壺と甕(かめ)の違いは、大きさのようで、水甕などというように、容量の大きなものを甕というようです。気をつけて見ていると、いろいろなところで壺などを見ることがあるようです。
藍甕(あいがめ 民家庭 内原町)
底が斜めになったり、ゆがんだりしていますので、たぶん、土に埋めて使われたのでしょう。それで、藍甕ではないかなと思いました。民家の庭に並んでいました。
水甕(愛友園 緑町3-9-35)
写真だけでなく、もっとたくさんの甕が並んでいました。瓢箪形の甕もありました。釉薬(うわぐすり)を垂れ流した意匠は、梅漬けの壺でもよく見ますね。写真の甕は備前焼なのでしょうか。
天水桶(てんすいおけ 民家前 中丸町)
樽の形を模した、素焼きの大甕のようです。たぶん、雨をためて防火用水とした天水桶(天水受け)なのでしょう。今は使われていないようで、さかさに置かれています。
火消壺(大塚農民館 大塚町1223-2)
後で再び使うために、密閉して炭の火を消す壺です。これは鉄製ですが、表面を黒くした陶製のものを以前はよく見ました。
紹興酒甕(中華料理 福客来 栄町1-11-34)
紹興酒の甕にも、蔵によってなのでしょうか、いろいろな種類があるようです。24ℓ入りという表記を見ましたので、日本流の1斗甕ではないようです。ひと頃中華料理店の店頭によく飾られたようですが、最近はあまり見ないようです。