神応寺(元山町1-2-64)
以前、お墓の前に置かれるのはこの形が普通だったような気がします。左右が花立て、前が線香立て、中央が香炉でしょう。香炉の部分には、線香を寝かせて置くことも多いようです。和田平助廟裏側の写真です。
常照寺(元吉田町2723)
石製で角形灯籠のかたちをした香炉のようです。常照寺は、かつては、大掾氏の一族、吉田氏の居館だったそうで、今でも、お堀の跡が残っているようです。
神崎寺(天王町8-17)
丸型で、傘に獅子がのった香炉が平和観音の前にありました。神崎寺で、貞享4年(1687)に、焼けた跡があり、「長承二年(1133)」などの字が内側に陽刻された経筒が発掘され、徳川光圀に献上されたそうです。光圀は、妙法経をその筒に納め、寺に戻したそうです。
円通寺(千波町1227)
いかにも重そうな香炉が、墓地入口にある無縁仏群の前に置かれていました。円通寺は東照宮のあるあたりに、弥富寺という名前で創建された寺だそうです。今も、山号は弥富山となっているようです。
埋蔵文化財センター(塩崎町1064-1)
台渡里廃寺から出土した、須恵器の香炉だそうです。8-9世紀のもののようです。台渡里一帯は、その当時、徳輪寺という大寺や、常陸国那賀郡の郡役所やがあった、このあたりの中心地域だったようです。