2013-0630-yts1265
短歌写真1265 なれはしも
なれはしもたとひか弱くありとても
光にあれば消ゆるなかれよ 悠山人
○短歌写真、詠む。
○餐庁の午後。入ってから出るまで、ヴァイブラフォンで「ライムライト」が流れていた。ことしも、はや水無月晦日。
□短写1265 なれはしも たとひかよわく ありとても
ひかりにあれば きゆるなかれよ
【写真】きのう、トロイメライ。
memo-WSM:(Gy) 「EL MENOR DE LOS MALES」。2007、西、1時間50分弱。日語題「誰かが見ている」、字幕も。次期首相候補の政治家、30も年下の少女を愛人としてかくまう。そこは男の姉が物書きをしながら一人暮らしをしている大邸宅。男はそろそろ少女と別れようとするが、女は狡猾な雑誌編集者をこっそりその家の屋根裏に入れて、男とのベッドシーンを撮影させる・・・。表は立派に見せる政治家も、裏は性とカネにまみれて、という話。原題直訳は「多少はましな悪」かな。
meineTraeume: 中世から近代へかけての記譜法について、議論をしているのか話しているのか。グーテンベルクが登場してもまだまだ、現代の楽譜とはかなりかけ離れている。そこへTazikawa-Problem という、厄介な問題が起きてきた。いくつかの個所で記譜音と現代音とが異なるのである。・・・深夜に目覚めて、まさかと思いながらも電網でいろいろ調べてみた。
2013-0629-yts1264
短歌写真1264 うつし世の-うつろひ3
うつし世のならひならばとうつろひは
ひとときならず留まりもせよ 悠山人
○短歌写真、詠む。
○「うつろひ」三首の第三。分かってはいても、それでも、私もあなたももしかしt…。
□短写1264 うつしよの ならひならばと うつろひは
ひとときならず とどまりもせよ
【写真】同前。
memo-WSM:(Gy) 「Le Parfum d'Yvonne」。1994、仏、1時間半。日語題「イヴォンヌの香り」(原題どおり)、字幕も。原作は P.Mondiano の小説<Villa Triste>(悲しみの別荘)。1958年、アルジェリア戦争への徴兵を逃れて、レマン湖畔でぶらり毎日を過ごす主人公。高級ホテルのロビーで美しい女と出会う。女は老医師の囲われ者。老人は若者を受け入れ、女の相手として認める。女は若者の亡命ロシア貴族という触れ込みに傾く。微妙な三角関係。・・・若者の懐旧話(RB)として展開するのだが、どうも時間軸をモザイクしすぎで、興醒めする。導入は、いかにもフランス映画のロマンティシスム・リリックを感じさせたのだけれど・・・。YT版は英語字幕でモザイク映像なし。
2013-0628-yts1263
短歌写真1263 うつし世の-うつろひ2
うつし世のならひなれどもうつろひは
ひとときなりと留まれよかし 悠山人
○短歌写真、詠む。
○美の「うつろひ」を逃れるすべはないけれど…。「うつろひ」三首の第二。
□短写1263 うつしよの ならひなれども うつろひは
ひとときなりと とどまれよかし
【写真】同前。
2013-0628-yhs1186
俳句写真1186 思ひ出し
思ひ出しつゆ留めたる紅き薔薇 悠山人
○俳句写真、詠む。
〇豪雨は九州辺りへ集中か。「つゆ」は、「梅雨」「露(雨の露)」「露(すこし)」の掛詞。きょうはブログの日? じつは、2005年6月25日、悠山人がブログを立ち上げた記念日!
