好文亭東西塗縁(常盤町1-3-3)
城郭建築ではない、茶室を併設した別荘的な建物である好文亭に、板の間があるというのは珍しいことだと思います。それでも、漆は塗られているそうです。畳よりも経費節約になる、出城(でじろ)的役割なので城郭建築にならった、庶民も入る(養老会など)ので簡素にしたなどが考えられるようです。写真は、養老会が行われた東塗縁です。
水戸城角櫓(三の丸2-5-18)
大手門2Fと同様、角櫓の床も、L字型の和釘が使われています。釘はよく打ち込んであるようで、歩いても違和感はありませんでした。城郭建築だけに、質の良い、厚い材が使われているようです。
旧・茂木家住宅(茨城県立歴史館 緑町2-1-15)
現・潮来市から移築された、江戸時代中期の民家だそうです。広縁部分の板敷きですが、富裕な家だったからなのでしょうが、漆が塗られているように見えます。廊下とベランダを兼ねたような部分なのでしょう。囲炉裏がある広間も板敷きです。
茨城県立歴史館(緑町2-1-15)
昭和49年に森京介建築事務所の設計で開館したそうです。写真は、1Fの床と、2Fにのぼる階段です。タイルを使用した、比較的古風な、落ち着いた感じの床のようです。
旧・水海道小学校(緑町2-1-15)
明治14年、現・常総市に宮大工・羽田甚蔵によって設計・施行され、茨城県立歴史館に寄贈された建物だそうです。長い板を敷きつめた、私などの世代には懐かしい学校の廊下です。教室の掃除というと、バケツの水を床にぶっかけて、モップか何かで荒っぽくふいていたことを思いだします。