PROLOGUE
皆さんこんばんは!
ご無沙汰しておりました。
わたしが満★乳斎です。
最終回が終わったにも関わらず
戻ってきてしまいました。
「やっぱり書きたい!」
只、もういいたことは終わっちゃってる
し何かけばいいのか。
そんなこんなで新連載スタートです。
その名も「スナック・ゆうすけ」
よりミーン・レスな文章を皆様にお届け!
さ、入ってみましょうよ。
古びたドアをあけて、さあ。
day 1
カラン・・・
客:「久しぶりー。マスター。」
マスター:「やぁ」
フキフキ(マスター、コップを拭く)
マスター:「どうしました?浮かない顔して」
客:「いやね、いいこと無くて。オレの人生」
フキフキ
客:「いいことある?」
マスター:「私は孫の顔を見るのが生き甲斐でしてね」
フキフキ
客:「家族の~♪ 風景ってか。」
フキフキ
マスター:「自分らしく生きなきゃ」
フキフキ
客:「オレ、孫いないもんな~」
フキフキ
カラン・・・
外国人客:「イングリッシュ、オーケイ?」
マスター:「オーケイ」
外国人客:「アー、スモウク、オーケイ?」
マスター:「オッケイ!」
フキフキ
外国人客:スー、ハー
外国人客:「ヤスクニ、オーケイ?」
マスター:「アイ・ドン・ノー」
day 2
カラン・・・
マスター:「いらっしゃい」
客:「この席、いいですか」
マスター:「どうぞ、ご自由に。」
客:「よっこいしょっと」
マスター:「久しぶりですね」
客:「そうね」
マスター:「はい、生ビール」
客:「いきなり、びっくり」
グビっ
客:「突然でなんだけど、マスター、
この店って一日の売上どの位?」
マスター:「まあ、3、4千円ってとこかな」
客:「! よくやっていけますね」
マスター:「道楽ですよ」
客:「やつれた顔でそう言われてもね~」
マスター:「いや、本当ですよ」
客:「だって3千円じゃ赤字でしょうが」
マスター:「まあ、いいじゃないですか」
客:「おたく、変わってるよ。全く」
グビっ!
day 3
カラン・・・
マスター:「いらっしゃい」
客:「どーもー。ごぶさたしてま~す」
マスター:「相変わらずいい尻してるね!」
「胸もいい。」
客:「マスターってやらしいのね」
マスター:「そう?」
客:「ま、どうでもいいですけど。」
「ジン・ライムいただけます?」
マスター:「450円、前金だよ。」
客:「前金でしたっけ?」
マスター:「変えたんだよ。」
「売り上げ厳しいからさ」
客:「少しでも早く現金化したいのね」
マスター:「さ、払った・払った」
客:「店の雰囲気ってのも大事だよ、マスター」
マスター:「はいはい」
客:「なんか、つらそうね。」
マスター:「分かる?」
客:「眉間にしわよってるもん」
マスター:「実わさ。」
「孫がさ。」
客:「聞いてるわよ、続けなさいよ。」
マスター:「ニートになっちゃた・・・」
客:「働かないんだ、いい歳して」
マスター:「もう26だよ」
客:「いいじゃない、別に。何が気になるの?」
マスター:「世間体、かな?」
客:「じいさんがそれだから孫はニートなのよ」
マスター:「やらしいじいさんじゃダメかい?」
客:「孫にとっちゃ最悪でしょうね。」
マスター:「ずばり言うね」
客:「ま、あたしは嫌いじゃないけども。」
マスター:「!」
客:「それよりお酒まだ~?金払ったんですけど」
マスター:「あー、スマン、スマン。」
「はい、生ビール」
客:「ジン・ライムなんですけど」
マスター:「お、お、そうだった」
day 4
客:「マスター、あとどれくらいで閉店?」
マスター:「1時間くらいですかねー。」
客:「じゃ、これからさ、カラオケ行こうよ!」
マスター:「んー。」
客:「歌おうよ」
マスター:「んー・・・。」
客:「つらいこと忘れてさ」
マスター:「悪くないですね・・」
客:「それって行くってこと?」
「決定?」
マスター:「ファイナル・アンサー」
客:「はい、決まり。じゃ、一時間後に。」
マスター:「歌ヒロ前で。」
~1時間後~
マスター:「お待たせしました。」
客:「さ、じゃ入りましょ」
~5分後~
マスター:「♪あ~な たとドリス・デイ!」
客:「♪ハッパ・ラバラバ」
マスター:「♪お~どろよ マッシュポーテイっ!
