すごいなぁ。
ハロウィンの馬鹿騒ぎの中、調子に乗って自動車をヒックリ返したやつらが捕まった。
よく見つけたなぁ。
これが見つけられるのだったら、大阪の拘置所から逃走したあいつなんかすぐ見つけられたのではないのかねって思うんだけど、そうもいかないのか。
渋谷のあちこちに設置されてる監視カメラを全部解析したんだろうなぁ。当日その時間にあの場所にいた人からも、スマホなどの画像や映像の提供を受けたんだろうね。2500くらいって発表されてたけど、その大量の画像を解析して犯人特定したんだろうな。ご苦労様です。
事件が起こった時、現場に臨場して検視や証拠の採取、痕跡や遺留品を調べるのが鑑識。刑事ドラマの人気作品『相棒』の六角精児さんなんかがそうだね。
鑑識だけではかなり厄介な解析や分析をする場合は科学捜査(警察)研究所に委託して調べてもらう。警視庁なんかは内部で科捜研持ってるけど、専門研究機関(大学や病院や研究所)などに外部委託する場合もある。所轄署ではほとんど外部委託だそうだ。以前に大阪の曽根崎警察で銃所持の件(逮捕されたわけじゃないよ、ご安心を)で揉めた時に知った。
科捜研をテーマにしたドラマといえば沢口靖子主演の『科捜研の女』。
1999年から始まって、今クールでseason18(ちなみに相棒はseason17)と続いてる人気ドラマだ。(先週がseason18の最終回だったが、2019年の正月にはスペシャルドラマをやるらしい)
京都府警科捜研の法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)が、「科学は嘘をつかない」を信条として研究所メンバーと共に、最新技術やデータを武器として数々の事件を解決に導いていく。このドラマがめっちゃ面白いのよ。
科学捜査研究所所長の斉藤暁は文書鑑定とゲソコン(足跡痕跡)から現場の犯人や被害者の行動を分析。風間トオルは化学分析で豊富な知識(いろんな分野の雑学知識を持ってる)を駆使して遺留品などを解析。山本ひかるは映像データから犯人特定したり、足取りを追う。season16の途中から登場した渡部秀(以前は長田成哉)は凶器の特定や事件当時の状況を物理学で解明する。
それぞれ専門分野の知識や最先端技術を駆使して検査や解析、分析をする。この時バックで流れるテーマ曲がかっこいいのだ。
でも、このドラマを見てていつも思うのだが、残留物が何かとか分析するのはいいけど、それが何かって合致させるためには事前にそれらデータが登録されてないとダメってことでしょ。
ってことは膨大な分析・解析データがすでに保存されてて、そして常に更新されたり、新しいものが登録されたりしてるってことだ。これがビッグデータってやつか。それ考えたらすごいなぁ。
科捜研の女では、特に映像データーの解析シーンが見事。これくらいできたらなら、今回の渋谷ハロウィン車ヒックリ返し犯人も一発で探し当てられるだろうさって思うくらい。
でもさ、この顔認識(認証)とかも指紋照合と同じく、データベースに先に登録されてなければ該当者なしとかになってしまうよね。顔写真の登録って犯罪者じゃなければ登録はされてないはず。いくら顔認証のシステムが高度になっても、すでに登録されてなければ意味はないよね。どこの誰かわからないものね。
じゃぁ、どうやって顔写真(&住所や名前)の登録を増やすか。
それで利用されてるのがチケット転売防止のための顔写真登録。これも一般人の顔登録者を増やそうとしているのでは?なんて思ってる。
何でもかんでも政府や組織陰謀説を持ち出すのは中二病みたいで笑ってしまうが、俺はこれこそ国民管理システムの一環の隠れ蓑だと思ってる。
チケット購入の際の顔写真登録は、表向きはダフ屋や転売ヤー、ネットやオークションサイトでの高額転売を防止するために、本人以外は使えない様にするってのが建前だけどね、俺はこれに疑問を思ってるのよ。
つい最近『特定興行入場券の不正転売〜法律案』ってのが決定されたが、チケット高額転売とか転売詐欺の被害金額なんて、オレオレ詐欺や還付金詐欺に比べりゃしれてるもの。なのにこれをかなり重要視してるってのは、顔認証システムのレベルアップ&顔登録者数を増やすためじゃないかって思ってる。
宇多田ヒカルやジャニーズ系のコンサートチケット購入の際、申し込み時点で顔写真を送付しなければならないようになってる。街中によくある証明写真みたいな堅苦しいものじゃなく、スマホとかの自撮りでも OKっていうところが胡散臭い。コンサートのたびに、運転免許証を持っていない学生とかでもどんどん登録者が増えていく。
そして実際、コンサート会場での顔認証システムによる本人確認も、以前と違い結構スムーズになってると報道されてる。これによりどんどんシステムの精度が上がってるってことだろう。
以前は顔写真の登録なんて運転免許証だけくらいだったけど、今は銀行口座開設やマイナンバーカード登録など、顔写真を何かと登録させようとしてる。表向きは本人確認って言ってるけどさ、そんなに必要?違和感なく反発されずにシステムへの登録や運用実験に利用されてると思ってるのよね。あながちハズレじゃないだろう。
話は科捜研に戻すが『科捜研の女』では、沢口靖子は事件が起こったらすぐ臨場して現場で検視や遺留物採取とかするんだけど、本来それは鑑識の仕事である。そして刑事局からの依頼を待たずに勝手に分析や解析を始めるし、時には容疑者に接触したりする。これはありえないがそこはドラマ、細かいところは気にしちゃだめだ。
しかも科捜研を使うと経費がかなりかかるから、本来小さな事件ではあまり使われないらしい。
『遺留捜査』ってドラマでは、主演の刑事・上川隆也が科学捜査研究所の甲本雅裕にやたらいろいろ鑑定や分析を依頼するけどこれも料金(経費)が発生する。だから科捜研を使うのは上(上司)は渋るらしいから、本当はそんなに科捜研の出番は無いはずだが、そんな細かいこと言ってたら面白いドラマにならないので良しとする。
ただ、司法解剖は法医が行わないといけないってところはリアルに守られてる。
『科捜研の女』でも毎回沢口靖子は洛北医大の法医・若村麻由美に依頼する。不審死や殺人などではなく自殺とか事件性のない場合では司法解剖はされないんだけど、沢口靖子は疑問に思ったら県警本部長の西田健や刑事部長の金田昭夫の許可を強引に取りに行く。ここだけリアルなのはちょっと不思議だけど、最近はコンプアイアンスうるさいからかな。法医解剖医は『アンナチュラル』では石原さとみが演じてたよね。
警官や刑事になる方法はわかるのだが、鑑識とか科捜研ってどうやったらなれるのかな。専門職で募集してるのかな。
でも、かなり高度な知識とスキルが必要なんだろうね。
来年からまた科捜研を舞台にしたドラマが始まる。
『トレース〜科捜研の男〜』
トレース 科捜研法医研究員の追想』という古賀慶さんの漫画を原作にしたドラマ。
主演は関ジャニ∞の錦戸亮。彼が警視庁科学捜査研究所法医科の法医研究員を演じるそうだ。
他にも新木優子(かなり最近よく出てるよね)や船越英一郎(錦戸くんとは映画「県庁の星」で共演してるよね)が出るらしい。
『科捜研の女』を明らかに意識して、タイトルにわざわざ『科捜研の男』って付け加えたのは安直だが、このドラマもリアルな解析シーンや分析シーンがあるのだろうか。
ちょっと楽しみだ。
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