2006-0823-yts207
石塁の残れる城に漣の
きらきらきらと落日に映ゆ 悠山人
○短歌写真、詠む。
□せきるいの のこれるしろに さざなみの
きらきらきらと らくじつにはゆ
○戦国領主の「城」と「落日」は縁語。
【写真】橋の欄干を入れての撮影。アンカリング anchoring の技法。手前に桜、背景に雄大な富士、の類。橋を入れないで、空撮に擬する、という構図も考えられるが、その場合はかなりの計算と慎重さが要求される。
☆葉月二十三日、はやも処暑。飼ひたる鈴虫、心地よげに毎夜合唱す。☆
■数学■(personal memo。数学に関心のある、数学の非専門家の方向き):朝日新聞、8月23日付けを読んで追記。
「<数学のノーベル賞>受賞辞退」の見出しに驚いて、記事本文を見る。フィールズ賞を辞退する、そんなことがあるのか、そんな人がいるのか。案の定、賞設定以来初めてとのこと。いま開かれている、マドリ(マドリードが通用)の国際数学者会議で明らかにされた。写真でみると、ひげもじゃの年輩者。と思いきや、受賞ぎりぎりの四十歳! ということは、三十代前半で賞相当の快挙を成遂げていたことになる。さらに読むと、その若さでTVとか有名願望とかの世俗とは、いっさい無縁だとのこと。対象は「ポアンカレ」問題(アポリアの一つという程度には知っている)。日本人では、たしかまだ三人しかいない。その最初のKKさんの業績をたたえた図書館で、彼の講義録(図書とDVD)を借出したことがある。あまりの綺麗さに、DVDなどは未開封なのに怪訝な顔をしたら、職員が、開館以来、初めての貸出です、と告げた。
数学も鈍才の私から見れば、シリウス星のようなフィールズ賞。それを断る人が、この世にいたんですねぇ~~! そうそ、同会で初めて設けたガウス賞に、九十歳の日本人が選ばれた、というニュースも同時に載っていました。
このシリウスさんの名は、朝日には「グレゴリー」とあったが、念のためロシア語版で確かめたら、ロシア人「グリゴリィ」で、綴りはこうである。
Григорий Яковлевич Перельман
つまり、Grigoriy Yakovlevish Perel'man で、愛称「グリーシャ」。露語版ではすでに、17日に報道済みだった。
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