金槐和歌集422 わが袖に
わが袖に おぼえず月ぞ 宿りける
問ふ人あらば いかが答へむ 源実朝
依拠本仮名＝そで
金槐和歌集 422 恋052 2025-0225yks422
金槐和歌集421 月影も
月影も さやには見えず かくくらす
心の闇の 晴れしやらねば 源実朝
依拠本仮名＝やみ
金槐和歌集 421 恋051 2025-0224yks421
金槐和歌集420 数ならぬ
数ならぬ 身は浮雲の よそながら
あはれとぞ思ふ 秋の夜の月 源実朝
依拠本仮名＝かず うきぐも
金槐和歌集 420 恋050 2025-0223yks420
金槐和歌集419 待てとしも
待てとしも 頼めぬ山も 月は出でぬ
言ひしばかりの 夕暮の空 源実朝
依拠本仮名＝たの い
金槐和歌集 419 恋049 2025-0222yks419
金槐和歌集418 待つ宵の
待つ宵の 更けゆくだにも あるものを
月さへあやな 傾きにけり 源実朝
依拠本仮名＝よひ かたぶ
金槐和歌集 418 恋048 2025-0221yks418
金槐和歌集417 小笹原
小笹原 置く露寒み 秋されば
まつむしの音に なかぬ夜ぞなき 源実朝
依拠本仮名＝をざさはら さむ ね よ
金槐和歌集 417 恋047 2025-0220yks417
金槐和歌集416 待つ人は
待つ人は 来ぬものゆゑに 花すすき
穂に出でて妬き 恋もするかな 源実朝
依拠本仮名＝こ ねた
金槐和歌集 416 恋046 2025-0219yks416
金槐和歌集415 いまさらに
いまさらに なにをか忍ぶ 花すすき
穂に出でし秋も 誰ならなくに 源実朝
依拠本仮名＝い たれ
金槐和歌集 415 恋045 2025-0218yks415
金槐和歌集414 わが恋は
わが恋は 夏野のすすき 繁けれど
穂にしあらねば 問ふ人もなし 源実朝
依拠本仮名＝しげ
金槐和歌集 414 恋044 2025-0217yks414
金槐和歌集413 撫子の
撫子の 花に置きゐる 朝つゆの
たまさかにだに 心隔つな 源実朝
依拠本仮名＝なでしこ へだ
金槐和歌集 413 恋043 2025-0216yks413