悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真498 霜月の

2007-11-30 01:15:00 | 短歌写真

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霜月の流れにひとにきづかはの
棹さしくだるけしき目覚まし   悠山人

○短歌写真、詠む。
〇十一月霜月も尽日

¶きづかは(木津川)=川下りでも有名。「気遣ふ」を掛け、「月の流れ」が縁語。
¶けしき=「景色」に「気色」の掛詞。
¶目覚(めざ)まし=素晴らしい。wonderful。
□短写498 しもつきの ながれにひとに きづかはの
        さをさしくだる けしきめざまし
【写真】「短歌写真492 トロッコに」に同じ。
【memo】きょうのTV別番組で、「日本ライン下り」「大聖寺川下り」を偶然に見る。


俳句写真184 冬まぢか

2007-11-29 03:30:00 | 俳句写真

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冬まぢか
ポインセチアの
あかく咲き   悠山人

○俳句写真、詠む。
○もちろん、科学的には、花ではない。ことしは斑入りを買ってみた。「あかく」は定石の掛詞、「赤く」「明く」を掛ける。cf.「短歌写真260 紅の(2006年11月28日)」
□俳写184 ふゆまぢか ポインセチアの あかくさき

【写真】鉢を芝へ置いて、何枚か撮影した。きのう。


image435 建仁寺垣

2007-11-28 04:00:00 | images
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title : in_a_gallery
yyyy/mm : 2007/11
memo : 川崎小虎(しょうこ)展があって、東山魁夷(かいい)との詳しい関係を知る。回廊に建仁寺垣の飾りがあった。
【写真】先日、春仙美術館(南アルプス市)で。This is a welcome display, so-called <Kennin-ji styled bamboo fence>,  of a certain little gallery. Kennin-ji is one of the most famous temple in Kyoto.

短歌写真497 いかにして

2007-11-27 00:40:00 | 短歌写真

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いかにして生きのびるらんなれひとり
終のときまであな美しく   悠山人

○短歌写真、詠む。
〇冬近き展望公園に、ただ一輪の薔薇、ほのあかく見ゆ

□短写497 いかにして いきのびるらん なれひとり
        つひのときまで あなうつくしく
【写真】手数はかかっているが、実写である。花の「白飛び」からR成分を復元し、背景をガウスぼかしにして暗化した。


俳句写真183 秋おそく

2007-11-25 00:50:00 | 俳句写真
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秋おそく
花おほかたは
朽つるべし   悠山人

○俳句写真、詠む。
○朽ち行く花も、そのまま受け入れる。Seiendes als Seiendes。
□俳写182 あきおそく はなおほかたは くつるべし
【写真】レアリスムまでは行かないが…。

image433 嵐山もみじ祭

2007-11-25 00:45:00 | images
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title : maple_fest
yyyy/mm : 2007/11
memo : 来日外国人に京都の一番人気を聞くと、圧倒的に「京都の紅葉」だという。(おとといのフジテレビ)
【写真】天竜寺前通りに、歴史景観を著しく損なう巨大な歌謡歌手館(去年はなかった)が建っていたが、その通りを隔てて撮影。

短歌写真496 ざざめきて

2007-11-24 05:00:00 | 短歌写真
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ざざめきて花はさくらと囃されて
やがてほろほろきばの散るらん   悠山人

○短歌写真、詠む。
〇日本海側に大雪が降り、都内に木枯らし一番が吹く頃、この辺りでは冷たい風に桜の枯れ葉が、かさこそと揺れていた。人生を思わせる一首。古代中世の擬態語辞典が欲しいものだ。
¶ざざめく=擬態語。のちに「さざめく」。
¶ほろほろ=擬態語。のちに「はらはら」。
¶¶きば(黄葉)=黄色い葉、黄葉(おうよう。もみじ)。
□短写496 ざざめきて はなはさくらと はやされて
        やがてほろほろ きばのちるらん
【写真】青空に透ける一枚の枯葉を狙う。これも「日の丸写真」の見本。
【源氏物語歌224】「眺む」「同じ」「思ひ」「らむ」を、それぞれ二回ずつ使う。作者がこういう遊びを入れるのは、初めて。三十一文字にこれを入れた和歌・短歌は、他にはないのでは?

俳句写真182 甲斐駒は

2007-11-24 04:35:00 | 俳句写真

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甲斐駒は
白きかうぶり
いまだせず   悠山人

○俳句写真、詠む。
○古くから信仰の山とされる、甲斐駒岳。甲斐国は記紀の頃から、馬(駒)を皇家へ献上していた。公園樹と合わせて眺める。
¶かうぶり(冠)=冠。「かうぶり」から「かんむり」へ移って行く。

□俳写182 かひこまは しろきかうぶり いまだせず
【写真】順光・射光を受ける山は、遠望の場合、かなり平板になる。山と樹木はガンマ0.3、空は切取ってさらにコント。同前。


俳句写真181 秋空に

2007-11-23 02:30:00 | 俳句写真

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秋空に
葉枯らしつつ
芽出しせる   悠山人

○俳句写真、詠む。
○里桜はしっかり春待ち態勢。結句の連用形止めは、作者としては、珍しい。

□俳写181 あきぞらに はからしつつ めだしせる
【写真】葉裏狙いの一枚。同前。