ぶらっと 水戸

水戸の見て歩き

水戸の猪目(いのめ)(2)

2021-10-21 19:57:51 | 水戸

手挟み(たばさみ 本法寺別院 河和田町4382−100)
 ちょっと見では、蕪(かぶ)のように見えますが、猪目のようです。大足町安国寺や、田谷町春日神社などの手挟みにもあります。本法寺別院では、海老虹梁(水戸の猪目(1)にあります)にも猪目がありました。

 

根巻き(薬王院回向堂 元吉田町682)
 柱の根元を風雨から守る根巻きにも猪目がありました。回向堂の向拝にある柱です。

 

隅木(すみぎ)飾り(別雷(べつらい)皇太神 元山町1-1-57)
 別雷皇太神では、いろいろなところの装飾に猪目が使われているようです。これは、拝殿の屋根の角(かど)に出ている隅木で、その先端をおおう金具の飾りに猪目がありました。

 

破風拝み飾り(別雷皇太神 元山町1-1-57)
 破風拝みは、建物横側上方三角形部分にある両側斜めに貼られた板で、上で両側から斜めに接している形が、手で祈っているようなので拝みというそうです。その破風拝みに貼られた飾り金具に猪目が刻まれていました。

 

鈴(芳賀神社 栗崎町1677)
 鈴の切れ込みの両端は、どの神社でも猪目形になっているようです。写真左下の小さな鈴も猪目形です。普通の鈴は丸形が多いようです。現在、コロナ対策で、鈴や鰐口をならせなくしている所がほとんどのようです。

水戸の猪目(いのめ)(1)

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水戸の寺社等で見た鍵(1)

2021-10-20 20:23:27 | 水戸

 寺社はその雰囲気にあった鍵を使うことがよくあるようです。海老錠と船形錠の2種類があるそうですが、古い構造の鍵なので、防犯という意味ではあまり効果はないようです。

 

鷲神社(千波町1945-1)
 境内社の三峯神社の扉にかけてありました。こういうタイプを海老錠というそうです。この鍵の弦(つる)というらしい丸棒をくわえる形になっている動物は龍のようです。

 

香取稲荷神社(東大野158)
 現在香取稲荷神社は建物新築のために、香取神社と稲荷神社の本殿が、鳥居の所に遷座されています。その稲荷神社の扉にありました。逆さになっていますが、これも海老錠で、弦をくわえているのは魚のようです。

 

水戸大神楽神社(勝蔵会館(梅香1-5-24)隣)
 水戸太神楽を継承している、2軒の一方である柳貴家勝蔵の建てた勝蔵会館の隣に、水戸太神楽神社があり、その扉にある錠前です。この形は船形錠というそうです。本体には、波がかかれています。

 

善重寺(酒門町2096-2)
 これは、本体脇に鍵穴のある突き出し錠という錠前のようです。本体正面に鍵穴のある、似ていてよく見る深緑色の和風南京錠とは違う構造のようです。親鸞御廟入口にかかっていました。

 

金刀比羅神社(泉町3-2-7)
 吊り長タイプの真鍮製南京錠がかかっていました。ここは、かつて竃神社だったそうですが、その後、金刀比羅神社が勧請されて社名が代わったようです。

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水戸にある柱の根元(2)

2021-10-19 19:50:23 | 水戸

 部位の名称は「水戸にある柱の根元(1)」にありますのでごらんになって下さい。

 

大手門(三の丸2-9)
 柱の根元に、鉄製で鋲を打った、質実な根巻き金具がついています。

 

善重寺(酒門町2096-2)
 装飾的な根巻きです。上部の歯形の部分には、獅子や猪目(いのめ)が見えます。

 

定善寺観音堂(酒門町363)
 上にある善重寺の形式で、上部を省いた金具です。たぶん、柱には、昔、こういった縦に保護物を並べる習慣があって、それが、形だけ残ったということなのでしょう。この方が形式としては上より古いのでしょう。

 

定善寺本堂(酒門町363)
 格好の良さからなのでしょうか、柱を、のっている礎盤石(そばんせき)にあわせて、下部でしぼっています。

 

薬医門(水戸一高:水戸城本丸  三の丸3-10-1)
 今の形の大手門は江戸時代の建築物、薬医門はそれより前の建築物ですので、柱の根元も様子が違うようです。風雨で傷んだ根元は新材でついでいます。

水戸にある柱の根元(1)

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水戸の秋葉神社

2021-10-18 20:28:58 | 水戸

 秋葉神社は、静岡県浜松市に総本社がある、防火などの神様のようです。水戸に秋葉神社はあまり多くないようで、今のところ、4社を確認しただけです。防火の神仏としては、秋葉神社の外に、愛宕神社、三峯神社、竃(かまど)神社、荒神、勝軍地蔵などがあるようです。水戸では、荒神や竈神を自宅で祀り、共同体的には愛宕神社を多く祀っているようです。

 

秋葉神社(城東5-12-42)
 神体は狐に乗った秋葉大権現だそうです。昭和の初め頃は、御田植え祭りが盛大に行われていたそうです。

 

秋葉神社(赤塚1)
 鳥居のまうしろにある石柱にあるのが社殿のようです。鳥居の柱で見えませんが、右手奥にある赤い建物には神輿が安置されていました。

 

水戸八幡宮(八幡町8-54)
 金刀比羅神社、秋葉神社、三峯神社の3社が、写真の社殿に合祀されているようです。水戸八幡宮には「火伏の神(二神宮)」もあります。

 

山王神社(岩根町749)
 秋葉神社、素鵞神社、天満宮の3社が並んでいました。秋葉神社は、昭和61年に拝殿南西から現在の東南の地に遷座されたそうです。

水戸の防火神

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水戸の獅子(5)

2021-10-17 19:31:52 | 水戸

 こうして見てくると、そうとういろいろな場所で獅子が見られるようです。獅子の威力はなかなかのもののようです。

 

鹿島神社(鯉渕町2924)
 本殿向拝の彫刻に獅子がいます。少し見える神額には、鹿島大明神とあります。

 

正覚院(開江町393)
 境内にある大日堂正面の石面に、獅子が浮き出た金属飾りがほどこされていました。

 

吉田神社(宮内町3193-2)
 神楽殿に置かれた雅楽で使う楽太鼓(がくたいこ)に、3頭の獅子が描かれています。これが定形のようです。

 

武具池(杉崎町)
 武具池の岸近くにある石祠の裏側に獅子が彫られていました。

 

定善寺(酒門町363)
 手水鉢に、逆立ちする獅子がいました。裏側には普通の姿の獅子がいます。

水戸の獅子(4)

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