客:「♪ハッパ・ラバラバ」
~3分後~
客:「♪ウェンザ ナイっ ヒスコン!」
マスター:「ヒスコン!」
客:「♪エンド レリイスコン!」
マスター:「イスコン!」
~3分後~
マスター:「♪あれから~ 僕達は~」
~3分後~
客:「♪オ~ ネスティ~・・・」
~3分後~
マスター:「♪絶え~まーなくー・・・」
~3分後~
客:「♪ふぅ~」
day 5
カラン・・・・
キィ~ィィ。
ポタ・・・
ポタ・・・
客:「あの~、誰かいますか~?」
「お酒呑みに来たんですけど~」
「お~い」
ワン! ワン!
客:「わっ、ビックリした」
マスター:「誰じゃ~・・・」
客:「あ、閉店ですか?」
マスター:「全て、終わりじゃ~」
客:「あ、そうですか、じゃどうもー」
マスター:「わしを救ってくれ~・・」
バタン。
day 6
カラン・・・
客:「おひさし・・・あれっ」
「マスター? いないのかな」
「お~い!」
ゆうすけ:「祖父は死にました」
客:「どちら様ですか?」
ゆうすけ:「マスターの孫の」
「ゆうすけです」
客:「マスターが、死んだ?」
ゆうすけ:「はい。癌でした。」
客:「・・・、そんないきなり言われても」
「オレたち常連はどうなっちゃうのさ!」
ゆうすけ:「これからは私がこの店を営業します。」
「祖父が私と同じ名をつけたこの店を」
客:「マスターはお前さんをかわいがってたからな~」
シクシク
ゆうすけ:「ニート生活も飽きてきてたし」
「ちょうどいいタイミングだったんです」
客:「そうかい。じゃ、早速ビールでもいただこうか」
しゅぱっ
ゆうすけ:「へいっ おまち!」
day 7
カラン・・・
客:「どうも~」
ゆうすけ:「あ、ども。」
客:「調子はどうだい?若だんな。」
ゆうすけ:「まあ、気楽にやってますよ」
客:「料理とか、覚えてんの?」
ゆうすけ:「全部冷食です。」
客:「え~、」
ゆうすけ:「もうね、人間が調理する世の中じゃない。」
客:「客に向かってその台詞、どうかな~」
ゆうすけ:「なら帰って結構。」
客:「おじいさんと違って強気だねー。」
ゆうすけ:「私、先しか見てないんで。」
客:「若いのに、威勢がいいね~」
ゆうすけ:「こうやって生きてきましたから。」
「生き抜いてきましたから!」
客:「ここに来る迄ニートだったんだろ」
ゆうすけ:「何飲みます?」
客:「じゃ、生ビール」
プシ~・・・
ゆうすけ:「ヘイっ お待ち~っ」
day 8
カラン・・・
客:「 あ~やっと開いてた~。」
「もう、5日も休んで何やってたのよっ」
ゆうすけ:「客のあんたに言う必要ない」
客:「・・・。」
「いつもそうだけどなんでそんなに強気なの?」
ゆうすけ:「オレの店で何しようが関係ねーだろが」
客:「最悪のサービスね。」
ゆうすけ:「うるせー、だまれ」
客:「生ビール。」
ゆうすけ:「隣の店で飲め」
客:「私にだって客の権利があるのよ。」
ゆうすけ:「ドアの看板見てから言えよ」
「その台詞」
客:「あ!クローズだ。」
ゆうすけ:「帰った、帰った」
客:「あなた、こんなんじゃ店ダメにするよ」
「おじいさんの大切な店。」
ゆうすけ:「オレにとっちゃこんなダサイ店
関係ねーんだよっ!」
「こんなグラス」
パリーン・・・・
「こんなレジ」
ガッシャーン・・・
客:「だれか~っ」
ゆうすけ:「こんなメニュー燃やしてやる」
ビリっ ビリっ ぼうっ!
