私は安倍晋三の「国葬」に反対である。今日の朝日新聞2面によれば、彼は統一教会の集会にビデオメッセージを送っただけでなく、安倍派議員が統一教会と関係をもつことを積極的に進めていた。
統一教会は安倍政権下で「世界平和統一家庭連合」と名称変更しただけで、解散したわけではない。連続的に続いている。したがって、ここでは、「旧統一教会」という言い方はしない。
私は、安倍殺害を称賛するつもりはないが、安倍が死んで良かったと思う。安倍は反共、反革新しかない。彼は統一教会の教義に共鳴すると言っていたが、それは本心だと思う。安倍は中身が空っぽだったから、何か信じるものが必要だったのだろう。しかし、統一教会側から特別待遇を受けていたから居心地が良かっただけで、ひとの不安に付け込んだ異常な献金の強要は いまだに続いている。以前より巧妙になっただけである。
統一教会の教義を私はあまり知らない。①創造原理 ②堕落論 ③復帰原理 の3つからなりたつというが、統一教会のホームページにはいって、講話のビデオを見ても、意味のない言葉が繰り返されるだけである。まともな知性と教養を身につけていれば、どうして、統一教会の教義を信じるのか正直言って不思議である。安倍の父の安倍晋太郎も、祖父の岸信介も統一教会と付き合っていたから、なんとなく、安倍晋三はマインドコントロールされたのかもしれない。
朝日新聞によれば、岸は73年に教団を訪れ、つぎのような挨拶をしたと、統一教団の「運動史」にある。
「隣り合わせで住んでおりました。笹川君が統一教会に共鳴して運動強化を念願し、『君の隣に来ているのは私が陰ながら発展を期待している青年の諸君だ』と聞き、久保木君のお説教は非常に頼もしく私は考えたのです」
岸と笹川はともにA級戦犯としてGHQのもと収監されていた仲間である。久保木は統一教会の初代会長の久保木修己である。統一教会は、1964年に日本で宗教法人として認証され、教団本部を、岸の自宅の隣の、岸内閣時代の首相公邸だった建物に移転した。
朝日新聞によれば、安倍晋太郎は1988年、久保木が会長の「勝共連合」に来賓として出席し、選挙や党活動への勝共連合の物心両面の協力に感謝を述べた。
幹事長となった晋太郎は、派閥の若手らに「選挙で使えば有利だ」「面倒を見てもらったらどうだ」などと、教団側の支援を受けるよう熱心に勧めていたという。
朝日新聞によれば、安倍晋三は、2021年9月の教団の「天宙平和連合(UPF)」のイベントに寄せたビデオメッセージでつぎのように言った。
「家庭の価値を強調する点を高く評価します」「偏った価値観を社会革命運動として展開する動きに警戒しましょう」
2006年にも、小泉政権の官房長官だった安倍はUPFに祝電を送っている。このことで、統一教会の霊感商法の被害者救済にあたっていた弁護士グループから抗議をうけている。
朝日新聞の1面では、安倍が参院選での教団の票の割り振りを直接指示していたと報道している。
安倍晋三が死んだからこそ、テレビでも新聞でも本当のことが言われるようになった。
統一教会と自民党との結びつきは、右翼政治家、岸信介、安倍晋太郎、安倍晋三と引き継がれてきた。安倍晋三の死で、岸田文雄は自民党と統一教会のつながりを断ち切るチャンスを得た。岸田は、この好機を逃して、安倍晋三の国葬を取り仕切るとは、その亡霊が怖いのか。勇気を出して安倍派を解体しないといけない。
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