2007-0731-yts412
天地に海に旅して半ば月
いくかいくよを経巡りしかや 悠山人
○短歌写真、詠む。
○高度一万一千メートル。旅終へて月もわが身も細りけり。「かがなべて」(『古事記』)を意識した一首。
□短写412 あめつちに うみにたびして なかばつき
いくかいくよを へめぐりしかや
【写真】例によって、月だけズーム・アップ。デュアルタイム内蔵でも、どの時点でJST(日本標準時)に切り替えるか。数千枚単位で画像を整理するとなれば、秒まで管理する必要に迫られる。電波時計内蔵のカメラはまだか。
ET63
title : theMoonMissing
yyyy/mm : 2007/07
memo : 高度三万フィートからの、名残月というと意味が変わるので、心残り月と名づける。寄り写しすると、色調が明化・彩化する。肉眼では、「天地に」写真が実感に近い。
ET62
2007-0730-yhs137
サッカラの
門壁われを
威圧せり 悠山人
○俳句写真、詠む。
○サッカラは、階段ピラミッドで有名。
□俳写137 サッカラの もんぺきわれを ゐあつせり
【写真】エジプト、サッカラの「ピラミッド・コンプレックス」で。
ET61
title : maximCollection
yyyy/mm : 2007/07
memo : 一泊目が O.Wilde で、二日目(部屋を換えた)がこの L.Byron。ワイルドは 短歌写真199 に既出、バイロンはスニオン岬に既出(と記憶しているが・・・)。写真の名言は、「笑えるときには笑え。それが手軽な良薬だから」。エジプトのホテル「ル・メリディアン」で。
ET60
title : march_ofEgypSheep
yyyy/mm : 2007/07
memo : エジプトの羊。朝十時半ごろだから、のんびり出勤か。羊飼いたちは、ミレーの絵そのもの。アクナトン絨毯学校の前で。
ET59
2007-0729-yts411
ムスリムの家族つどひて楽しげに
見遣れる先は地中海なり 悠山人
○短歌写真、詠む。
○平均的な日本人には、垣間見ることさえ出来ない、ムスリム(イスラム教徒)の日常。でも、こうして寛いでいる一家の様子を見ていると、間違いなく気持ちが緩んでくる。心残りの詠草のいくつかに、「何か」(何を)の言の葉ありたり。
□短写411 ムスリムの かぞくつどっひて たのしげに
みやれるさきは ちちゅうかいなり
【写真】アレクサンドリアでの昼食時に。これは行けそう、と構図・焦点などを考えているうちに、この家族は消えてしまった。長辺3kpixを超え、ファイン・モードでの撮影となると、DCのアクセス速度は、かなり鈍くなる。
ET58
2007-0729-yhs136
ネイロスを
名残と惜しむ
昼下り 悠山人
○俳句写真、詠む。
○旅先の最後の食事は、魚料理。ネイロス(ナイル。image374 に既出)は変わらず悠揚。
□俳写136 ネイロスを なごりとをしむ ひるさがり
【写真】この絵模様は、魚ならん。
ET57
2007-0729-yim394
title : hierogl_onRamses
yyyy/mm : 2007/07
memo : ラムセス博物館には、彼の巨大な立像が仰向けに安置されている。子が二百人という点でも、巨大な王であった。写真は、その左足首の辺りの、ヒエログリフの陰刻。
ET56
2007-0729-yim393
title : aGirl_withSphinx
yyyy/mm : 2007/07
memo : この国では、垢抜けてお洒落な美少女の部に入る。エジプト、ラムセス博物館前、スフィンクス像の前で。
【memo】昨夜の「世界ふしぎ発見!」は、カッパドキア特集。
ET55
2007-0728-yts410
悠久の史たづぬれば目も醒むる
埃及蘭のやよしうるはし 悠山人
○短歌写真、詠む。
○カイロとギザを何回も往復しているうちに分かったこと。それは、ギザが副都心的な意味を持っていて、とくに外国人用のホテルが集中しているということである。砂漠の大国でこういう花を見つけるのは、とても楽しい。「埃及蘭」は仮の名。
¶やよし=「ますます多い。」 (旺文版『古語辞典』)。用例に古今集。
□短写410 いうきうの ふみたづぬれば めもさむる
エジプトらんの やよしうるはし
【写真】ギザのホテルの内庭で。
ET54