クロード・ドビュッシーの作曲したピアノのための前奏曲について少しお話しします。
前奏曲集第一巻から
2.「ヴェール(帆)」
「ヴェール(帆)」では曲中のほとんどを全音音階で占め、
一瞬雲間から光が差すように五音音階が現れます。
「全音音階」とは・・
ピアノの鍵盤は隣り合う白鍵と黒鍵には、半音の感覚があります。
白鍵→黒鍵→白鍵と半音づつ音はあがっていきますので、
白鍵→白鍵は、半音二つの全音。
しかし、「ミファ」「シド」の間には黒鍵がないので
白鍵→白鍵で半音になります。
白鍵だけからなるハ長調の音階には半音が2つ含まれています。
2つの半音の部分を全音にした音階が「全音音階」です。
その効果は?
例.「鉄腕アトム」のオープニング曲(高井達雄作曲の第1作)のイントロは「全音音階」からなっています。
一言で言えば終わらない感じ(浮遊感)
「ヴェール(帆)」では、帆がたなびくような情景を表現したのです。
「五音音階(ごおんおんかい)」とは、
1オクターブに5つの音が含まれる音階のこと。
スコットランド民謡などにあらわれます。
日本の民謡や演歌にみられるヨナ抜き音階も五音音階の一つです。
ドビュッシーの「ヴェール(帆)」をお聴き下さい。こちらです。
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