青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(13)

2010-09-28 11:02:08 | チョウ
【月・水・金】中国の花/中国野生植物図鑑
【火・木・土】中国の蝶/中国蝶類生態図鑑
【月・木】日本列島および近隣地域の野生アジサイ
【水】中国大陸(&台湾・南西諸島)のセミ
【火・金(・日)】ElvisとBeatlesの狭間で~Johnny Tillotsonの時代
【随時(当面は土曜または日曜を予定)】中国旅行情報
【随時(当分は毎日)】My Sentimental Journey
【一時休載】屋久島はどこにある?(東シナ海周縁紀行)
【一時休載】屋久島はどこにある?(長江流域遡行紀行)

  青山潤三・花岡文子
メールアドレスjaoyama10@yahoo.co.jp

★今日は下記の④シリーズです。



生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(13)
中国旅行情報(6)
ElvisとBeatlesのはざまで~Johnny Tillotsonの時代(11)
My Sentimental Journey(34)


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生態図鑑:中国(および周辺地域)の蝶(13)

No.008 秋の梅里雪山のBlues【2】(ルリシジミほか Lycaenopsis spp.)

シジミチョウ科Lygaenidae/ヒメシジミ亜科Polyommatinae/ヒメシジミ族Polyommatini/ルリシジミ類Lycaenopsis Sect.
雲南省Yunnan/梅里雪山Mt.Mei-Li-Xue明永氷河Ming-Yong/標高alt.2500m/2010年9月10日 【⑥~⑨を除く】

















石コロか、はたまた玉か、よく解らないのがこの一群。①~④はルリシジミだと思うけれど(タッパンルリも混じっている?)。⑤はルリシジミに近縁の別種と思います(大型種)。













写真⑥~⑨は、2009年8月4日に、四川省二朗山の渓流で撮影したもの、⑥⑦は、表の白い斑紋から見ても、タッパンルリシジミの可能性が強いですね。でも、中国西南部では、本物のルリシジミにも翅表に白い斑紋が出ることがあるようなので、断言はできません。⑩は、おそらくルリシジミだと思うのですが、、、。、




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中国旅行情報(6)

2010-09-28 09:59:35 | 自然、中国、花、蝶、
雲南省・香格里拉

ここのところ、3週間ほど、ずっと香格里拉に滞在しています。9月9日に到着、10日から3泊4日で、徳欽~梅里雪山(明永氷河)を往復した後、21-22日に、翁水村を1泊2日で往復(いずれも帰国費用を作るため)、後は、香格里拉の常宿「NOAH CAFÉ&INN」の室内に籠ったままです。部屋の外には、ほとんど一歩も出ていません(食事はルームサービス、笑)。週に1回か2回、5分ほど歩いて自分でレストランへ行くのが、精一杯の外出です。引き籠り、というのは、こう言う状態を指すのでしょうか?

それもこれも、ブログの読者のみなさんが、(誰ひとり)自主購読料を支払ってくれないからです。好き好んで引き籠っているわけではないのです。毎日、今日こそは、帰国に向けて次の地点(大理または理塘)に移動しようと、目論んではいるのです。しかし、旅費の見込みもつかないし、身動きが取れない。

近郊に取材(週刊A誌=恐竜村など、週刊B誌=白水台など)に出たくとも、あや子さんに実質上反対されている(「下手に動くと予算がかかってしまう」「仮に取材を完遂したとしてもすぐに資金を得られる保証はない」「日本への帰国を模索することのほうが先決」)こともあって、結局、何もせずに連日じっとしているのです(ここに居れば宿泊費は後払いがききます)。

