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水戸の見て歩き

水戸のざくまた(2)

2023-03-14 20:11:59 | 水戸

 ざくまたを奉納する子安講などはほとんどなくなってしまったようですが、もしかすると1か所だけまだ続いているかもしれない所がありました。もし続いているようなら、ぜひ続けていって下さい。
 どうせ犬供養というのですから、ペットの安産、健康を祈る集まりを作れば、内容は違うものの、ざくまたをたてるという行事の片鱗が残るのではとも妄想しました。

 

堀町(36°24'06.9"N 140°25'06.5"Eあたり)
 手前のざくまたには、左に「南無地蔵大菩薩 平成二十六年三月吉日」、右に「犬供養為畜生大菩提也」とあります。たぶんこれが最後に行われたざくまたの奉納なのでしょう。ざくまたは赤塚の元三大師でもらってきたそうです。今はもう講はおこなわれていないそうです。三叉路を小路に入ったあたりにありました。写真左が地蔵で、右は子安観音です。

 

五平町(36°20'37.4"N 140°21'06.4"Eあたり)
 右に「アという梵字が2つ(日光菩薩) 令和2年」、左に「アとサクという梵字(日光菩薩と勢至菩薩)」、縦に「施主 大塚子安講 建之」とあります。(梵語は、違っているかもしれません。) 大変珍しい3つの木札を組み合わせたざくまたです。ここでは、現在も講がいている可能性があります。左側の石碑が二十三夜塔です。二十三夜講の守護仏は勢至菩薩です。でも、ざくまたは、地蔵にたてかけられていました。三叉路の一角にありました。

 

大塚町(36°23'02.0"N 140°23'35.5"Eあたり)
 結城街道の、上中妻小学校近くにある三叉路にありました。文字がもう見えなくなっていますが、たぶん地蔵講で奉納したものなのでしょう。左側に大きな地蔵があります。ここでは、地蔵だけが屋根掛けになっていて、右側の屋根掛けの外に、庚申塔などが並んでいます。

 

河和田(36°21'29.6"N 140°24'30.7"Eあたり)
 ここでは、三叉路の交わった中央の地に石造物群がたてられていました。左の四角い碑が文政13年(1830)建立の十九夜塔、右の三角の碑が天明6年(1786)建立の二十三夜塔です。ざくまたは、十九夜講の人たちが奉納した可能性が高いような気します。

水戸のざくまた(1)

コメント
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