ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の山号寺額(1)

2021-01-16 20:39:11 | 水戸

 インドから中国に伝来した仏教ですが、中国では同じ寺の名前を区別するために、市街を避けて建てられた寺の場合、寺が建てられた山の名前をつける場合があり、それが山号として広がったようです。山号の額を掲げる寺は水戸ではけっこう多いようです。

 

天徳寺(河和田町914-1)
 岱宗山で、たいそうざんと読むそうで、山門にかかる寺額です。茨城県初代県令(現在の県知事)、三舟の一人である山岡鉄舟の書だそうです。天徳寺は佐竹氏が常陸太田に建立した寺で、佐竹義宣が水戸に進出したときに遷され、さらに佐竹氏の秋田移封の際に、ともに遷されたそうですが、衣鉢が受け継がれて、最終的に現在地に残ったそうです。

 

仏性寺(栗崎町1984)
 涌石山で、ゆうせきざんと読むそうです。写真は山門にある寺額ですが、仏殿にも同様の額が掲げられています。八角の茅葺き本堂は国の重要文化財です。

 

神応寺(元山町1-2-64)
 藤沢(澤)山で、とうたくさんと読むそうです。佐竹一族の32世遊行上人が、神生平(かみおだいら 藤沢小路)に藤沢道場として建てたのが始まりで、その後今の地に移ったそうです。

 

妙徳寺(加倉井町909)
 隠井山で、かくれいさんと読むそうで、額は山門にあります。加倉井の領主・波木井氏が日蓮門下の僧・日高を開山として建立した寺が今の地に移ったそうです。

 

安国寺(大足町1184-1)
 万年山で、まんねんざんとよむようで、山門にある額です。かつて少し北方にあった円通寺が、城下・細谷に移り、そのあとが安国寺となり、その後今の地に移ったそうです。

水戸の寺額(5)


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