(第11回)
普通、山の一番高いところが、その山の山頂です。でもモッチョム岳の場合は、山頂と最高点は別々の場所にあります。海に向かってピークが迫り出しているため、山頂の手前の、稜線とのジャンクション地点のほうが標高が高いというわけです。
最高点から山頂を望む。
山頂から振り返って見た最高点。
その“手前の山頂”で、カンツワブキ(キク科)に出会いました。屋久島・種子島(南部に稀産)固有植物。ホソバハグマなどと共に、屋久島で特化した渓流性植物の代表とされていますが、違った要因で成り立った「遺存的植物」であることが、このことからも分かります。
この3枚は登山路の途中で撮影。