悠山人の新古今

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短歌写真1041 集ひにて

2011-06-05 03:00:00 | 短歌写真

2011-0605-yts1041
短歌写真1041 集ひにて

集ひにてもれ聞きたるはキイツの名
そは青き日の薔薇の匂ひよ  悠山人

○短歌写真、詠む。
○きのうは、高名なOT氏による現代短歌の講演があるというので、聞きに行く。さすがというべきか、前半一時間のあいだに出て来た文語歌人の名は、柿本人麻呂ひとり。といって、現代歌人の名も(主題故人以外)ほとんどなし。外国人では J.Keats だけが何回も出た。それも Negative Capability という「難語」を紹介する、ということで。N.C. は、「消極能力、消極的能力、消極的受容能力、消極的可能性、消極的でいられる能力、消極的未発能力、消極受容能力、否定の力、否定的創造力、否定的な能力、自己否定能力、可否定的能力、
受容能力、ネガティヴな受容性」など、英文学専門家の訳語も定着していない。ところで J.K. の名は、私を青春へ引き戻した。薔薇の花を贈られたら、キーツの詩で礼状を、というくらい、英国での人気は衰えない。
□短写1041  つどひにて もれききたるは キイツの名
          そはあをきひの ばらのにほひよ
【写真】前に同じ。
【memo-結句八音】万葉集256は、「笥飯(けひ)の海の庭よくあらし刈薦(かりこも)の 乱れて出(い)づ見ゆ海人(あま)の釣船」である。この第四句の原文、「乱出所見」は、「乱れいづ見ゆ」か「乱れていづ見ゆ」かで意味が変わるという。その際、「母音を含む場合、結句は八音になることが習いである…」と、依拠本はさりげなく釈注する。「習い」と言われては、と心に銘記する。



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