悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真316 教科書の

2007-03-31 05:45:00 | 短歌写真

2007-0331-yts316
教科書の集団自決も慰安婦も
みな白塗りぞあな悍しき   悠山人

○短歌写真、詠む。
○これもまた社会詠。年度末、鉛の澱の心境だ。きのうの報道で、中高生用の教科書から、さらに十五年戦争への反省が消された、と知る。遠くない将来、二十世紀に日本は戦争などしなかった、などとなるのだろうか。同じ日に、中東メソポタミア壊滅作戦中の、最強国軍の最高司令官は、両院の撤退決議を意に介さないで、拒否権を発動する、と宣言した。片思いの国の政府は、さらに二年間、その作戦に協力する、と表明した。・・・。
□短写316 けうくゎしょの しふだんじけつも ゐあんふも
        みなしろぬりぞ あなおぞましき
【写真】世界蘭展の会場に、大きな月もどきが浮かんでいた。球体だけを生かして、周囲を暗冥処理した。
【memo】時の過ぎ行けること風の如くして、春弥生との別離の日。和泉式部集は明日卯月朔日から再開。また新たに、別ブログ『源氏物語歌集-悠山人編』を開き、これも日本初を創める。(How reckless!)


短歌写真315 桜花-業平

2007-03-31 05:26:00 | 短歌写真
2007-0331-yts315
桜花散りかひくもれ老いらくの
来むといふなる道まがふがに   業平

○短歌写真、詠む。
○愛用の古語辞典の「さくら」の項に続けて、関連する代表的な「和歌」が、いくつか載る。これはその二番目。美男でならす在原業平も、さすがに老いには勝てない。追い駆けて来る老いの道を、それと分からないように、桜の花で埋め尽くしておくれ、と。「がに」は接続助詞で、「…ように。…ほどに。」(古語辞典) 古今集0349。
□短写315 さくらばな ちりかひくもれ おいらくの
        こむといふなる みちまがふがに   なりひら
【写真】同前。

image298 妙心聖寺の桜1

2007-03-31 05:20:00 | images
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title : cherry blossoms of a temple1
yyyy/mm : 2007/03
memo : 桜の季節、急速な展開。一日一日が勝負の写真撮影である。日本人の誰もが好きな被写体なので、自分らしさが出なければ、負け・・・私にとっては。近くの末寺(仮名)で。

俳句写真075 妖気もて

2007-03-30 00:06:00 | 俳句写真
2007-0330-yhs075
妖気もて
今年も咲けり
貴妃の花
   悠山人

○俳句写真、詠む。
○海棠(かいどう)。花海棠(はなかいどう)。近縁の実海棠(みかいどう)・長崎海棠(ながさきかいどう)に対して、花海棠という。楊貴妃の花。歴史仮名遣いは違うが、現代音では妖気・楊貴は同じ。cf. 「短歌写真 海棠の」(2006年04月14日)。
□俳写075 えうきもて ことしもさけり きひのはな
【写真】一昨日、自宅で。

image297 瑠璃麝香草

2007-03-30 00:04:00 | images
2007-0330-yim297
title : Muscari
yyyy/mm : 2007/03
memo : ムスカリ(Musucari)。希語から、羅語、そして英語に入って musk(麝香)。瑠璃麝香草(るりじゃこうそう)は悠山人が原語から比定。前の写真の隣りで撮影。
【memo】「命名」と初載したあと、google 検索でこの漢五文字を、たった一か所発見した。残念だが、「原語から比定」に書き換えた。(Mar 31)

短歌写真314 書をひらき

2007-03-29 05:00:00 | 短歌写真
2007-0329-yts314
書をひらきかんばの三文字に蘇る
轢かれし女の重き記憶よ   悠山人

○短歌写真、詠む。
○これもひとつの社会詠。「書」は音調上、音読みにした。白樺をまずは広辞苑で、などと開いたら・・・。「かんば」は、姓を懸ける。これに心当たりがなければ、この歌は全く意味をなさない。「一歩前進、三歩後退」を、彼女はどう見ているか。鍵言葉は「60年安保」。折りしもきのう、国会図書館が国会へ提出した大部の資料で、戦犯合祀が政府の指導で行われたことが、初めて明らかになった。
□短写314 しょをひらき かんばのみもじに よみがへる
        ひかれしひとの おもききおくよ
【写真】狭い土地で、懸命に芽を吹き出している。