お便りコーナー
A昨年9月に水俣で講演された佐賀の親の会「ほっとケーキ」の山口由美子さんからお手紙を頂きました。
その中には「熊本では、いろんな団体が繋がり合って活動していらっしゃるのが、とても羨ましく思いました」とあり、会報を同封してありました。その会報の一部を下記にご紹介します。
記
ほっとケーキだより 28号より 2023年5月11日 発行
― 聞 い て み ま し た ー
かつて不登校を経験し、親の会「ほっとケーキ」が運営するフリースペース「ハッピービバーク」を利用した子どもの中には、仕事をしたり、専門学校に通ったりと自分なりの夢を生きている子もいます。そのような子どもたちの親に聞いてみました。
○子どもが学校に行かなくなった時、親が感じたことは
・ まず、「何で?」「どうして?」「学校で何があったの?」という疑問ばかりだった。
・ このまま学校に行かないと、“勉強は”“この子の将来は”という不安が出て来て、目の前が
真っ暗になり、孤立感も増した。
・ どうにかして行かせようとした。でも、熱まで出てきたので、不登校かなと思い、親の会に相談した。しかし、不安でいっぱいの時に、親の会の方に大丈夫と言われても受け入れられなかった。
○その後の経過の中、親の変化や子どもの変化などで気づいたことは
・ 親は、親の会や信頼できる人との出会いの中で、不登校を受け入れることができた。しかし、受け入れている自分と不安や心配している自分がいて何度も揺らいでいた。
・ 親が受け入れていると感じた子どもは、生活が落ちつき、自分のやりたいことを言ったり、やるべきことをやり始めた。
・ 登校拒否・不登校を考える親の会全国ネットワークの合宿に参加して、大勢の不登校の親子に出会い、話を聞く中で、心の底から不登校の子どもを受け入れることができた。
○子どもが話していることで、印象に残ったことなどあれば・・・
・ 「僕は鳥になりたい」「何で?!」と聞くと「鳥は学校に行かなくて良いし、好きな時に好きな所へ自由に飛んでいけるから」と。
・ 「ほっとケーキがあって良かった」居場所に行けば、仲間がいて、スタッフがいてくれてとても楽しかった思い出が残っている」
・ 不登校になって随分経った頃、「小学1年の時、頑張ってたくさん宿題をしてきた私に先生が皆の目の前で『私は、こんなに先まで宿題をしてこいと言いましたかね!?』と先生から言われた」と話してくれた。子ども心に深く傷つき、これまで話せなかったんだろうと思った。
・ 「たっぷり時間があるから、将来のことなどいっぱい考えている」
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