頭(酒門町)
鬼の顔がない鬼瓦の中央部分には、何もない平らの面がある瓦(写真)があります。鬼の顔のない鬼瓦では、たぶんその形が一般形なのでしょう。鬼瓦のそのあたりのことを、頭というようです。
宝珠(水神宮稲荷神社 北見町3)
鬼瓦の頭の部分に宝珠があります。稲荷神社で見られる宝珠は、火焔宝珠のようで、宝珠から炎が吹き出ている形をしています。ここは、2つの神社が並んでいますが、全く同じ形の建物です。両方の建物の鬼瓦に宝珠があるのはそのためなのでしょう。写真は水神宮で、向かって左側に稲荷神社があります。
三つ巴(吉田神社 吉沼町176)
これは、上方に3本の経の巻(きょうのまき)という飾りが付く、上とは違ったタイプの鬼瓦のようです。頭には左三つ巴紋(ひだりみつどもえもん)がついています。左三つ巴紋は、元は八幡神社の神紋だったそうですが、次第にほかの神社も使うようになったそうです。
ミツガシワ(小吹町)
このお宅は、ミツガシワ紋がついています。たぶん、家紋なのでしょう。家紋を鬼瓦につける家は、あちこちで見ることができます。
サ(佐藤畳店 東台1-5-28)
四角い枠の中に、片仮名のサがあります。たぶん、佐藤畳店の初めの字である「さ」を使ったのでしょう。屋号なのかもしれません。
扇(神応寺 元山町1-2-64)
鬼瓦の前方に扇があり、鬼瓦の頭にも扇があります。神応寺の開基は、遊行三十二世の普光で、天正19年(1591)のことだそうですが、普光は佐竹氏の一族だったそうです。写真にある扇は、佐竹氏の家紋である、「五本骨扇に月丸」です。
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