□俳写1186 おもひいだし つゆとどめたる あかきばら
【写真】きのう、自宅。
memo-WSM:(Gy) 「DEAR WENDY」。2004、丁抹(英語)、1時間40分強。日語題「ディア・ウェンディ」、字幕も。米国のさびれた小さな田舎町。かつては炭鉱で栄えていたがいまはみな廃坑になって、見る影もない。主人公の少年も自信のない毎日。ある日、ふとしたきっかけで拳銃を手に入れる。持っているだけで自信がつき、仲間数人と廃坑で銃を愛するグループを作る。ところが、保安官の信頼あつい主人公が、正当防衛殺人の黒人少年をあずかることになって・・・。デンマークということで見たけれど、拳銃の研修会?少年団の妄想?という展開。ロケは独・デンマーク。原題は主人公の銃の愛称。
2013-0627-yts1262
短歌写真1262 うつし世の-うつろひ1
うつし世のならひなりとてうつろひは
ひとときなりと留まらずとや 悠山人
○短歌写真、詠む。
○美の探究者は、また、「うつろひ」の探究者でもある。きょうから短歌「うつろひ」三首。その第一。
□短写1262 うつしよの ならひなりとて うつろひは
ひとときなりと とどまらずとや
【写真】電網から一部借用して全面加工(三作とも)。
2013-0626-yts1261
短歌写真1261 絶え間なく
絶え間なくまとひつきたるカンツォーネ
思い出づるはナポリ湾かな 悠山人
○短歌写真、詠む。
○このリストランテ、いつもカンツォーネを流している。イタリアーナというか、ナポレターナというか。このときはしきりに、ナポリ湾を見下ろす展望台からの眺めが、なつかしく思い出された。
□短写1261 たえまなく まとひつきたる カンツォーネ
おもひいづるは ナポリわんかな
【写真】きのう、S-ya。
2013-0625-y7v04
詩写真04 春の女神4-七七詩
さればさあらば
暖かき日に
ものみな息吹き
黄泉かへりたる
さまうるはしく
生くるべきかな
いのちの泉
春の女神よ
悠山人
○詩写真、詠む。
〇四曲一双見立ての、七七調、八行連、四連詩、それに写真はボッティチェッリの「プリマヴェーラ(春の女神)」。私としては初の試み(そしてたぶん日本でも)。試行錯誤中。
□詩写04 さればさあらば/あたたかきひに/ものみないぶき/よみかへりたる/
さまうるはしく/いくるべきかな/いのちのいづみ/はるのめがみよ
【写真】同前。
2013-0624-y7v03
詩写真03 春の女神3-七七詩
長きさぶしき
頃ほひすぐし
時いたれりと
姿見せれば
夢まぼろしに
あらざりしかや
こは如何にせん
春の女神ぞ
○詩写真、詠む。
〇構想の力、文法の力、韻律の力、詩の総合力・・・どれもこれも難しいの一言。きのうは満月&スーパームーン、曇り夜空のため、観察ならず。
□詩写03 ながきさぶしき/ころほひすぐし/ときいたれりと/すがたみせれば/
ゆめまぼろしに/あらざりしかや/こはいかにせん/はるのめがみぞ
【写真】同前。
memo-WSM:(Gy) 「Benzin im Blut」。1999、独、1時間半強。日語題「レーシング・ブラッド」、字幕も。クルマ好きの兄弟、カネはないがF-1級で優勝を夢見る毎日。あるとき、思いがけないF-1級ドライヴァーへの誘いがかかる。・・・スポンサー、設計者の野心と謀略に巻き込まれて、という話。1998、カタルーニャでの一戦が見もの。F-1ファンはぜひ。バルセローナの海が何度も登場して美しい。原題直訳は「血にまみれたベンジン(ガソリン)」。
2013-0623-y7v02
詩写真02 春の女神2-七七詩
花を撒かれて
花ちらされて
慎みふかく
つややかにして
人や神やの
結ひさかひなし
こは如何にせん
春の女神ぞ
○詩写真、詠む。
〇伊太利のような南の国でも、やはり春の到来は格別。きょうは沖縄慰霊の日。
□詩写02 はなをまかれて/はなちらされて/つつしみみふかく/つややかにして/
ひとやかみやの/ゆひさかひなし/こはいかにせん/はるのめがみぞ
【写真】同前。