ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の字(1)

2019-12-02 19:58:34 | 水戸

 以前は能書家がたくさんいたようで、看板などで数多くの書体の文字が見られたようですが、最近はほとんど活字文字が使われるようになってしまったようで、町で見る字は面白味に欠けるようです。それでも、水戸という字に絞って見て回っていると、ところどころに筆字があるようですので、そのいくつかをご紹介します。

 

伝万世碑(常磐神社 常磐町1-3-1)
 橋本儀重の文と書です。橋本は徳川斉昭時代の水戸藩に仕えた矢倉方(武器係)の武士で、明治になってからは、常磐神社の祭礼に花火を奉納したそうです。明治23年に77歳で死去したそうです。

 

菁莪遺徳碑(偕楽園 常盤町1-3-3)
 書は吉田晩稼(ばんこう)です。長崎に生まれ、明治になって陸軍大尉になったそうですが、書家に転じ、明治40年78歳で死去したそうです。楷書に優れたそうです。

 

遺徳之碑(偕楽園 常盤町1-3-3)
 茨城県第6代(参事=今の県知事)関新平の遺徳碑で、書は北条時雨です。水戸藩士の家に生まれ、祖父、父共に書家という家系出身で、明治になって完成した大日本史は北条の書だそうです。大正11年に66歳で死去したそうです。

 

源義公生誕三百年記念碑脇の解説碑(茨大教育学部附属小学校入り口付近)
 書は関南沖です。関は明治44年に茨城町で生まれで、茨大教授に就任したそうです。

 

安積澹泊像(二の丸展示館前あたり)
 像の下にある解説文の中にあります。書は川又南岳です。昭和12年、現・常陸大宮市での生まれ、関南沖に師事し、関の後を受けて茨大の教授になったそうです。退官後は画家や陶芸家とのコラボレーション活動を展開しているそうです。 

コメント
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