悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

俳句写真519 はやくにも

2009-06-30 01:30:00 | 俳句写真
2009-0630-yhs519
はやくにも
白く咲きたる
乎加止止岐   悠山人

○俳句写真、詠む。
○庭先の白桔梗が咲いた。矮性の改良種ではないから、背丈が高くて、すぐに寝たがる。「乎加止止岐(おかととき)」は桔梗の古名。秋季語なので、水無月の句としては、「はやくにも」。
¶乎(を)=「を」の万葉仮名は、Wp によると、「乎呼遠鳥怨越少小尾麻男緒雄」で、甲乙の別がない。私は大学初年で、自分ではその時は必要も興味もなかったのに、資格取得の関係から、中世日本語学を勉強した(させられた)。「言語学」の講座名なのに、と思ったが、Y教授は頻りに「上代」「甲類・乙類」を語った。本人は一言もしゃべらなかったが、古代・中世日本語の「偉い先生」なんだって、と友人が教えてくれた。陳腐な表現ながら、学びはどこでどう役立つか、分からないものだ。
□俳写519 はやくにも しろくさきたる をかととき
【写真】きのう、「介助」しながらの撮影。蕾も近寄せてコラージュ。
【memo-「転寝」】山手線を借り切った俳句大会に参加した。駅間に一句を出す、という厳しい注文。「転寝」で兼題句を、というのだが・・・二句ひねったところで、辰時の目覚めとなった。


image740 長谷寺の源氏窓

2009-06-30 01:10:00 | images
2009-0630-yim740
title:GenjiWindow_at_HaseTemple
yyyy/mm:2009/06
memo:連子窓(れんじまど)も実にさまざま。私の調べでは、長谷寺のそれは、花頭窓とか源氏窓とかの様式である。
cf. 「image621 連子窓」(2008年11月28日、yim621)
◎Serie 江の島・鎌倉14

俳句写真518 梅雨なれど

2009-06-29 00:00:00 | 俳句写真
2009-0629-yhs518
梅雨なれど
片瀬の波に
乗り遊ぶ   悠山人

○俳句写真、詠む。
○片瀬海岸は、「寄せ波」だけで「返し波」がない、とされるところから、「片瀬波」の海岸の名がある。片瀬海岸のサーファーは、いつ来ても元気だ。背景は江の島。
□俳写518 つゆなれど かたせのなみに のりあそぶ
【写真】鉛色とか鈍色(にびいろ)などとも言われる空と海を、PCで明るくした。
◎Serie 江の島・鎌倉13


短歌写真782 茫洋の

2009-06-28 00:10:00 | 短歌写真
2009-0628-yts782
茫洋の大海なるかこのさまを
凝らし見つるは相模なるわれ
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○広辞苑で「茫洋」を見ると、用例の最初に「茫洋の大海」がある。
□短写782 ばうやうの たいかいなるか このさまを
        こらしみつるは さがみなるわれ
【写真】江の島は左(画面外)。原画は空も海も利休鼠で水平線もはっきりしないが、PCでこのように復元出来るのは有難い。
◎Serie 江の島・鎌倉12

image739 相模湾遠望

2009-06-28 00:00:00 | images

2009-0628-yim739
title:view_of_SagamiBay
yyyy/mm:2009/06
memo:長谷寺の展望所から相模湾を見る。右に大島、中央に城ガ島・三浦半島、左に由比ガ浜・材木座・・・と、快晴なら見えるらしい。画面右下の桃色掲示は、「御詠歌/長谷寺へまいりて/沖をながむれば/由比のみぎはに/立つは白波」(表記のまま)。
【memo-満四歳誕生日】ある日、何の前触れもなく、得体の知れない男が、「悠山人の新古今」なるブログを開設した。あれから数えてきょうは満四年の記念日。悠山人くん、君はよくやったよ! 現在、画像が全2,542枚(使用容量  384.028MB / 3000MB)だそうな。以下、当日の記事から。

  今ごろに
  なって雪なの?
  困るなあ
  かげろう燃え立つ
  春だというのに  悠山人 新古今現代詠001

  今さらに雪降らめやもかげろふの
  燃ゆる春日となりにしものを  読人しらず 新古今集0021

  ■最初は goo, ブログ開始! ブログに関しては全く五里霧中。様子
  が分かってきたところで、略注などを予定。
  新古今和歌集の、学問的な解釈ではなく、感覚的な翻案を企図。