というわけで、この機会に、久しぶりに「中国旅行情報」の紹介といきましょう(前回の分は、“あや子さんへの私信をブログ原稿としてアップしてもいいです”と伝えておいたら「旅行情報」の中に組み入れられてしまっただけで、別に情報でも何でもなく、ただの愚痴です)。もっとも、おそらく皆さんの求めるような、「旅行」の情報は、僕は一つも持ち合わせていません。この数年間、香格里拉に通っていながら、この町のことは、何にも知らないのです。ちなみに、一昨年は、ここに来ている間に、千明さんに(19歳の部下とくっついて)捨てられてしまった、というトラウマもあります。この話の顛末と今後の展開は、「屋久島の森~大和と琉球と大陸のはざまで」(既刊)、「Johnny Tillotsonの時代~ElvisとBeatlesのはざまで」(現在鋭意執筆中)とともに、「20’s meets 60’s~朝と夜のはざまで」として、“狭間”シリーズ3部作で著す予定でいるのですが、今の状況では、とてもそこまで手が回らない(笑)。

香格里拉(シャングリラ)は、いわば各所(雲南・四川・チベット・ミャンマーそのほか)への中継地点ですね。以前は“中甸(チョンディァン)”と称していたわけで、そちらの名のほうが、ずっとピッタシ来ます。バックパッカー諸氏からは、「この町のどこが“理想郷”というのだ!」という厳しい声が聞こえて来ます。広大な(単にだだっ広いと言って良い)標高3300m余の草原(湿原?)の中に位置する、特にこれといった特徴のない地方小都市です。廸慶(ディーチン)蔵族自治州の州都(香格里拉県)で、一応チべタンの町ではあるのですが、四川省の理塘の様な、濃密さは感じません。また、同じ廸慶蔵族自治州の、他の2つの県、徳欽(デーチン)県や、維西(ウェイシー)リス族自治県の城市(市街地のこと)の様な、地方都市としてのまとまりも持ち合わせていません。“古城”が市街地の片隅にあるということでは、“麗江古城”と同じですが、規模はずっと小さく、インパクトもさほどない。もっとも、言いかえれば、完全にテーマパーク化してしまった感のある、“大理古城”や“麗江古城”に比べれば、幾分かは素朴さが残っている(風前の灯だけれど)分、マシということが出来るかも知れません。

街の周辺の観光地(社寺仏閣、チべタンの祭りや風俗そのほか)については、全く知識が無いので、パス。ただ一つだけ、おそらく中国全土を見渡しても他にないであろう、大美点があります。それは、たった10分!で、ビザの更新が出来ると言うこと(大都市では一週間かかる)。これは覚えておいてもいいと思います。

廸慶蔵族自治州の概形は、佐渡島を縦にした形、面積は佐渡島の10数倍あると思われます。東半の“小佐渡”の部分が香格里拉県、西半の“大佐渡”の部分の北半が徳欽県、南半が維西リス族自治県です。“大佐渡”と“小佐渡”の間に「長江(金沙江)」が、“大佐渡”の真ん中を南北に「メコン河(瀾〇江)」が流れていて、“大佐渡”の西に隣接する、怒江リス族自治州の貢山独龍族自治県内には、「サルウイン河(怒江)」が、やはり南北に流れています。そのすぐ西はミャンマーの北部で、川の流域は「イラワジ河(上流部は雲南省に入り独龍江)」です。香格里拉からミャンマー北部との国境ラインまでは、直線距離で100㎞余。

香格里拉(中甸)から南へ100㎞余下ったところが麗江(古城)です。“廸慶蔵族自治州”に相当する行政単位は“麗江市”。さらに100㎞余南に下ると大理(古城)。“廸慶蔵族自治州”や“麗江市”に相当する行政単位は“大理白族自治州”、“大理市”はその一部で、行政単位としては“香格里拉県”や“維西リス族自治県”に相当します(ああややこしい)。ちなみに大理市の中心は、大理(古城)ではなく、下関。長距離バスなどの表記は、ほぼ全て下関となっているので、注意が必要です。大理(下関)-昆明は、高速道路で4時間半(約350㎞)。大理(古城)~香格里拉間は、通常観光客は中間地点の麗江で一泊はするわけですが、麗江に寄らずに、直接行き来することも出来ます。大理(古城)または香格里拉を、正午までに出発すれば、その日のうちに、それぞれの都市に辿りつけます。ちなみにバス運賃は、おおよそ丸一日の長距離(100㎞~数100㎞)移動で、100元弱(1000円余)と見積もっておけば、おおむね間違いないです。

