先日の日曜日に水戸植物公園(小吹町504)で見てきた早春の植物いろいろです。
セツブンソウ(キンポウゲ科)
節分のころに花を咲かせるので、ついた名前だそうです。白い中に黄色や紫の見える花や、白っぽい緑の葉が印象的です。温室と植物館への分かれ道のところにある花壇で咲いていました。近くにスノードロップも咲いていました。
スハマソウ(キンポウゲ科)
これも、早春に咲くキンポウゲ科の花だそうです。似たミスミソウ(ユキワリソウ)は、葉の先がとがるそうです。日本海側のスハマソウは、いろいろな色の花があるそうです。薬草園の温室側入口付近に咲いていました。もしかするとミスミソウかもしれません。薬草園は、よく見ていると、ときどきこうした表示のない見ごたえのある花を見かけることがあります。
オウレン(キンポウゲ科)
オウレンは、日本の固有種だそうです。花弁が匙形になっているそうです。地下茎が漢方に使われるので、薬草園に植えられているようですが、種がこぼれたようで、あちこちに広がって咲いていました。
水戸の六名木
虎の尾、白難波、月影、柳川枝垂、烈公梅、江南所無の6種だそうです。水戸市植物公園の梅園の入口に幼木が植えられていました。この6本が同じ場所にそろってあるというのは珍しいので、大きく育つと、名所になるかもしれません。さらに、黄門枝垂も同じ場所にありました。聞いた話では、光圀という品種もあるとのことですが、花が小さくて烈公梅に劣るので植えないとのことでした。それなら、新たな品種を交配して、みばえの良い品種を作ればいいのになと思います。水戸なのですから、光圀と斉昭の梅は揃ったほうがよいのではないでしょうか。
梅・山の里
たくさん咲いていた梅のうちの一つ、八重咲き白梅の「山の里」です。水戸市植物公園では、たぶん90種類以上のはっきりと名前の分かるの梅の花を、梅の時期だけ梅園が開かれて見ることができます。ところが、梅の時期に園に行っても、梅園がどこにあるのかとか、今が梅の見頃であるとかいう目立った表示がないので、ほとんどの人は知らずに帰ってしまっていると思います。たいへん惜しいことなので、ぜひ梅園のことを知らずに行っても、気がついて見てこられるようにしてほしいなと思いました。
葉牡丹
入口から橋を渡ってすぐのことろにありました。木の回りを取り巻いた葉牡丹が目に付きました。最近、葉牡丹をいろいろなかたちで飾ることが多くなってきたようで、これからもどんなものがでてくるか楽しみです。
蘭 パフィオペディルム
植物館の洋蘭展にありました。パフィオペディルムの交配種だそうですが、1等賞受賞の花だそうです。水戸徳川家14代徳川圀斉(くになり)がマユミなどと名付けて育種したのもこの品種だそうです。野草のランである、クマガイソウやアツモリソウもこの仲間だそうです。
ホーディア・ユッタエ(キョウチクトウ科(旧ガガイモ科))
温室の中で咲いていました。見たところはサボテンですが、違うものだそうです。どうりで変な花を咲かせているなと思いましたが、旧ガガイモ科と知って納得できました。