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水戸の見て歩き

水戸の三葉葵(2)

2018-01-24 20:10:24 | 水戸

弘道館孔子廟(三の丸1-6)
  弘道館の聖域として建てられた鹿島神社と孔子廟は、神儒一致と文武不岐を象徴するものだそうです。その孔子廟の戟門(げきもん)の瓦に三葉葵がほどこされています。この門は、戦災で焼け残ったものの一つだそうです。

 

六地蔵寺本堂(六反田町767)
  横柱(長押(なげし))上の蛙股(かえるまた)中央に三葉葵紋があります。六地蔵寺は水戸徳川家歴代の位牌を仏式に供養することを許されていたそうです。ただし、位牌には戒名でなく「おくりな」が記されているそうです。徳川光圀の位牌は、黄門神社に移されているそうです。

 

中根寺千日堂(加倉井町595)
 方形造り(四方の屋根が中央に集まる作り方)で、屋根上部の宝珠下(露盤)に三葉葵があります。境内にある和田平助堂、薬師堂の屋根にもありました。中根寺は、光圀の保護を受けて常念仏の道場ともなって、非常に盛んな時代があったそうです。

 

光台寺本堂鬼瓦(上水戸3-1-39)
 鬼瓦やその下の掛瓦(かけがわら)に三葉葵があります。光台寺の檀家だった武士の家来の甚内が、亡くなった主人親子を弔うため光台寺門外に唐銅地蔵をつくり、6代治保(はるもり)は和歌をおくったそうです。もっとも、この地蔵は斉昭によって大砲鋳造のため取り払われたそうです。

 

神崎寺賽銭箱(天王町8-17)
 本堂前の賽銭箱に三葉葵がありました。倒れた亀甲松という老木の根元から長承2年(1133)と刻された古い経筒が出土し、時の神崎寺住職宥賀が光圀に献上したところ、光圀は箱書きをした箱にそれを収め、寺に安置させたそうです。経筒は火災にあったのか、ゆがんだり裂け目があるそうです。本堂、観音堂屋根にも三葉葵がありました。

水戸の三葉葵(1)

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