終戦以前の昭和時代に建てられた灯籠です。昭和も遠くなっているようで、昭和になってから、もう何年かで100年になるようです。そういう意味では、こうした灯籠もすでに歴史的遺跡になってきているのでしょう。
千波神社(千波町503)
昭和9年です。「千波山一同」とあり「五穀豊穣」などともあります。火袋は新しいようです。
鷲神社(千波町1945-1)
昭和12年です。基礎部分に寄付者名が刻まれています。最高額が5円50銭で、当時の物価水準が分かります。また、氏名はいろは順になっています。
熊野大権現(谷田町450)
昭和15年です。喜寿を記念して個人が奉納したようです。これは、基礎より上はみな新しいようです。
伊勢神明社(柳河町411-1)
昭和17年です。個人が奉納したようですが、火袋以上は新しいようです。「聖戦完遂」の文字が刻まれたようですが、戦後、「聖戦」が消されたようです。戦争の記憶遺跡のひとつでしょう。
鹿島香取神社(小泉町246)
昭和18年です。「奉納」の字は篆書体(てんしょたい)で書かれています。これは火袋がなくなっていますが、この形で残っている灯籠はあちこちで見かけます。こうして見ていると、地震で倒れた時に火袋が一番壊れやすいようです。
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