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水戸の見て歩き

水戸の寒水石

2017-02-11 21:25:39 | 水戸

 寒水石とは、主に久慈郡真弓山に産する結晶質石灰岩で、水戸寒水などと呼ばれている石だそうです。大きなものは段々少なくなってきていて、砂利状、砂状のものが一般的なのだそうです。吉村昭の小説を平成22年に映画化した「桜田門外ノ変」の中では、上の写真のように、雪にみたてた寒水石が70トンも使用されたそうで、千波公園の一角に撮影終了後もセットとともにしばらくの間、展示されていました。

 

八卦堂(三の丸1-6)内にある弘道館記碑
 この大石をとると真弓山の神のたたりがあると石工が恐れたため、徳川斉昭は「武士(もののふ)の 道弘(ひろ)めんと 引く石を まゆみの神の いかで咎(とが)めむ」というみずからの歌を社前に奉告して作業をさせたそうです。3.11の地震で倒壊してしまいましたが、所々表面が欠けてはいるものの、ほぼ復元されたようです。

 

常磐神社(常磐町1-3-1)の御神水湧き出し口
 常磐神社の末社、彌都波能売神(みずはのめのかみ)をまつる水(すい)神社の御神水が湧き出している石です。みずはのめのかみは、水波能売命(みずはのめのみこと)とも書かれ、代表的な水の神様だそうです。

 

偕楽園(常磐町1-3-3)吐玉泉(とぎょくせん)
 今のものは昭和62年にすえつけられた4代目だそうです。水によって浸食されて少しずつ形を変えています。暗くなると照明があてられて、このような昼とは違った眺めとなります。

 

 

亀印本店(見川町2139-5)にある吐玉泉3代目に似ているという寒水石
 3代目からは井筒状でない、自然石を使ったものになったそうです。写真の左は亀印にあるもの、右は公園センターにある3代目の写真です。

 

偕楽園公園センター(見川1-1251) 裏にある、多分2代目吐玉泉の井筒
 これが2代目の吐玉泉であるなら、大正3年設置の井筒です。3代目との交換が昭和25年だそうですから、35年間で大理石(寒水石)はこのようになるということのようです。

コメント
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