現代日本語百科   けふも  お元気ですか

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ワープロ  日本語表記論17

2013-09-02 | 現代日本語百科2025
ワープロは世紀の発明である。正確には表記のために、タイプライターの発明がある。それが、そのタイプライターが限られた打鍵ですべてをあらわすのに対し、これは、すべての文字を入力できる印字機を日本語様式で可能にしたパソコンのワープロである。テンプレートに従えば、限られた、定められたスペースに思うままの文書が実現する。 ワードプロセッサ Word processorは、コンピュータで文章を入力、編集、印刷できるシステムであると、普通に理解するが、よく考えてみれば、ワードプロセッサーという単体器がまず作られてきた経緯は知られている。それをソフトにして計算機に組み込んだのは簡単なことだったのか、そうでなかったのか、知るところがないくらい技術が進んだ。 . . . 本文を読む

五十余帖  私説 源氏語り4

2013-09-02 | 源氏語り
源氏物語を原文で読んで古典の文学世界にある世代のドラマを語ることができるか。 読書会を通してこころみてもそれは容易なことではないが、本質を語ることはさほどでもない。 一枚の絵、二枚の図、三つの場面を描けば、それから源氏物語は見えてくるのである。 源氏物語は五十四帖からなる。 巻物であった書物の形態で呼び方ではなく、帖綴じになった時期の作品である。 ふつうに五十四巻と言っているが、五十四冊の源氏物語りがあると思っていい。 源氏物語はどこから読んでも、一冊の物語になると解説することがある。 作者の書き方が、日本語の表現がそうなっている。 この冊数の実際はどうか、ここに、雲隠れ、という省筆のことがある。 そこで書き方によっては五十四帖というのを五十余帖となる。 巻物ではなかったわけだが、巻の名前として、巻名を言い、何々の巻と呼ぶ。 雲隠れの巻は、題名だけあって、本文がない。 表紙をつけて内容が書かれていない、しゃれたものである。 省筆が物語り一冊に行われている。それはなぜか、詳しくはわからない。 最初からそうであったか、巻名をつけて冊子にして揃えたときにそうしたか、あるいは本文が書かれていたが、取り去られたのか。 そこで巻名を数えると、これが現存の本で54となる。 . . . 本文を読む

222 夫の逆鱗に触れる

2013-09-02 | 日本語新百科
日本語「誤」百科  855  その行動が夫の逆鱗に触れた を、例題にしている。コラムで取り上げる用例でふと考えてしまう例題である。どこがいけないというのだろうか、と。コラムの論理は限られたスペースでの議論だからそれ以上の言及はない。この例題でも、妻の逆鱗に触れた、と用いたら、やはりおかしいのだろうかと思ってしまう。文脈上、整合が取れないことも起こりそうだけれど、コラムが主張する夫婦が平等であるという論理である限り、この慣用句をもって双方の力関係が表されるような表現になって使われることはあるだろう。ましてやいつもはおとなしい妻が触れてほしくないところを夫が触ったとなれば怒りを買うことはあり得ることだ。 . . . 本文を読む

てにをは

2013-09-02 | 日本語百科
国語の助詞の総称に用いられる。もとは漢文訓読符号の読み方から俗に、てにをは 弖爾乎波、天爾遠 か、てにはを 弖爾波乎 と呼ばれる。漢字の四隅につけられたヲコト点を左下から右回りに読んだ時に、てにはを となることに因るものである。この、てにをは とは、次のように、助詞の古い呼び名とする説明がある。 . . . 本文を読む

子ども 子供

2013-09-02 | 日本語どうなるの?
子どもの表記が子供に戻った。供字がよくないというので、混ぜ書きの子どもを採用していたという話だ。文科省の表記統一で、子供になる。行政で、子ども手当て、子ども、子育て支援法など、子どもが用いられている。公用文中の、子ども の表記を、子供 に統一した、と複数の2013年6月に新聞が報じたそうだ。。 ここ数年、差別助長を防ぐため、障害者の表記を障がい者に見直す動きが広がっているが、実は子供も差別的な印象を与えるとして長らく敬遠されてきた。同省の公文書は常用漢字が原則で、こども については漢字の、子供 ではなく、子ども が用いてきた。供字が、お供え物、お供する、などを連想させ、差別的な印象を与えるというのがその理由。 . . . 本文を読む

古文献にみる病名史

2013-09-02 | 病名のことば
病が語る日本史 酒井シズ 講談社学術文庫 2008年8月7日  元版2002年5月 歴史の文献に表れた病名を解説する。文献は古事記、日本書記をはじめ、国史の記録あるいは私撰歴史書、古辞書、古典文学の作品などである。物の怪と源氏物語という一節もある。江戸時代以降、近代に至ると小説、随筆、学術、見聞録などが見える。 取り上げる病気の文献による記述であるので、そこには記録による病名を確かにするところがある。その内容がすべての病気の記録だというわけではないだろうから、おのずと文献記録の限界がある。病名だけを取り上げてそれをならべて眺めれば病気の何かがわかるというものでもないのだろうけれど、病名の言葉、その由来を知る手がかりがある。 . . . 本文を読む

蒸し暑い 20130902

2013-09-02 | 日記
シリアの軍事行動を事実上先送りと新聞の見出しは書いた。議会の承認まで日延べしたような表現だ。ニュースによっては大統領決断を避けたような言い方をしている。一方で、ケリー米国務長官は1日、米テレビのインタビューで、シリア政府が使用したとされる化学兵器は、神経ガスのサリンだとする証拠を得たことを明らかにした。 サリンと言えば日本でテロ活動に使われた。1995年3月20日、オウム教団による事件だ。地下鉄駅構内毒物使用多数殺人事件と言う。神経ガスの恐ろしさを忘れない。それで、米国がダマスカス東部で独自に入手した髪の毛と血液のサンプルから陽性反応が出たという。シリアの化学兵器使用疑惑について誰がこれを使用したかはまだ確かではない。 . . . 本文を読む