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バーボングラス片手のロックな毎日

HERO 2001年はまだまだ自由だった

2018-12-30 23:56:37 | MUSIC/TV/MOVIE
今頃になってHEROを観ている。
マスカレードホテル公開間近ということで、キムタク主演ドラマを一挙オンデマンドで放映中。

木村拓哉主演ドラマはほとんど見てるのだが、なぜかこのHEROだけは見てなかったのよね。
昨今弁護士ドラマブームで、嵐の松本潤主演の99.9や米倉涼子主演のリーガルVなどがヒットしたね。来期も常盤貴子や坂口健太郎主演の弁護士ものが始まるくらいだが、検察を舞台にしたドラマって吉高由里子主演の正義のセくらいか。でもこれも第一回目以降は観てないや。

昔のドラマを見るのは楽しい。
今、売れっ子になってるアクターが、ほんのちょい役とかバイプレーヤーで出てたりするのを見つけるとなんか嬉しい。
宇梶剛士、梶原善、光石研、金田明夫といった、最近の刑事ドラマでは刑事や上級職として出てくる人たちもこのドラマでは犯人だったり、ペーペーだったりする。佐藤隆太なんて金髪のチンピラで最初わからなかったし、高橋一生なんか気がつくまでかなり時間がかかった。
刑事役で出てきた高橋克実も、検察事務官の小日向文世も髪の毛が豊富だ。

キムタクも阿部寛も大塚寧々もまだ若い。八嶋智人もまだメガネが違う。
このドラマの第1シリーズが2001年放送だからもう18年前だから当然か。

携帯電話がまだシェル型(二つ折り)だったり、アンテナ伸ばしてたり。第二シリーズ(2014年版)ではスマホに変わってるけどね。
事務所のテレビは大型のブラウンだし、パソコンもモニターがちっさくハードディスクがでっかいのがPCラックにドーンと置いてある。
E-Mailやインターネットは描かれてるが、活用されていない。書類はパンチで穴を開けて紐を通して保存してる。
支部刑事部長の角野卓造の机には黒電話がまだ置いてある。
キムタクがテレビの通販番組をみてて、気に入った商品を注文するの携帯電話。今ならポチッとしたら終わりだけど、あの頃はオペレーターと会話して注文してたね。僕の店に以前いたスタッフはある朝、まだ5歳の娘がテレフォンショッピングでレインボー何ちゃらってぬりえ遊びグッズを電話で注文してるのに気づいて慌てて電話取り上げ切ったって言ってたなぁ。

こんなのをいろいろ見つけるのが昔のドラマを見る楽しみだったりするのだよ。

タバコを吸ってるシーンもかなり多い。
事務所だろうが、Barだろうが関係なしにキムタクはバンバン吸う。
今みたいにうるさくなかった時代だからこその映像だね。今なら嫌煙家団体が騒いだりするだろう。
2014年版でも北川景子が横にいようがいまいがBarで吸っている。



大塚寧々と不倫してる阿部寛はベットでも吸う。阿部寛のくわえたタバコを大塚寧々がとって吸うシーンもある。これも今なら喫煙シーンだけでなく、子供も見てる時間なのにとか、不倫を推奨してるのかぁなどと炎上するだろうな。
松たか子を誘うために勝村政信が金券ショップでK-1のチケットを高額で買ったりする話があるが、高額転売問題がうるさい今、コンプライアンスはどうなってるんだって騒がれるだろう。(このころのK-1は大ブームだったなぁ)

検察のみんなが行きつけのBarのマスター田中要次は、どんな無理目の注文も「あるよ」って出してくれたりするが、これだって「こないだ行ったバーで親子丼頼んだらマスターにキレられた。こっちは客なのに」って勘違いな奴も出てくるのだろうか。

そんなこんなで自主規制され、これは教育上よくない、コンプライアンスはどうなった、道徳やモラルに反する、ハラスメントだ、時代遅れだ・・・。

嫌な時代になったなぁと思う。
ドラマなんて、っていうよりテレビや映画の世界は別世界なのにさ。
バラエティでもやらせが如何の斯うのってすぐ言うけど、川口ひろし探検隊や深夜のプロレスで育った俺たちにはなんか腑に落ちないのよね。

それで結局こう言うのだろ。
昔のテレビは面白かったのに・・・今のドラマはつまらない・・・と。
それは誰のせいだろうね。

法に触れてないのに、民衆が勝手に判断して罪人にしていく。ヒステリックに騒ぎ立たて断罪していく。まるで中世の魔女裁判のようだ。
法は弁護士、検察、裁判所に任せようよ。
司法立法行政の三権分立がちゃんと成り立ってる国の民なんだからさ。

このドラマ観ててつくづくそう思った。



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