2010-0630-yhs709
濡れてなほ紫陽花ならびをりしかな 悠山人
○俳句写真、詠む。
○二つ並んで咲いているのを見ると、すぐに蓮理の枝などが連想される。雨が上がっても、なかなか露は消えない。
□俳写709 ぬれてなほ あぢさゐならび をりしかな
【写真】前の紫陽花に同じ。
【memo-惜敗】深夜、きのうからきょうにかけての数時間、まさに死闘と言うにふさわしい大試合のＴＶ中継を見た。プレトリアでのサッカーＷＣ、日本対パラグアイ。本戦、延長戦と決まらないで、ＰＫ戦で日本は負けた。大方の予想をはるかに超える、日本の大善戦であった。
2010-0629-yts951
見入りたるいとも小さきつゆ玉に
わがかげあれど出づるあたはず 悠山人
○短歌写真、詠む。
○朝方、いっときの「本気降り」を見て、一首を加える。８時にはすっかり晴れた。「つゆ」は掛詞の常套句「梅雨」「露」。
□短写951 みいりたる いともちひさき つゆだまに
わがかげあれど いづるあたはず
【写真】先日、自宅。
2010-0627-yts950
ひととせの時をば待ちて咲く花の
ただひと日なるいのち惜しけれ 悠山人
○短歌写真、詠む。
○どの花も美を嘆賞する点は同じだが、分けても仙人掌の場合にはひとしおである。ふだんは不美人と見向きもされないのに、年にただ一日、それも日中だけ、例えようもなく華麗に咲く。文法では「けれ」が、並外れて難しい。
□短写950 ひととせの ときをばまちて さくはなの
ただひとひなる いのちをしけれ
【写真】前出に同じ。
2010-0626-yts949
長髪を巻きて編みたるもぢずりの
風に揺れては日に煌めきぬ 悠山人
○短歌写真、詠む。
○捩摺（もじずり）。捩花（ねじばな）。忍摺（しのぶずり）。綬草（じゅそう）。Shoucao 43。Spiranthes sinensis。Southern Ladies Tresses。Chinese Ladies Tresses。白花はあまり見ない、との知人の言に改めて写真を撮り、歌を詠む。薄紅花の忍摺を詠んだ前歌（短歌写真948）から、もう十日も経ってしまった。「もぢずり」は、長く編んだ髪（の女性）を表す。綬草の詳しい説明と画像一覧のＵＲＬ（台湾）。
http://www.hljh.tcc.edu.tw/teach/%E6%A0%A1%E5%9C%92%E6%A4%8D%E7%89%A9/%E7%B6%AC%E8%8D%89/%E7%B6%AC%E8%8D%89.htm
□短写949 ながかみを まきてあみたる もぢずりの
かぜにゆれては ひにきらめきぬ
【写真】撮影時には、西日が強く当たり、風が接写の妨げになった。先日、自宅。
【memo-СС（エスエス）】朝６時のＮＨＫラジオ・ニュースで、「ソヴィエツキイ・スポルト」に日本選手の活躍ぶりが大きく取り上げられている、と聞いて、さっそく「Советский Спорт」を見る。ウィンブルドンはなく、一面すべてがＦＩＦＡ。日本人には縁がうすいロシアで、たしかに４分間動画まで入れて、日本を好意的に伝えていた。[www.sovsport.ru]
