少年の春はかくして行くらんか
惜しみ惜しまれ留まらずして 悠山人
○短歌写真、詠む。
○皐月に別れの日。知る人ぞ知る、という『狭衣物語』の冒頭から、一首作る。「少年の春」に人生と季節を掛ける。
□短写769 せうねんの はるはかくして ゆくらんか
をしみをしまれ とどまらずして
【写真】きのう、図書館の庭で。
2009-0531-yhs498
露のこし
晴れたる朝の
つや緑 悠山人
○俳句写真、詠む。
○太陽の光を受けて、椿の艶葉が、思いきり輝いていた。
□俳写498 つゆのこし はれたるあさの つやみどり
【写真】前に同じ。
2009-0531-yhs497
雨あがり
花絨毯の
あかきかな 悠山人
○俳句写真、詠む。
○このごろ、曇ったり雨だったりの空模様。晴れたら、陽光がきつかった。
□俳写497 あめあがり はなじゅうたんの あかきかな
【写真】きのう、図書館の庭で。
2009-0527-yts767
歩みせば人なき園にひそ咲ける
白き薔薇のかをりうるはし 悠山人
○短歌写真、詠む。
○朝の見本園は静かで、人影もない。大木の陰に名札もない白薔薇が、ひっそりと私を待っていた。「薔薇」をここでは「さうび」と詠んでみる。音調によっては「しゃうび」もある。
□短写767 あゆみせば ひとなきそのに ひそさける
しろきさうびの かをりうるはし
【写真】ほとんど自動設定。植物見本園で、きのう。
【memo-Zaggeion】YahooJP Photos でヘッラス(ギリシャ)の建築写真を見ていたら、正面上部に「ΖΑΓΓΕΙΟΝ」(Zaggeion)と読み取れる建物があった。電網検索にもほとんど出ないので、「ΖΑΠΠΕΙΟΝ」(Zappeion)で引き直したら、たくさんヒットした。現代建築の擬古書体に起因していたのかと思う。遺跡などの陰刻では、ΓとΠは酷似する。
http://www.greece-athens.com/place.php?place_id=70
2009-0526-yhs495
雪が家に
麝香かそけく
薔薇の咲く 悠山人
○俳句写真、詠む。
○花名は Paul's Himalayan Musk。ヒマラヤは「サンスクリットで <雪の家> <雪の山> の意。」(『マイペディア』) マスク(日本では「ムスク」が流通)は「麝香」。中句末尾は、「く」か「き」か。
□俳写495 ゆきがやに じゃかうかそけく ばらのさく
【写真】前に同じ。
【memo-トップ記事に?!】去年の暮れ、雑誌社の取材を受けていたのが、今頃になって女性週刊誌の巻頭特集記事になった。分厚い郵便物を見ると、10ペイジくらいになって載っている・・・というところで、早暁目覚めた。相も変わらず毎晩、いろいろな夢を見る。そのうえ輪郭明瞭で、覚醒直後はかなりプロットを記憶していて、われながら夢の不思議さを思う。げに Wunderbar sind meine Traeume! なるかな。
【memo-Karajan】眩しい日差しの早朝(現在6時半)、YTでカラヤンを視聴している。最初は Beethoven の第五。1966年版、モノクロだが、300万超視聴。続いて録画年不詳のカラー版で、第九。書き込まれたばかりのコメントに、何と第九の演奏中ずうっと目をつぶっていた、とあった(英語)。このごろでは、カラヤンを知らない若者が普通だろうと思う。後者の閲覧数は410万超。彼の外見を二者で比べると、さすがに齢の差は歴然である。第九はまだまだ続いている。
2009-0525-yhs494
薔薇展へ
キフツゲイトを
くぐり入る 悠山人
○俳句写真、詠む。
○Rosa Filipes Kiftsgate。英国の名園に因んだ薔薇に迎えられて、薔薇展の会場に入る。「ゲイト(門)」が、「くぐり入る」に掛かる。ホテルは、ブライダル・ショウと重なって、華やか。
□俳写494 ばらてんへ キフツゲイトを くぐりいる
【写真】きのうの撮影。