香格里拉~麗江(標高2500mの高原上)・大理(標高2100mの湖畔)の間は、標高3300mの香格里拉の高原と、標高2000m弱の長江岸(有名な虎跳峡)の上下移動がメインを成します。この間の植生は素晴らしく、中国有数の、冷温帯針葉樹林が展開するので、またの機会に詳しく紹介して行きたいと考えています。一つだけ、印象に残る話しをしておきましょう。長江の川岸から、香格里拉の台地上へ、原生林を突き切って標高差1000数百メートルを一気に(実に強引としか思えない山岳ハイウエィー作りによって)登るわけですが、登りきった地点の集落「小中甸」の周辺は、常に(僕はこれまで何10回と行き来していますが、一度として例外なく)雨が降っています。必ずしも天候が悪い、というわけではありません。青空が覗いていても、雨が降っているのです。そういう環境なのです(屋久島を思い浮かべます)。

香格里拉から南東に向かう「白水台」、南西に向かう「維西」などについては、またの機会に紹介して行きたいと思っています。明日は、北西に向かう「徳欽・梅里雪山」への道を、明後日以降は、北へ四川省境に向かう道を、紹介して行く予定です。















香格里拉郊外にて。2010.9.22。今はちょうど、イワタイゲキによく似たトウダイグサ科の野生植物が、真っ赤に紅葉する時期。町の周囲のいたるところで、赤い大群落を目にすることが出来ます。



中国のユース・ホステル(&そのほかの宿泊施設)の紹介

【3】雲南省香格里拉/NOAH CAFÉ & INN ノア・カフェ&イン

[5点満点。あくまで僕の感覚に過ぎません。コメントを参考にして下さい]

内部環境4
 何もなし。屋上が素朴で良い。

周辺環境4
 古城の一角。何の変哲もないところ。静かでよい。

宿泊費4
 ドミトリー30元。個室120元~150元。

部屋5
 個室は完璧。ドミも感じが良い。

設備3.5
 特に何もないけれど、不便もない。

ネット4
 個室ではランケーブル可。ワイアレスは僕のパソコンには繋がらない(レストランでは可)。

整備5
 中国の宿泊施設としては、珍しくどこも壊れていない。

清潔さ5
 文句なしです。

見栄え3
 他項目は、数字が高い方が評価点ですが、この項目は必ずしもそうではないかも。シンプル・イズ・ベスト、という言葉もあります。

アクセス4.5
 古城ゲートから徒歩5分。

チェックインのし易さ4.5
 普段はゲストの数は少ないので飛び込みでもO.K.。ただし、重要なツアー客が来た時は、部屋が埋まってれば追い出されてしまう。

言葉の疎通4.5
 普通、英語の出来る中国人は、僕ら日本人のブロークンな英語をバカにして、ゆっくりとは喋ってくれないのだけれど、ここのスタッフは、きちんとした会話をする努力をしています。

スタッフの態度4.5
 これはちょっと迷った。オーナーには、非常に腹立たしく思うことが少なからずある。チーフの女の子にも同様。
そのことも含めて、トータルとしては、非常によい。

食事3
 原則、ライス、麺類は無し。スパゲッティー、ピザ、サラダ、サンドイッチなど。高い(400円前後)。スタッフはシンプルで美味しいものを食べているので、それをリクエストすれば、安く作ってくれる。

