ヒット作を連発する漫画家ってのは少ない。
手塚治虫や石森章太郎の頃なら別だが、今は難しい。
だって人気漫画は出版社が連載終了させてくれないもの。
もう作者は終わらせようとしてるのに、編集部の方ではなんとか違う敵キャラとか、過去の話に遡らせたりとかさせる。
結局ずるずると長期連載され、最後はグダグダになってしまう漫画も多い。
ドラゴンボールもそうだな。北斗の拳も最後の方はグダグダだった。スラムダンクのように一番盛り上がったところでビタッと終了させるのは、漫画家も編集担当者もかなりのプレッシャーだろう。
漫画家も、今連載している漫画以外に描きたいものがあったとしても、なかなか描けない。今の作品が人気ある漫画だとリスクも背負うし、他誌で連載しようにもスケジュール的に無理だったりする。かといって連載漫画が人気なくなって打ち切りになってからだと、もう遅い。読書が離れてたりする。
人気投票で末の方に来ない限りなかなか連載終わらせない少年ジャンプで、葛飾区亀有公園前派出所が連載終了できたのはすごいことだ。
ワンピースみたいにデビュー作が当たってしまったりするともう最悪。代表作がその一作だけになってしまう恐れのある漫画家も多い。
下手すると数年後に人気作品の続編とか書かされてしまう人もいる。少年ジャンプ系は特にこれが多い。
そう考えると少年サンデー系は一人の漫画家のヒット作が多い。
高橋留美子さん、藤田和日郎さん、河合克敏さん、西森博之さん。青山剛昌の名探偵コナンはもう当分終わらせられそうにないけどね。
その中でも特筆すべきはあだち充さんだろう。
ナイン、陽あたり良好! 、みゆき、タッチ、スローステップ、ラフ、H2、クロスゲーム・・・。
あだち充はヒット作の嵐だ。
陽あたり良好! は週刊少女コミック、スローステップはちゃお。どちらも小学館の少女漫画誌。みゆきは少年ビッグコミック。こちらも出版社はサンデーと同じく小学館。
小学館と専属契約を結んでるかのごとくヒット作の嵐。
あだち充の漫画といえば、どの漫画も一緒の顔、どの漫画も設定が似ている、どの漫画も展開が同じ。
主人公の顔も主役の女の子の顔も。サブキャラの女の子(ショートカット多)も、犬(まるまるふさふさ)も、友人(デブ)も、ライバル(イケメン)も、ザコキャラもよく似てる。
ラフは水泳だが、ナイン、タッチ、H2、クロスゲームなどはすべて高校野球漫画。
これだけ同じ絵柄で、同じ題材で、しかしどれもヒット作というのはすごいことだ。
現在、タッチの続編にあたるMIXがゲッサン(月刊少年サンデー)で連載中だが、さすがあだち充。これはただの人気漫画の焼き直し続編ではない。
タッチを読んでない、知らない、アニメも見たこともない、って人でも違和感なく読める。もちろん前作を読んでた方が登場人物がわかるから面白い。とはいえ覚えてないキャラだったりするので、結局タッチを全巻読む羽目になってしまうのだが。
前作にあたるタッチは、アニメ化もされ大ヒットした漫画だから今更ここで解説する気はさらさらないが、この漫画のすごいことは主人公の一人を作中で殺してしまったことだ。もちろんそれ以前にも、病気をテーマにしたような漫画では主人公クラスが死ぬことはある。年がら年中喧嘩しまくるバトル漫画では結構死ぬ。死んだと思わせておいて、実は生きてたよってパターンも多いけど。
しかも最終回で死ぬのならともかく、佳境にはいりかけたところ(甲子園地区予選決勝戦)で主人公の一人が死ぬか?人気が落ちてきたのを挽回するためでもない絶頂期に殺すか?あしたのジョーで力石徹が死んだのとはわけが違う。力石はファン読者が実際に葬式まで出したが、あれはボクシング漫画だからね。タッチは青春野球漫画だ。
連載時、今でいう死亡フラグが立ち始めた頃、読者も「和也を殺さないで」とファンレターを出し(今ならSNSやメールだろうがこの頃はアナログなのよ)、この時の担当編集者も死なせないように釘を刺し、編集長にも「死なすな。死んだら載せない」ときつく言われてたらしい。
当のあだち充はその回の原稿を描き終わった後、机の上に置いたまま行方不明。トンズラしたらしい。捕まったら書き直しさせられるだろうから逃げたのかな。
しかしあだち充は、「和也は最初から殺す気だった」そうだ。
月刊少年サンデー10/12発売号で秘密が明かされた。
「最初から和也を殺すつもりだった」「だってタイトルの『タッチ』は『バトンタッチ』の『タッチ』だからねぇ」、って。
確かにこの後、達也が和也の意思を引き継ぎ(バトンタッチされ)、代わりに南を甲子園に連れて行くことを約束する。
タッチは達也のタッチなのかね、くらいにしか思ってなかったが、実はバトンタッチって・・・。しかも連載当初から和也が死ぬことを決めてたなんて。
チクショー、岩崎良美の主題歌のせいでずっと勘違いしてたよ。
俺、知らなかったからダラダラと書いてしまったけど、「タッチのタイトルは、バトンタッチのタッチからつけられたくらい、あだち充ファンなら誰でも知ってるのに、何を今更」くらいのネタだったらゴメン。
手塚治虫や石森章太郎の頃なら別だが、今は難しい。
