今回は、伊勢参宮、参拝の文字のある記念物です。どれも、大正時代以降のもののようです。
手子后神社(元石川町1728)
狛犬(こまいぬ)を伊勢神宮参拝の記念として奉納したようです。正面台石に、寄進者名とともに「伊勢参宮記念」と刻されています。大正2年1月のように見えますが、石が比較的やわらかいのでしょうか、劣化が進んでいて読みづらく、自信はあまりありません。
春日香取神社(川又町246)
これは正面に参宮記念と彫られた灯籠です。地震で火袋(ひぶくろ)がなくなったようです。「大正二年三月大神楽(だいかぐら)奉奏」のように読める部分がありますので、大神楽が奉納されたようです。常澄村史によると、昭和3年の御大典記念に奉納された灯籠だそうで、何回かの参宮紀念碑にもなっているそうです。
島田町集落センター(島田町2040)
写真は碑の裏側です。右側に、「伊勢神宮参拝 昭和三十年十二月十一日」、左端に「昭和三十五年一月建之」とあります。表側には、上部に「伊勢神宮 出羽三山 大々御神楽」、下には奉納者の名前が列記されています。参拝記念の大々神楽が奉納されたのでしょう。水戸の伊勢参宮碑(1)でご紹介した碑は、この碑の左方にあります。
三湯神社(三湯町57)
伊勢神宮だけでなく、奈良、高野山、大坂、四国、京都も参拝するという大旅行を記念して、昭和34年にかけられた奉納額のようです。ほかにも2つの伊勢参拝奉納額がありました。
鹿島神社(田野町1273)
これは、「伊勢 琴平 参拝記念」と正面に刻まれた灯籠です。台石の部分に寄進者の名前が並んでいます。