徳丸無明のブログ

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江崎グリコ CRATZ(クラッツ) ペッパーベーコン・スパイシーチキン

2021-12-10 21:57:10 | 
今日は固くて刺激的なアイツです。






いかにもおつまみってかんじのプレッツェルで、パッケージにもビールの写真がプリントされてるし、ウチの近所のスーパーでもお酒のコーナーに置いてあるんですけど、おやつとして食べるのもよし。お酒を飲まない僕は、おやつとして、もしくは食事の補助として食べています。けっこうスパイシーで、アーモンドが入ってるのがありがたい。
またお笑い芸人について語りたい気分ですね。今日は中川家の話をします。
みんなご存じ、関西を代表する漫才師で、剛と礼二の兄弟コンビ、中川家。
いやー、好きですね。いかにも芸人っていう芸人。テレビや大衆に媚びてない姿勢も好感持てます。
ただ、個人的に2人の漫才は、M-1グランプリの初代チャンピオンに輝いた2001年前後がピークだったと思います。お兄ちゃんのパニック障害が完全に治ってなかったころね。
対して、コントは変わらずずっと面白い。『兄弟喧嘩』っていうライブのDVDが出てるんですけど、その中で「ケータイショップに修理に来た大阪のねじ工場のオッサン」ってネタがあるんです。剛がショップ店員の女性役で、礼二が工場のオッサンなんですけど、剛がずーっと客席に背を向けているんですね。ショップのカウンター席で、店員の剛が応対してて、客の礼二がひたすら苦情を言っているのです。礼二は客席のほうをまっすぐ向いてて、礼二と話している剛は客席に背を向けたままで、最後まで顔が見えないのです。
芸人の世界では、「客に尻を向けてはいけない」という鉄則があります。表情が大事だから、顔を見せてないといけない、ということですね。このネタは、その鉄則に真っ向から挑戦しているのです。そして、大成功している。
おかしなことを言う工場のオッサン(礼二)に振り回されて、女性店員(剛)はひたすらうろたえている。しかし、その顔は客に見えない。どんな表情をしているのか、気にしながらも話の展開を見守るうちに、だんだん女性店員(剛)の表情が見えないことが面白くなってくるのです。
動揺の表情が見えないことが、ジワジワおかしくなってくる。しかもそのおかしさは、ネタが進めば進むほど蓄積されていく。工場のオッサンの言動のおかしさと同時進行で、相乗効果をもたらすおかしさになっているのです。
これはかなりすごいネタです。ぜひご覧ください。

それからモノマネね。中川家は2人ともモノマネの名手として知られており、クオリティの高さと面白さが絶賛されていますが、最も評価すべきは「目の付け所」にあると思うんですよね。
僕の記憶では、「一般人のモノマネ」を初めて芸として披露したのが中川家なんです。モノマネの対象って、基本的に芸能人・著名人以外ありえませんでした。無名の人物、世間で知られていない人物が対象となることはなかった。知らない人のモノマネなんかやっても、伝わらないからです。その手のモノマネは、親しい間柄だけで通用する、内輪ネタの域を出ることはありませんでした。
しかし中川家は、不特定多数の一般人の平均的な特徴を抽出し、「無名なんだけど誰もが一度は見たことある」人物像を仕立て上げることで、芸能人・著名人を対象としたそれと同じステージに立てるモノマネを確立しました。
この功績はいくら褒めても褒めすぎることはない、と思うのですが・・・ひょっとしたら中川家が嚆矢ではないのかもしれません。僕がそのように思い込んでるだけで、記憶違いという可能性もあります。
ちゃんと調べたわけではないのでね。だとしたらごめんなさい。
でもモノマネの面白さは本物ですよね!

先に「テレビや大衆に媚びてない」と書きましたが、「媚びることができない」ということでもあるんでしょうね。僕にとっては、そこが愛すべきポイントなんですけど、タレントとしての弱点でもある。
前に礼二がココイチのCM出てたことがあるんですけど、眉間にしわ寄せたしかめっ面でカレー食べてて、全然おいしそうに見えなかったんですよね。あと、ちょっと前の「帰れま10」で、ミスタードーナツの回に兄弟で出演してたんですけど、2人とも1回も「おいしい」って言ってなかったし、具体的な食レポもありませんでした。まあ、そういう性分なんでしょうね。
でも、そこが好き。