若き日の作者悠山人。一歳誕生日。scanned and enlarged。
ひらかな:みるわれも みらるるわれも われなれど
てんいむほうは かへらざるなり
☆message for you all:ある日、天啓受託(?)で創館半年。多くの人び
とから叱咤激励を受けた。ありがとうございました。goo スタッフにも多謝。
いい年越しに
title : A fictious view of Mt.Fuji
yyyy/mm : on the net
notes : fictious scenery made by myself. コラージュ作品。
yyyy/mm : on the net
notes : fictious scenery made by myself. コラージュ作品。
なんとも荒涼とした叙景歌である。鳩が烏になっていたら、さらに「すごし」。
ひらかなy135:あれはてた はたけのがけの きにとまり
はとなくこえが ひびくゆうぐれ
ひらかなs1674:ふるはたの そばのたつきに ゐるはとの
ともよぶこゑの すごきゆふぐれ
【略注】○そば=小学版は「岨(そば)。崖(がけ)。」とする。ここでは従う。
(補説)
○鳩=この語で私は採歌した。たしかに『古今集』にも出て来るが、
『新古今集』にとは、珍しい。ただし、古語の通例として、動植物の名
に多く異同があるので、油断は出来ない。
○西行=悠 006 (07月04日条)既出。
【補説】岨。嶮岨(険阻)の熟語でお馴染み。しかし、少し調べると、あまり単
純ではない。
①広辞苑 「そわ([歴史仮名は]そは)。山の切り立った斜面。がけ。
きりぎし。そば。[略]」。
②旺文社版古語辞典 「そは。(近世以後は「そば」とも)山の険しい
ところ。がけ。」 また、「そば」の見出しはなく、「そばだつ」に、こうあ
る。「峙つ。[略]。<そばたつ>とも。(1)そびえ立つ。高くそびえる。
[略]」。
こうして考えてみると、西行の歌では「荒れた畑に、聳えている木」と
も読めそう。さらに「側、傍」との掛詞とも思われる。ただし、小学版は
これらに全く言及しない。
都人が庵を訪ねてくれるのは嬉しいが、決まって「いいお住まいですね」と口にする。お世辞のつもりらしいが、そんな生半可な気持ちではないよ、と。半ば怒り、半ばたしなめているか。現代の都会人には耳がいたいところ。
ひらかなy134:ふうりゅうな すまいですねと いなかやを
たずねるひとが くちそろえいう
ひらかなs1669:やまざとに とひくるひとのことぐさは
このすまひこそ うらやましけれ
【略注】○言種=言い草。口癖。
○こそ~けれ=今さらながらの係り結び。「こそ」の結びは已然形。平易な典型
なので紹介しておく。
○慈円=悠 002(06月29日条)既出。
種子島の穏やかな浜の向こうに、穏やかな海(Mare Pacificum/Pacific Ocean)が広がる。長い周期の、やさしい波音で眠りに就き、眠りから目覚めた。Mare mater est.(海は母なり)。
撮影は二〇〇四年夏の朝六時。
ひらかな:よもすがら ましろきはまに よせかへす
しほねやさしく さはやかにあく
あれほど信頼していたのに、僻地へ送られたらもう知らんぷり。人の心というものは分からないものだ、とは私の解釈。作者は総理大臣級なので、これは百首奉歌に際しての慮りの作。
ひらかなy133:とおくても きっといくよと いったのに
さくらがゆきに なってしまった
ひらかなs1665:わすれじの ひとだにとはぬ やまぢかな
さくらはゆきに ふりかはれども
【略注】○忘れじの人=「忘れられない人」ではなくて、「忘れない」と言った
人。ましてや他の人は、を含意する。
○藤原良経=悠 029(08月01日条) 既出。
障子絵に感じての作歌。「最勝四天王院(名所)障子絵和歌」としても伝わる。
ひらかなy132:ぬのびきの なつのころもを なびかせて
たきにてんにょの まぼろしをみる
ひらかなs1651:ひさかたの あまつをとめが なつごろも
くもゐにさらす ぬのびきのたき
【略注】○雲居=(雲の中。そこの住居→)天上の世界、天の宮中。
○布引の滝=(神戸市中央区葺合町布引)前二首もこの滝に寄せる。都に
も知られていた、滝の名所。『伊勢物語』に「長さ二十丈、広さ五丈なる石の
おもて、白絹に岩を包」むようだ、と。
○藤原有家=悠 103(11月12日条)既出。
【補説】布引の滝。「神戸を代表する滝。新幹線新神戸駅の北約100mの所に雌滝が
あり、その上の200mの所に雄滝がある。その二つの滝の間にはさまれて夫婦
滝、鼓ヶ滝があり、これらの4滝の総称を<布引の滝>という。都会に近い場所
に位置する滝だが、喧騒を離れ静かに森林浴も楽しめる。<日本の滝100選>
に選ばれている。」(JRおでかけネット)
惑星地球の歴史は五十億年近く、人間のそれは多く見ても五百万年、人口爆発が始まった産業革命から二世紀半。地球と同等、またはそれ以上の惑星は、未だに発見されていない。それなのに、この地球はヴァン-アレン帯(放射能)に包まれ、オゾンの穴が開き、北極から南極まで、高山から平地まで、深海まで、汚染が広がっている。すべて、傲慢な人類の所業である。
悠山人の研究室・・・は冗談だが、しばしばここへ通って、短歌を作っている。
ひらかな:あまねはる けうまんふそんの ひとむれや
ひらめきてのち やみにしづめる