情報収集3 .5
特に優れているとは思わないが、尋ねればいろいろ調べてくれる。

ゲスト間の交遊4
 ここでは余り部屋から出ないので、よく解らないが、フレンドリーな欧米人が多いから、その気になればいくらでも可。

居心地5
 仕事(原稿書きなど)をするには、ここが一番でしょう。

外国人率4.5
 中国人も泊まれるのだろうけれど、ほとんど欧米人。

日本人宿泊客の多さ1
 今まで、一組の中年夫婦にお会いしただけです。

付記
 数年前から、古城入口のレストラン、ノア・カフェを利用しているのですが、そこで系列のゲストハウスを紹介され、僕のシャングリラでの常宿となっています。宿泊施設は2つあって(徒歩3分ほどの距離)、ノア・カフェ&インが(安めの)個室のみ、ノア・Nズ・キッチンが高めの個室とドミトリーおよびキッチンで、それぞれ3人程のスタッフが仕切っています。Nズ・キッチンのほうでは、僕のパソコンは原則繋がらないので、ドミに宿泊する時(ネットは、レストランで)以外は、ノア・カフェ&インのほうに宿泊します。ノア・カフェ(レストラン)は、以前は同一経営だったのが、現在ではノア・カフェ&インとは別経営になっているようです。メニューなどは共通、ただし、ノア・カフェのほうは、麺類やご飯ものなども用意されています。


【写真】
●5 1 1 部屋の窓も滅多に開けません。ためしに空けて見ました。



●5 1 2窓の外の風景です。



●5 1 3ドアの外にもたまにしかでない。欧米人は賑やかでフレンドリーです。右は、喧嘩ばかりしているチーフの女の子。



●5 1 4右は僕。








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ElvisとBeatlesのはざまで~Johnny Tillotsonの時代(11)

2010-09-28 09:56:07 | アメリカン・ポップスearly60’s



狭間のシンガー”24人衆の紹介 ④ 『ボビー・ヴィーとフランキー・アヴァロン』


Bobby Vee 104位 
1943.4.30 North Dakota出身
さよならベイビー/燃ゆる瞳



Frankie Avalon 131位 
1939.9.18 Philadelphia出身
ディディダイナ/ヴィーナス


【アイドル路線の王道を行く】

実質上、今日と明日はパスです。毎日更新して行くのは、大変です。幸い、というか、今日のBobby VeeとFrankie Avalon、明日のChubby CheckerとBobby Rydelについての知識は、ほとんどありません。決して嫌い、というのではなく、僕の音楽的嗜好が、もうひとつ彼らの歌と、フイットしないのです。繰り返し言うけれど、嫌い、というのとは違うのです(“好きか嫌いか”となれば、間違いなく“好き”なのです)。

そのうち、機会があれば、彼らの歌を沢山聴き込むことにより、いつか改めて構成し直したい、と考えています。

ことにボビー・ヴィーについては、書くべきことが沢山あるはずです。彼は、いわば“狭間の歌手”達の“総大将”なのです。年齢はジョニーより4つ下で、24人衆の男性陣では、ブライアン・ハイランドやルー・クリスティーと共に最年少。でも、現在、彼が先頭に立って、オールデイズの連中を仕切っているのではないかと思われるのです。彼を中心に組まれたツアーなども多いようですし。

僕が、改めて60年代のポップスを聴きはじめたのは10数年前頃からですが、それ以前は、街角でオールデイズの曲がかかっていたら、しばし立ち止まって聴き耳を立てていたものです。その代表が、「ミスタードーナッツ」で流されていた音楽で、テーマ曲?が、ボビー・ヴィーの「燃ゆる瞳」。僕にとってのこの曲は、オールデイズの右代表、というわけです。今思えば、これも、彼の商売上の戦略の一環なのかも知れません。

24人衆の中でも、僕が大好きな歌手の一人が、トミー・ローです。彼の(たしか)旧ブログの中の、リンクのコーナーには、一言コメントが付いていました。ボビー・ヴィーへのコメントは、「相棒」「商売熱心」。ちなみに、ジョニーへのコメントは、「古くからの友達」「優しくて親切」「真のプロフェッショナル」(これ、とても気になるのですが)。

H.P.と言えば、ボビー・ヴィーのH.P.は、実に充実しています。以前、ジョン・D・ラウダーミルクのH.P.が素晴らしい、と記したけれど、これは完璧に仕上がった目録としての素晴らしさ、ボビーのは、現在進行形の、いわばブログの様な、サービス精神に満ちた、盛りだくさんな内容なのですね。ニュースなども常に更新していて、新しい情報(たいていは誰それが亡くなった、という辛い知らせですが)は、彼のH.P.から知るのです。