だって人気漫画は出版社が連載終了させてくれないもの。
もう作者は終わらせようとしてるのに、編集部の方ではなんとか違う敵キャラとか、過去の話に遡らせたりとかさせる。
結局ずるずると長期連載され、最後はグダグダになってしまう漫画も多い。
ドラゴンボールもそうだな。北斗の拳も最後の方はグダグダだった。スラムダンクのように一番盛り上がったところでビタッと終了させるのは、漫画家も編集担当者もかなりのプレッシャーだろう。
漫画家も、今連載している漫画以外に描きたいものがあったとしても、なかなか描けない。今の作品が人気ある漫画だとリスクも背負うし、他誌で連載しようにもスケジュール的に無理だったりする。かといって連載漫画が人気なくなって打ち切りになってからだと、もう遅い。読書が離れてたりする。
人気投票で末の方に来ない限りなかなか連載終わらせない少年ジャンプで、葛飾区亀有公園前派出所が連載終了できたのはすごいことだ。
ワンピースみたいにデビュー作が当たってしまったりするともう最悪。代表作がその一作だけになってしまう恐れのある漫画家も多い。
下手すると数年後に人気作品の続編とか書かされてしまう人もいる。少年ジャンプ系は特にこれが多い。
そう考えると少年サンデー系は一人の漫画家のヒット作が多い。
高橋留美子さん、藤田和日郎さん、河合克敏さん、西森博之さん。青山剛昌の名探偵コナンはもう当分終わらせられそうにないけどね。
その中でも特筆すべきはあだち充さんだろう。
ナイン、陽あたり良好! 、みゆき、タッチ、スローステップ、ラフ、H2、クロスゲーム・・・。
あだち充はヒット作の嵐だ。
陽あたり良好! は週刊少女コミック、スローステップはちゃお。どちらも小学館の少女漫画誌。みゆきは少年ビッグコミック。こちらも出版社はサンデーと同じく小学館。
小学館と専属契約を結んでるかのごとくヒット作の嵐。
あだち充の漫画といえば、どの漫画も一緒の顔、どの漫画も設定が似ている、どの漫画も展開が同じ。
主人公の顔も主役の女の子の顔も。サブキャラの女の子(ショートカット多)も、犬(まるまるふさふさ)も、友人(デブ)も、ライバル(イケメン)も、ザコキャラもよく似てる。
ラフは水泳だが、ナイン、タッチ、H2、クロスゲームなどはすべて高校野球漫画。
これだけ同じ絵柄で、同じ題材で、しかしどれもヒット作というのはすごいことだ。
現在、タッチの続編にあたるMIXがゲッサン(月刊少年サンデー)で連載中だが、さすがあだち充。これはただの人気漫画の焼き直し続編ではない。
タッチを読んでない、知らない、アニメも見たこともない、って人でも違和感なく読める。もちろん前作を読んでた方が登場人物がわかるから面白い。とはいえ覚えてないキャラだったりするので、結局タッチを全巻読む羽目になってしまうのだが。
前作にあたるタッチは、アニメ化もされ大ヒットした漫画だから今更ここで解説する気はさらさらないが、この漫画のすごいことは主人公の一人を作中で殺してしまったことだ。もちろんそれ以前にも、病気をテーマにしたような漫画では主人公クラスが死ぬことはある。年がら年中喧嘩しまくるバトル漫画では結構死ぬ。死んだと思わせておいて、実は生きてたよってパターンも多いけど。
しかも最終回で死ぬのならともかく、佳境にはいりかけたところ(甲子園地区予選決勝戦)で主人公の一人が死ぬか?人気が落ちてきたのを挽回するためでもない絶頂期に殺すか?あしたのジョーで力石徹が死んだのとはわけが違う。力石はファン読者が実際に葬式まで出したが、あれはボクシング漫画だからね。タッチは青春野球漫画だ。
連載時、今でいう死亡フラグが立ち始めた頃、読者も「和也を殺さないで」とファンレターを出し(今ならSNSやメールだろうがこの頃はアナログなのよ)、この時の担当編集者も死なせないように釘を刺し、編集長にも「死なすな。死んだら載せない」ときつく言われてたらしい。
当のあだち充はその回の原稿を描き終わった後、机の上に置いたまま行方不明。トンズラしたらしい。捕まったら書き直しさせられるだろうから逃げたのかな。
しかしあだち充は、「和也は最初から殺す気だった」そうだ。
月刊少年サンデー10/12発売号で秘密が明かされた。
「最初から和也を殺すつもりだった」「だってタイトルの『タッチ』は『バトンタッチ』の『タッチ』だからねぇ」、って。
確かにこの後、達也が和也の意思を引き継ぎ(バトンタッチされ)、代わりに南を甲子園に連れて行くことを約束する。
タッチは達也のタッチなのかね、くらいにしか思ってなかったが、実はバトンタッチって・・・。しかも連載当初から和也が死ぬことを決めてたなんて。
チクショー、岩崎良美の主題歌のせいでずっと勘違いしてたよ。
俺、知らなかったからダラダラと書いてしまったけど、「タッチのタイトルは、バトンタッチのタッチからつけられたくらい、あだち充ファンなら誰でも知ってるのに、何を今更」くらいのネタだったらゴメン。
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