悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真512 いつはりに

2007-12-31 04:50:00 | 短歌写真
2007-1231-yts512
いつはりに陰れる道もいつの日か
晴れて見上ぐるときのあらんか   悠山人

○短歌写真、詠む。
〇偽り・詐り・欺りが、限りなく蔓延った年であった。今にして思えば、「い」は「いつはり」の「い」であったのか。かくてわれ、丁亥年に再び見ゆるなし。

□短写512 いつはりに かげれるみちも いつのひか

        はれてみあぐる ときのあらんか        
【写真】貝塚伊吹のこの仕立ては、非常に珍しい。

俳句写真198 百合鴎

2007-12-30 02:30:00 | 俳句写真
2007-1230-yhs198
百合鴎
しりゃう繋げて
長閑けしや   悠山人

○俳句写真、詠む。
○昨今は、正調句(季語入り)から無季句(季語なし)へ、さらには単なる十七音句(五七五句)が勢力拡大中である。この作品などは、無季句でなければ、十七音句か川柳か。一説に都鳥は Oystercatcher、『Exceed』では百合鴎は Laghing gull。両者は同じとも、異なるとも。しりゃう?
□俳写198 ゆりかもめ しりゃうつなぎて のどけしや
【写真】横二枚、コラージュ。ことし秋の撮影。四両の百合鴎? 二個所の「?」は、自答用。

俳句写真197 花ありて

2007-12-29 04:10:00 | 俳句写真
2007-1229-yhs197
花ありて
異国の朝の
すがすがし   悠山人

○俳句写真、詠む。
○レストランの出入り口に、誰も目に留めない露地植えの、可愛い花が咲いていた。「よくみれば・・・」の句がぴたり。「すがすが(清清)し」は、すでに『源氏物語』に出る。ところで、愛らしき花よ、君の名は?
□俳写197 はなありて いこくのあさの すがすがし
【写真】同前。
ET67

短歌写真511 その北の

2007-12-28 04:50:00 | 短歌写真
2007-1228-yts511
その北の血腥きを知るべきや
なれ海鳥よこはボスフォロス   悠山人

○短歌写真、詠む。
〇先ごろから、頻りにトルコ北部の軍事的緊張が、報じられる。「ボスフォロス」は、日本では一般に、「ボスポラス」。

□短写511 そのきたの ちなまぐさきを しるべきや

        なれうみどりよ こはボスフォロス        
【写真】色調と鳥に、僅かに手入れをした。ことしの夏の撮影。
ET66

俳句写真196 われもまた

2007-12-27 07:10:00 | 俳句写真
2007-1227-yhs196
われもまた
恋のをどりに
こひせんか   悠山人

○俳句写真、詠む。
○昨今は、TVにもフラ・ダンスの定時番組があり、巷にもフラ教室が目立つ。相聞踊りが多いのもいい。ただ、もともとは男性のものだったのに、日本ではこの世界でも女性優位になっている。
□俳写196 われもまた こひのをどりに こひせんか
【写真】先月、公民館で撮影。

短歌写真510 あなうれし

2007-12-26 01:30:00 | 短歌写真
2007-1226-yts510
あなうれし瓶に挿したる菊二輪
埃及の宿に然気なくあり   悠山人

○短歌写真、詠む。
〇エジプトでは、ホテルに花を、という習慣がない。ましてや、菊花などには、なかなか巡り合わない。だから花瓶が欠けていても、写真のような状況に出会うと、嬉しいものだ。

□短写510 あなうれし へいにさしたる きくにりん

        エジプトのやどに さりげなくあり        
【写真】ことしの夏の撮影。
ET65

短歌写真509 東方の

2007-12-25 00:00:00 | 短歌写真

2007-1225-yts509
東方の三賢星にあらずして
星屑花に出会ひたるとは   悠山人

○短歌写真、詠む。
〇同工異曲の音楽の渦の中を歩いていると、珍しいシクラメンに出会った。Stardust double だという。あとで調べたら、去年二月に農水相名で、種苗法に基づく新品種との告示が出ていた。素晴らしく晴れ上がった一日、夜も星がよく見えた。
¶東方(とうはう)の三賢星(さんけんせい)=イエス・キリストの生誕を伝える、聖書の話を詠う。「東方」を「ひんがし」と読めば、大和言葉になる。「三賢星」も固苦しい、私の造語。
¶¶星屑花(ほしくづはな)=シクラメンの新品種「スターダスト」に因んで、私が付けた。

□短写509 とうはうの さんけんせいに あらずして

        ほしくづはなに であひたるとは        
【写真】きのう、街中で。


短歌写真508 おしなべて

2007-12-24 06:20:00 | 短歌写真

2007-1224-yts508
おしなべて世にくすしきの求められ
みとつぼみとぞ急ぎ摘むらん   悠山人

○短歌写真、詠む。
〇樟が新芽と実を、同時に見せてくれた。世の中、暗い話で満ちている。
¶くすしき=「樟(くす、くすのき)」「薬師(くすし)」「奇(くす)しき」を掛ける。奇跡・癒しを求める人、それを与える(ふりをする)人。

□短写508 おしなべて よにくすしきの もとめられ

        みとつぼみとぞ いそぎつむらん        
【写真】同前。


俳句写真195 垣間見る

2007-12-23 04:10:00 | 俳句写真
2007-1223-yhs195
垣間見る
程は冬至の
富士の山   悠山人

○俳句写真、詠む。
○芸術公園を散策すると、午後の日差しが遠い白富士を照らしている。
□俳写195 かいまみる ほどはとうじの ふじのやま
【写真】かなりの望遠に相当するはず。

image443 古代埃及土産

2007-12-22 05:00:00 | images

2007-1222-yim443
title : Souvenirs_aus_dem_alten_Ägypten
yyyy/mm : 2007/12
memo : パピュルスのカレンダー(右)と、ピュラミス前の小石(飴玉大)。カレンダー(2007年12月)の主題は、「King Tutankhamun hunting the lions」(ライオンを狩るトゥト・アンク・アモン王)
で、ほかの説明は英・仏・独の三か国語。月曜日から日曜日の順序、月から土まで黒、12月23日の黒、などに注目。「トゥト・アンク・アモン」の日本での通名は、「ツタンカーメン」(前十四世紀中ごろ)。
【写真】撮影は昨日。本物のパピュルスなので、スキャナを使わないで、端の丸みをそのままに。
ET64