青山潤三の世界・あや子版

あや子が紹介する、青山潤三氏の世界です。ジオログ「青山潤三ネイチャークラブ」もよろしく

現代ビジネスの記事から

2023-03-02 14:51:55 | コロナ、差別問題と民主化運動、科学・医学への過信




読者の方々に質問です(僕は頭が悪いので、教えて頂ければ幸いです)。



【Ⅰ】

マスクは、なぜ必要なのですか?

【Ⅱ】

「沖縄に対する日本」

「台湾・チベット・ウイグルに対する中国」

の違いを教えて下さい。

*ブログ記事の冒頭に、この質問を繰り返し続けます。



・・・・・・・・・・





喜界カルデラに言及する記事を読みました。このような対象を取り上げて頂くことは嬉しいですね。的確な内容だと思うのですが、どうせならもう少し個々の地域(“北琉球火山帯”の夫々の島嶼)についての、突っ込んだ話題が欲しかったです。



ひとつ気になった表現があったので、臼杵氏にメールしました。別に何かを望んでいるというわけではなく、一応頭の中に入れておいて欲しいと思っています。非常に些細な事ですが、こういった考えが当然である、という空気が成立してしまうことに危惧を覚えるのです。



「日本海東縁」



>日本から見ると西縁なのに、なぜか東縁としている。



何故かも何もありません。主語は「日本海」であって「日本」ではない。だったら、「東縁」とすることは当たり前です。それをわざわざ「日本」に置き換えて「西縁」と見るのは、(本人は無意識であるとしても結果として)意図的なもの(全てを日本中心で見る)を感じてしまいます。



実は、ここのところ「中国胡蝶野外観察図鑑」(500頁余)の作成に没頭しています(画期的なものになります)。 英語・中国語解説。自動翻訳機の力も借りながら(むろんそれに頼り切ってはいない)、翻訳を進めています。



対象地域は「中国および周辺地域(東アジア)」なものですから、分布域については「日本海周縁地域」というのが頻繁に使われます。日本列島、朝鮮半島、ロシア沿海州、中国東北部を併せた一生物地理区系。人類出現後はともかく、それ以前の生物相成立の歴史を知る上では、日本列島単独ではなく、日本海を取り巻く大きな陸地としての捉え方が必須になってくる。日本列島はその南(ないしは東)の縁です。



「日本海周縁地域」に対応するのは「長江流域周縁地域」、その西方が「中国西南部山岳地帯(いわゆる“横断山脈”周辺地域)」、そして「ヒマラヤ(チベット高原南縁)地域」や「インドシナ半島北部(メコン河流域周縁)地域」に続きます。それらをセットで捉えた空間が「東アジア」。いわゆる「東亜半月弧」(その例では日本海の北縁地域は含まれない場合が多いので該当地域を“日本列島”とする)も、それに近い概念(ただし南寄り)ですね。



ちなみに、「長江流域周縁」と「中国西南部山岳地帯(チベット高原東縁)」の境が、ジャイアントパンダの棲む(大地震の巣窟でもある)「竜門山活断層」。



南に続く地域が「東洋熱帯広域」で主に日本の南部が北端となります。また、「日本海周縁地域」を北および北西に延長した地域が「ユーラシア大陸広域」「北半球冷温帯域」。



とまあ、国や行政区域(人間を基準とした空間分割)とは関わりなく、生物地理区系を捉えているわけですが、然るに、「自動翻訳機」にかける(英語や中国語に置き換えて再度日本語に戻す)と、「日本海周縁地域」は、「日本海側」と訳されてしまうのです。意味が全く違ってくる。



何もかもが、「人間中心」「自分たち中心」の見方になってしまい、「その捉え方だけが正しい」と(無意識的にでしょうが)刷り込まされてしまっているように思えます。些細な事かも知れませんが、大きな懸念を覚えるのです。







コメント
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