はかなきと知りつついづみの舟にのり
この世の海へいざ漕ぎいでな 悠山人
○短歌写真、詠む。
○『和泉式部日記』の開扉の文章から着想した。「この世」は「世の中」の縁語、「世の中」はしばしば男女の仲・相聞の世界を意味する。
□はかなきと しりつついづみの ふねにのり
このよのうみへ いざこぎいでな
【写真】複数写真(借用)をコラージュ。
【memo】少し和泉をググってみた。日記の口語訳には、複数出会った。たとえ一部でも絶対に引用するな、などと激しい言葉も目にした。なお、私の冒頭試訳は他人の作を参照してもいない。(好評で気をよくしている。) 『集』の方は、紫と同じく、現代語に移植した和歌・短歌はない。見知らぬ大海へ熟田津から船出する気分だ。