拝殿の向拝(こうはい)にある直線型虹梁(こうりょう)を集めてみました。虹梁は、中央が湾曲した梁(はり 建物上部の横に架す部材)だそうですが、ご紹介するものは直線で、湾曲をイメージして下の部分を少し削っている形式のようです。海老虹梁という曲がった虹梁もよくありますが、水戸で寺社の拝殿・本堂は、直線型もたくさんあるようでした。ただ、神社の本殿は海老虹梁が多いようです。
水戸八幡宮(八幡町8-54)
唐草文を彫るのが一般的なようです。本殿はゆったりと湾曲した虹梁のようです。
吉田神社(宮内町3193-2)
ここでは、上に蛙股がのっています。
和光院不動堂(田島町415)
上の梁を支える束(つか)には、大瓶束のような意匠があります。白いものは手挟みです。
酒門神社(酒門町94)
虹梁下の湾曲に削った面には、上の和光院やこの写真のような模様を施すこともあるようです。
護国寺(見川1-1190)
虹梁の材はケヤキの寄せ木のようですが、木目がきれいです。ここにも蛙股があります。
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