悠山人の新古今

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短歌写真011 真夏日の

2005-08-05 05:10:00 | 短歌写真

2005-0805-yts011
真夏日の空気を灼きし光閃は
仙人掌にいのち残せり


○短歌写真、詠む
○仙人掌(せんにんしょう。さぼてん)。電網検索すると、さぼてん愛好者もまたひと
つの大きな世界をつくっていて、どの写真を見ても美形だ。その美しい外形から美
しい花が咲くだろうことは、だれでも容易に想像できる。しかしこのさぼてんは全くち
がう。乾いた泥が張り付いている、その辺の石ころと同じ。ろくな手入れもしない。そ
れなのに、毎年こんなに美しい花を咲かせる。花の命はたった一日。そのいじらし
さを、ここに短歌写真として記録しておこう。
○真夏。灼熱。仄桃色(ほのももいろ)の花。失せる命と輝く命。あしたは広島原爆忌六十年。
□短写011 まなつびの くうきをやきし くゎうせんは
        せんにんしゃうに いのちのこせり
【写真】数日前の、猛暑の昼に撮影。鉢花。
【memo】きのう啼き初めの鈴虫。いま(午前五時)は、もう真夜中からずっと、美声を聞 かせてくれている。



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