1980年代中期の、ウルフマン・ジャックが司会?する、ミュージックビデが市販されていて、ボビー・ヴィーや、ジョニー・ティロットソンの単独ヴァージョンもあるのですが、「元祖ティーンアイドルたち(の現在)」と銘打った、確か11人分を集めたオムニバス盤があります。ビルボード総合ランキングでのトップは、ちょうど真ん中あたりに登場するボビー・ヴィー。やはり彼が主役なのだ、と考えて良いのでしょう(ポールやニールやディオンやジーン・ピットニーやボビー・ヴィントンらは、こう言うパッケージ的な企画には、登場しないのでしょうね)。ランキング3番目のトミー・ローが、オープニング。ランキング2番のジョニー・ティロットソンが、トリ。ジョニーは、「懐かしの青春アイドル達」パッケージ・ショウの、トリに登場する歌手、という位置付けなのですね(トホホ、、、と言うべきでしょうか)。

ランク4~7位の、デル・シャノンとブライアン・ハイランドが前半に、フレディ・キャノンとルー・クリスティーが後半に、それぞれ登場、その他の4人がボビーの前後に加わります。それぞれ、いかにも個性が出ていて、何度繰り返し見ても飽きない。機会があったら、全員に対する感想を述べたいと思っています。

デルとブライアン(無精髭です)は、実に真剣に唄っている。まるでオーデションを受けている新人歌手のよう。フレディーとルーは今なお現役感たっぷりで、懐メロ・パッケージ・ショーに組み入れるのはもったいない。で、ボビー・ヴィーは、と言うと、余裕たっぷりというか、場慣れしているというか、ほとんど吉本の乗り、アドリブを交えてサービス満載のエンタティーナーぶりを発揮しています。

小柄で華奢な体つきの多い、元祖ティーンアイドルの中では大柄、様々な意味での“パワー”を感じます。“ポップス黄金期”のリアルタイムから現在に至るまで、膨大な量のアルバムをリリースしていて、その点では、ジョニーなど、足下にも及びません。「ポエトリー」もリアルタイムでカバーしています(邦題「君に首ったけ」、後のマーシー・ブレインの「ボビーに首ったけ」の邦題は、それをヒントにした?)。独特の“しゃっくり唱法”を別とすれば、個性は余り感じず、非常に普遍的、そしてカントリー臭のなさ、というところが、広く受け入れられる人気のポイントなのかも知れません。

ビデオと言えば、フランキー・アヴァロンがジョニー・ソマーズらと共に司会をしているシリーズ(Hullabaloo?)も楽しい。 ビートルズ以下の新時代のアイドルが出てきて、“狭間の歌手”達は駆逐されてしまうわけですが、アヴァロンは、すでにそのだいぶ前から、ヒット・チャートの世界から遠ざかっていました。彼の本職は、どちらかと言えば“青春映画スター”。ヒット曲の作出に拘らなくてよい、余裕があってゆえのリタイアなのでしょう。

後輩のフェビアンと共に、「ルックスさえ良ければ歌は少々下手でも良い」という売り出し方をされていた、という有名な話がありますが、といっても、50年代末には、「ヴィーナス」と「ホワイ」を、連続してNo.1に送り込んでいて、これは24人衆の中では、後のボビー・ヴィントン(「ブルー・ヴェルベット」「ゼアー・アイブ・セッド・イット・アゲイン」)と並ぶ、2人だけの偉業です。どうして、歌手としても、一流なのです。

本来は、ジャズ・ヴォーカル的なスタイルを目指していたのだと思います(風貌も、どことなくフランク・シナトラに似ている?)。フランキー・アヴァロンにしろ、ポール・アンカにしろ、ボビー・ライデルにしろ、ボビー・ヴィーにしろ、“生粋のティーン・ポップス”歌手と言うのは、多かれ少なかれ、ジャズ・ヴォーカル的な要素が基盤になっていて、C&W的な風味が余り感じられません。そのことが、僕の嗜好と、余りフィットしない要因ともなっているのでしょうが、、、。

