ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の鬼瓦(7)

2023-01-31 12:58:41 | 水戸

頭(酒門町)
 鬼の顔がない鬼瓦の中央部分には、何もない平らの面がある瓦(写真)があります。鬼の顔のない鬼瓦では、たぶんその形が一般形なのでしょう。鬼瓦のそのあたりのことを、頭というようです。

 

宝珠(水神宮稲荷神社 北見町3)
 鬼瓦の頭の部分に宝珠があります。稲荷神社で見られる宝珠は、火焔宝珠のようで、宝珠から炎が吹き出ている形をしています。ここは、2つの神社が並んでいますが、全く同じ形の建物です。両方の建物の鬼瓦に宝珠があるのはそのためなのでしょう。写真は水神宮で、向かって左側に稲荷神社があります。

 


三つ巴(吉田神社 吉沼町176)
 これは、上方に3本の経の巻(きょうのまき)という飾りが付く、上とは違ったタイプの鬼瓦のようです。頭には左三つ巴紋(ひだりみつどもえもん)がついています。左三つ巴紋は、元は八幡神社の神紋だったそうですが、次第にほかの神社も使うようになったそうです。

 

ミツガシワ(小吹町)
 このお宅は、ミツガシワ紋がついています。たぶん、家紋なのでしょう。家紋を鬼瓦につける家は、あちこちで見ることができます。

 

サ(佐藤畳店 東台1-5-28)
 四角い枠の中に、片仮名のサがあります。たぶん、佐藤畳店の初めの字である「さ」を使ったのでしょう。屋号なのかもしれません。

 

扇(神応寺 元山町1-2-64)
 鬼瓦の前方に扇があり、鬼瓦の頭にも扇があります。神応寺の開基は、遊行三十二世の普光で、天正19年(1591)のことだそうですが、普光は佐竹氏の一族だったそうです。写真にある扇は、佐竹氏の家紋である、「五本骨扇に月丸」です。 

水戸の鬼瓦(6)


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