロのやつだとスースーして重ね着しなければいけない。ちょっとくらい高くても風邪ひいたりすること考えりゃ、たいした値段ではない。

4,羽毛布団の上の毛布をかける。
ずーっと毛布の上に羽毛ぶとんってしてたのだが、あるとき寝相が悪くて毛布がどっかにってしまった。羽毛ぶとんを首元に引き上げ手探りで毛布を見つけた。面倒なのでそのまま羽毛布団の上に毛布をかけたら・・・朝、汗だくだった。めっちゃぬくいのよ。理屈はよくわからんがそれ以来羽毛布団の上に毛布で寝てる。

他にもいろいろ寒さ対策の知恵はあるだろう。
寒い冬を乗り切ってくれ。