今回は、ぶらっと歩きで気がついた、いろいろなタイプの棟木装飾を並べてみます。
恵比寿(開江町)
初めて恵比寿の装飾を見ました。赤い鯛を抱えて釣り竿を持っています。下方の波は、防火も意味しているのでしょう。胸にあるのは、恵比寿の神紋である、蔓柏(つるがしわ)のようです。水戸で画像の棟木装飾は、あまりかた苦しくない、アニメ調のような作品が多いように感じます。作者が同じなのでしょうか。
大黒(有賀町)
大きな袋を持った大黒です。腰に打ち出の小槌を差したような姿で、珍しい図柄のようです。鼠が2匹いるようで、ユーモアのセンスも感じられます。
寿(金谷町)
「寿」はめでたい字なのでよく使われるようです。草書体で書かれているようです。ここのお宅は、この裏側が名字になっているようでした。
小林(小吹町)
「古ばやし」のようです。大胆な書法で名字を書いたのでしょう。
留(三湯町)
全体が金物で、棟木にはめこんだように見えます。「留」の文字や八角の枠は、金属を切り取って、浮かして固定してとめたようです。これも珍しいスタイルのようでした。