ドカッ ドカッ
バチっ! ボン
ボボン!
day 9
カラン・・・
客:「やってる?」
ゆうすけ:「いらっしゃい」
客:「昨日は荒れてたみたいだね。」
「外から見てたけど、凄い音してたよ」
ゆうすけ:「見てたんすか」
「なんかむしゃくしゃしてて。」
「一人女性客がいたんだけど
悪いことしちゃったな~。」
客:「その子はもうこないだろうね」
ゆうすけ:「でしょうね。」
客:「ま、じゃとりあえず・・・」
ゆうすけ:「生ビール?」
客:「じゃなくて、ワインもらおうかな」
ゆうすけ:「赤でいいですか?」
トクトクトク・・・
客:「白が良かったんだけどな~」
ゆうすけ:「すみませんね、先走っちゃって」
客:「まあ、いいよ。いただくよ。それ。」
ゆうすけ:「はい、お待ち」
客:「ちょっと、少なくない?量が」
ゆうすけ:「すみません」
トクトク・・・
客:「お、お、もういいもういい」
ゆうすけ:「すみませんね、」
ゴクリ
客:「んー。いい。これなんていうワイン?」
ゆうすけ:「そこのコンビニに売ってますよ」
客:「その答え、味も素っ気もないね」
ゆうすけ:「私に味を求められてもね~
困るんですけど。」
客:「つまみ、何かできるの?」
ゆうすけ:「ええ。そこのメニューにあるものは」
客:「じゃあね、ピザ」
サッ
ゆうすけ:「はい、どうぞ。」
客:「あっためてよ!」
day 10
カラン・・・
客:「よっ!」
ゆうすけ:「 」
客:「生中ね。」
ゆうすけ:「はい。」
客:「お宅、どう思う?このご時世?」
ゆうすけ:「なんともしんどいとかしか」
客:「だよなー。」
ゆうすけ:「どうやったら稼げますかね?」
「・・・三木谷みたいに」
客:「ネットで儲けるか・・・ねっとり」
ゆうすけ:「フ、フフフフフ・・・・」
客:「うけた?」
ゆうすけ:「フフフフ・・・」
客:「そんなに面白いか?」
ゆうすけ:「いや、ツボでした」
「フフフ」
客:「そうかい。」
ゆうすけ:「はい、生中お待ちどうさま」
「フフフフ」
客:「おいおい手、震えてるよ、こぼしてるよ」
ゆうすけ:「お、おおおお!フフフフ」
客:「取るからいいよ、おけよ!」
ゴトン
ゆうすけ:「ふー。おさまった。」
客:「もう、まったく。」
ぐびっ
ゆうすけ:「ねっとり儲けたいっすよ!」
「アハハハハハハ」
day 11
カラン・・・・
ゆうすけ:「らっしゃいっ!」
客:「 ! 」
「突然威勢いいからびっくりした。」
ゆうすけ:「ちょっと、気持ち入れ替えまして。」
客:「それはそうとさ、見たよ、テレビ。」
ゆうすけ:「8時のやつ?」
客:「特ダネ」
ゆうすけ:「オレでてたでしょ」
客:「そう、ビックリしちゃった」
「おー、あいつ映ってるよって」
「もう、大笑い。」
ゆうすけ:「あんな場所でね。」
客:「そう。で事件だってあんな凄惨なのに」
「あんたが映ったらコメディーだよ」
「あれ自分、気づいてなんでしょ?」
ゆうすけ:「全然。ノーチェック」
客:「誰かビデオ取ってないかな~」
ゆうすけ:「あの番組取ってる人いないでしょ」
客:「小倉さん取ってる人はいないよね。」
ゆうすけ:「おもしろビデオですよ。あれは。」
カラン・・・
外国人客:「ヒサシブリ・デス」
ゆうすけ:「らっしゃい。」
外国人客:「ヒサシブリ・デス」
ゆうすけ:「それしか覚えてないのか」
「おまえ・・・」
皆さんこんばんは!
