ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の農人形(1)

2021-02-14 18:25:29 | 水戸

 徳川斉昭が、江戸時代に経済の基本であった米をつくる農民の労に感謝して、食事の前に一箸の米を供えたというのが農人形だそうです。斉昭自身が青銅で作ったそうです。慶喜もそれを継いでいたようです。私はそのものを見たことはないのですが、それに模した人形はたくさんあるようです。斉昭が農人形を詠んだうたは、「朝な夕な いひ(飯)くふごとに忘れじな 恵まぬ民に 恵まるる身は」(朝夕食事するごとに恵まれない民衆と恵まれた自分自身のことを忘れまい)だそうです。

 

弘道館(三の丸1-6-29)
 昭和6年につくられた、ずいぶん大きい富岡桂山作の木彫農人形だそうです。

 

水戸市役所(中央1-4-1)
 藁製の蓑(みの)をかぶり、脇に稲藁束を置くのが農人形の形式のようです。

 

水戸市立中央図書館(大町3-3-20)
 大部幹男作の農人形のようです。笑っているような表情です。

 

水戸市立博物館(大町3-3-20)
 明治30年代には素焼きの人形が偕楽園入口で販売されるようになり、その後、木彫の農人形も作られるようになったそうです。これはそうとうリアルな農人形です。

 

常磐神社(常磐町1-3-1)
 石段手前の神田にある農人形です。小森邦夫作だそうですが、なかなかの美男子につくられています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする