いつはりに陰れる道もいつの日か
晴れて見上ぐるときのあらんか 悠山人
○短歌写真、詠む。
〇偽り・詐り・欺りが、限りなく蔓延った年であった。今にして思えば、「い」は「いつはり」の「い」であったのか。かくてわれ、丁亥年に再び見ゆるなし。
□短写512 いつはりに かげれるみちも いつのひか
はれてみあぐる ときのあらんか
【写真】貝塚伊吹のこの仕立ては、非常に珍しい。
2007-1225-yts509
東方の三賢星にあらずして
星屑花に出会ひたるとは 悠山人
○短歌写真、詠む。
〇同工異曲の音楽の渦の中を歩いていると、珍しいシクラメンに出会った。Stardust double だという。あとで調べたら、去年二月に農水相名で、種苗法に基づく新品種との告示が出ていた。素晴らしく晴れ上がった一日、夜も星がよく見えた。
¶東方(とうはう)の三賢星(さんけんせい)=イエス・キリストの生誕を伝える、聖書の話を詠う。「東方」を「ひんがし」と読めば、大和言葉になる。「三賢星」も固苦しい、私の造語。
¶¶星屑花(ほしくづはな)=シクラメンの新品種「スターダスト」に因んで、私が付けた。
□短写509 とうはうの さんけんせいに あらずして
ほしくづはなに であひたるとは
【写真】きのう、街中で。
2007-1224-yts508
おしなべて世にくすしきの求められ
みとつぼみとぞ急ぎ摘むらん 悠山人
○短歌写真、詠む。
〇樟が新芽と実を、同時に見せてくれた。世の中、暗い話で満ちている。
¶くすしき=「樟(くす、くすのき)」「薬師(くすし)」「奇(くす)しき」を掛ける。奇跡・癒しを求める人、それを与える(ふりをする)人。
□短写508 おしなべて よにくすしきの もとめられ
みとつぼみとぞ いそぎつむらん
【写真】同前。
2007-1222-yim443
title : Souvenirs_aus_dem_alten_Ägypten
yyyy/mm : 2007/12
memo : パピュルスのカレンダー(右)と、ピュラミス前の小石(飴玉大)。カレンダー(2007年12月)の主題は、「King Tutankhamun hunting the lions」(ライオンを狩るトゥト・アンク・アモン王)で、ほかの説明は英・仏・独の三か国語。月曜日から日曜日の順序、月から土まで黒、12月23日の黒、などに注目。「トゥト・アンク・アモン」の日本での通名は、「ツタンカーメン」(前十四世紀中ごろ)。
【写真】撮影は昨日。本物のパピュルスなので、スキャナを使わないで、端の丸みをそのままに。
ET64