ご無沙汰しておりました。
わたしが満★乳斎です。
最終回が終わったにも関わらず
戻ってきてしまいました。
「やっぱり書きたい!」
只、もういいたことは終わっちゃってる
し何かけばいいのか。
そんなこんなで新連載スタートです。
その名も「スナック・ゆうすけ」
よりミーン・レスな文章を皆様にお届け!
さ、入ってみましょうよ。
古びたドアをあけて、さあ。
day 1
カラン・・・
客:「久しぶりー。マスター。」
マスター:「やぁ」
フキフキ(マスター、コップを拭く)
マスター:「どうしました?浮かない顔して」
客:「いやね、いいこと無くて。オレの人生」
フキフキ
客:「いいことある?」
マスター:「私は孫の顔を見るのが生き甲斐でしてね」
フキフキ
客:「家族の~♪ 風景ってか。」
フキフキ
マスター:「自分らしく生きなきゃ」
フキフキ
客:「オレ、孫いないもんな~」
フキフキ
カラン・・・
外国人客:「イングリッシュ、オーケイ?」
マスター:「オーケイ」
外国人客:「アー、スモウク、オーケイ?」
マスター:「オッケイ!」
フキフキ
外国人客:スー、ハー
外国人客:「ヤスクニ、オーケイ?」
マスター:「アイ・ドン・ノー」
day 2
カラン・・・
マスター:「いらっしゃい」
客:「この席、いいですか」
マスター:「どうぞ、ご自由に。」
客:「よっこいしょっと」
マスター:「久しぶりですね」
客:「そうね」
マスター:「はい、生ビール」
客:「いきなり、びっくり」
グビっ
客:「突然でなんだけど、マスター、
この店って一日の売上どの位?」
マスター:「まあ、3、4千円ってとこかな」
客:「! よくやっていけますね」
マスター:「道楽ですよ」
客:「やつれた顔でそう言われてもね~」
マスター:「いや、本当ですよ」
客:「だって3千円じゃ赤字でしょうが」
マスター:「まあ、いいじゃないですか」
客:「おたく、変わってるよ。全く」
グビっ!
day 3
カラン・・・
マスター:「いらっしゃい」
客:「どーもー。ごぶさたしてま~す」
マスター:「相変わらずいい尻してるね!」
「胸もいい。」
客:「マスターってやらしいのね」
マスター:「そう?」
客:「ま、どうでもいいですけど。」
「ジン・ライムいただけます?」
マスター:「450円、前金だよ。」
客:「前金でしたっけ?」
マスター:「変えたんだよ。」
「売り上げ厳しいからさ」
客:「少しでも早く現金化したいのね」
マスター:「さ、払った・払った」
客:「店の雰囲気ってのも大事だよ、マスター」
マスター:「はいはい」
客:「なんか、つらそうね。」
マスター:「分かる?」
客:「眉間にしわよってるもん」
マスター:「実わさ。」
「孫がさ。」
客:「聞いてるわよ、続けなさいよ。」
マスター:「ニートになっちゃた・・・」
客:「働かないんだ、いい歳して」
マスター:「もう26だよ」
客:「いいじゃない、別に。何が気になるの?」
マスター:「世間体、かな?」
客:「じいさんがそれだから孫はニートなのよ」
マスター:「やらしいじいさんじゃダメかい?」
客:「孫にとっちゃ最悪でしょうね。」
マスター:「ずばり言うね」
客:「ま、あたしは嫌いじゃないけども。」
マスター:「!」
客:「それよりお酒まだ~?金払ったんですけど」
マスター:「あー、スマン、スマン。」
「はい、生ビール」
客:「ジン・ライムなんですけど」
マスター:「お、お、そうだった」
day 4
客:「マスター、あとどれくらいで閉店?」
マスター:「1時間くらいですかねー。」
客:「じゃ、これからさ、カラオケ行こうよ!」
マスター:「んー。」
客:「歌おうよ」
マスター:「んー・・・。」
客:「つらいこと忘れてさ」
マスター:「悪くないですね・・」
客:「それって行くってこと?」
「決定?」
マスター:「ファイナル・アンサー」
客:「はい、決まり。じゃ、一時間後に。」
マスター:「歌ヒロ前で。」
~1時間後~
マスター:「お待たせしました。」
客:「さ、じゃ入りましょ」
~5分後~
マスター:「♪あ~な たとドリス・デイ!」
客:「♪ハッパ・ラバラバ」
マスター:「♪お~どろよ マッシュポーテイっ!