2曲のNo.1ヒットのうちでは、一般には「ヴィーナス」が有名ですが、僕はもうひとつの「ホワイ」が好きです。非常に素直でここち良い歌声、聴いている方も、心地よくなってきます。一度ゆっくりと、彼のヒット曲やアルバムを聴き込んでみたいもの、と思っています。

ちなみに、アヴァロンの息子が、エヴァリー兄弟のどちらか一方の息子と、“2世ディオ”を組んでいる、という話を耳にした事があります。父親たちとまでは行かなくても、少しはメジャーの世界に近付けたのでしょうか?

インターネットを利用し始めて間もない頃、Johnny Tillotsonの画像を探して、ネットサーフしていたことがあります。Johnny Tillotson &Brian HylandとBobby Veeという画像を見つけたので、早速訪れて見ました。確かに、中年のジョニーとブライアンは写っているのですが、ボビーの姿はどこにもない。代わりに、見たこともない若者が、二人とそれぞれデュエットしている写真が、何枚も張り付けられている。改めて見出しやキャプションを確かめると、Bobby Veeではなくて、Robby Veeなのです。これじゃ、勘違いしても仕方がありません。

僕は、こう想像しました。ジョニーとブライアンの下に、旧友のボビーから、ジョイントコンサートのオファーが来た。2人は、よく確かめもせず、二つ返事で引き受けた。ところが、ジョイントの相手は、旧友のボビー・ヴィーにあらず、無名の駆け出し歌手ロビー・ヴィー。まんまと、売り出しの宣伝に利用されてしまったというわけです(O.K.のサインをしたとあっては断れないし)。そう思って写真を見れば、ジョニーはふて腐れて、ブライアンはやけくそ気味で、ロビー君とデュエットしているようにも見えます。

まあ、当たらずといえども遠からず、というところなのでしょうが、真相は少し異なります。ロビーはボビーの息子。父親から頼まれて、彼のデビュー・ステージに、友情出演してあげた、というところでしょう。その後ロビーは、もう一人のボビーの息子トミー(相棒のTommy Roeから頂題した?)とディオを組んで、“Vee’s”の名で活動しています。一時期、父親と一緒に(ジョニーやブライアンとも)パッケージを組んで、ライブやコンサートなどに精を出していたようなのですが、最近はとんと噂を聴きません。親バカの父親からも見放されたのでしょうか?

“Avalon&Everly2世”組も、“Vee’s”も、“Nelson’s(Ricky Nelsonの双子の息子ディオ)”も、皆もういい年のはずです。どの組が、父親たちに一歩でも近づくことが出来るのでしょうか?



Bobby Vee
59.08.31(Billboard Hot100初登場日付け)-65.06.05(一年間以内の連続ヒット最終日付け)
連続ヒット内のHot100ランク曲数:29曲
同Top40ランク曲数: 11曲
同Best10ランク曲数: 05曲
通算Hot100ランク曲+C&W・R&B・AC 各単独チャートイン曲の総数:39曲
4チャートのBest10ランク曲総数:08曲


Frankie Avalon
58.01.20(Billboard Hot100初登場日付け)-62.08.18(一年間以内の連続ヒット最終日付け)
連続ヒット内のHot100ランク曲数:24曲
同Top40ランク曲数:13曲
同Best10ランク曲数:07曲
通算Hot100ランク曲+C&W・R&B・AC 各単独チャートイン曲の総数:25曲
4チャートのBest10ランク曲総数:08曲

今日は、曲の紹介は無し。次の機会に改めて
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My Sentimental Journey(35)

2010-09-28 09:50:49 |  東拉紀行 塔公
東拉紀行 2010.8.9 ⑧


戻って来ました。



豚の解体も、ほぼ終了です。



22歳のお姉さんのお出迎え。



美人だよね!




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