◎Serie 江の島・鎌倉11


短歌写真781 ゆゑなくも

2009-06-27 00:10:00 | 短歌写真
2009-0627-yts781
ゆゑなくもさつゆに揺るるけしきなん
白きあぢさゐまさくならべる
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○梅雨空は気紛れ。本堂前の人並みはなかなか切れない。
□短写781 ゆゑなくも さつゆにゆるる けしきなん
        しろきあぢさゐ まさくならべる
【写真】長谷寺の観音立像の前で。
◎Serie 江の島・鎌倉10

image738 鎌倉で午餐

2009-06-27 00:00:00 | images
2009-0627-yim738
title:lunch_at_KPH
yyyy/mm:2009/06
memo:江ノ電の向こうに広がる海を見ながら、ゆったりと昼食。江の島の周辺は、季節を問わず時間を問わず、サーファーの風景が見られる。ただ、BGMにジャズは許容範囲としても、あの音量は、この一流ホテルには相応しくないと思った。食後、鶴岡神宮で挙式してきたという「羽織袴」と「角隠し」を見かけたので、おめでとうございます、と声をかけた。角隠しは軽く会釈したが、羽織袴は一瞥しただけであった。
◎Serie 江の島・鎌倉09

短歌写真780 たましひも

2009-06-26 00:20:00 | 短歌写真
2009-0626-yts780
たましひも心もここにあらずして
眺むるわれも眺められをり
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○梅雨時に、数多の紫陽花を見ていたら、何か目眩がしそうな気配になってきた。歌まで西田幾多郎もどきの世界。
□短写780 たましひも こころもここに あらずして
        ながむるわれも ながめられをり
【写真】同前。
【memo-Oedipus Rex】(1)Ancerl Gold Edition 14 Stravinsky, I. Oedipus Rex, Symphony of Psalms/Prag.Philh.Choir/CPO/K.Ancerl
  http://www.supraphon.com/en/catalogue/on-line-database/detail/?idtitulu=2002731
(2)Stravinsky: Oedipus Rex ~ Igor Stravinsky (May 11, 1993)     http:/www.amazon.com/gp/recsradio/radio/B00000DNQI/ref=pd_krex_listen_dp_img?ie=UTF8&refTagSuffix=dp_img
◎Serie 江の島・鎌倉08

短歌写真779 長谷寺は

2009-06-25 00:10:00 | 短歌写真
2009-0625-yts779
長谷寺は花にほはせて競ひをり
西の牡丹に東の紫陽花
   悠山人

○短歌写真、詠む。
○長谷(はせ/ちょうこく)を名乗る寺は、全国に数知れず。「紫陽花の長谷寺」は鎌倉、「牡丹の長谷寺」は奈良。
□短写779 はせでらは はなにほはせて きそひをり
        にしのぼたんに ひがしのあぢさゐ
【写真】同前。
【memo-3万年前のフルート】「古代人も音楽会?/3万5千年前のフルート 独の洞窟で発見」との記事・写真には驚いた(2009年06月25日、朝日)。「24日付英科学誌ネイチャー(電子版)に発表する」というので、さっそく調べた。今回はクリック2回の超特急で到着した。 http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/pdf/nature08169.pdf
(出所)New flutes document the earliest musical tradition in southwestern Germany/Nicholas J. Conard1, Maria Malina2 & Susanne C. Münzel3//1.Abteilung für Ältere Urgeschichte und Quartärökologie, Institut für Ur-und Frühgeschichte und Archäologie des Mittelalters, Universität Tübingen, Schloss Hohentübingen, 72070 Tübingen, Germany  2.Research Project: The Role of Culture in The Early Expansions of Humans, Heidelberger Akademie der Wissenschaften,  3.Zentrum für Naturwissenschaftliche Archäologie, Universität Tübingen, Rümelinstrasse 23, 72070 Tübingen, Germany
(要旨-無料部分)Considerable debate surrounds claims for early evidence of music in the archaeological record. Researchers universally accept the existence of complex musical instruments as an indication of fully modern behaviour and advanced symbolic communication1 but, owing to the scarcity of finds, the archaeological record of the evolution and spread of music remains incomplete. Although arguments have been made for Neanderthal musical traditions and the presence of musical instruments in Middle Palaeolithic assemblages, concrete evidence to support these claims is lacking. Here we report the discovery of bone and ivory flutes from the early Aurignacian period of southwestern Germany. These finds demonstrate the presence of a well-established musical tradition at the time when modern humans colonized Europe, more than 35,000 calendar years ago. Other than the caves of the Swabian Jura, the earliest secure archaeological evidence for music comes from sites in France and Austria and post-date 30,000 years ago.
◎Serie 江の島・鎌倉06