客:「♪ハッパ・ラバラバ」
~3分後~
客:「♪ウェンザ ナイっ ヒスコン!」
マスター:「ヒスコン!」
客:「♪エンド レリイスコン!」
マスター:「イスコン!」
~3分後~
マスター:「♪あれから~ 僕達は~」
~3分後~
客:「♪オ~ ネスティ~・・・」
~3分後~
マスター:「♪絶え~まーなくー・・・」
~3分後~
客:「♪ふぅ~」
day 5
カラン・・・・
キィ~ィィ。
ポタ・・・
ポタ・・・
客:「あの~、誰かいますか~?」
「お酒呑みに来たんですけど~」
「お~い」
ワン! ワン!
客:「わっ、ビックリした」
マスター:「誰じゃ~・・・」
客:「あ、閉店ですか?」
マスター:「全て、終わりじゃ~」
客:「あ、そうですか、じゃどうもー」
マスター:「わしを救ってくれ~・・」
バタン。
day 6
カラン・・・
客:「おひさし・・・あれっ」
「マスター? いないのかな」
「お~い!」
ゆうすけ:「祖父は死にました」
客:「どちら様ですか?」
ゆうすけ:「マスターの孫の」
「ゆうすけです」
客:「マスターが、死んだ?」
ゆうすけ:「はい。癌でした。」
客:「・・・、そんないきなり言われても」
「オレたち常連はどうなっちゃうのさ!」
ゆうすけ:「これからは私がこの店を営業します。」
「祖父が私と同じ名をつけたこの店を」
客:「マスターはお前さんをかわいがってたからな~」
シクシク
ゆうすけ:「ニート生活も飽きてきてたし」
「ちょうどいいタイミングだったんです」
客:「そうかい。じゃ、早速ビールでもいただこうか」
しゅぱっ
ゆうすけ:「へいっ おまち!」
day 7
カラン・・・
客:「どうも~」
ゆうすけ:「あ、ども。」
客:「調子はどうだい?若だんな。」
ゆうすけ:「まあ、気楽にやってますよ」
客:「料理とか、覚えてんの?」
ゆうすけ:「全部冷食です。」
客:「え~、」
ゆうすけ:「もうね、人間が調理する世の中じゃない。」
客:「客に向かってその台詞、どうかな~」
ゆうすけ:「なら帰って結構。」
客:「おじいさんと違って強気だねー。」
ゆうすけ:「私、先しか見てないんで。」
客:「若いのに、威勢がいいね~」
ゆうすけ:「こうやって生きてきましたから。」
「生き抜いてきましたから!」
客:「ここに来る迄ニートだったんだろ」
ゆうすけ:「何飲みます?」
客:「じゃ、生ビール」
プシ~・・・
ゆうすけ:「ヘイっ お待ち~っ」
day 8
カラン・・・
客:「 あ~やっと開いてた~。」
「もう、5日も休んで何やってたのよっ」
ゆうすけ:「客のあんたに言う必要ない」
客:「・・・。」
「いつもそうだけどなんでそんなに強気なの?」
ゆうすけ:「オレの店で何しようが関係ねーだろが」
客:「最悪のサービスね。」
ゆうすけ:「うるせー、だまれ」
客:「生ビール。」
ゆうすけ:「隣の店で飲め」
客:「私にだって客の権利があるのよ。」
ゆうすけ:「ドアの看板見てから言えよ」
「その台詞」
客:「あ!クローズだ。」
ゆうすけ:「帰った、帰った」
客:「あなた、こんなんじゃ店ダメにするよ」
「おじいさんの大切な店。」
ゆうすけ:「オレにとっちゃこんなダサイ店
関係ねーんだよっ!」
「こんなグラス」
パリーン・・・・
「こんなレジ」
ガッシャーン・・・
客:「だれか~っ」
ゆうすけ:「こんなメニュー燃やしてやる」
ビリっ ビリっ ぼうっ!
ドカッ ドカッ
バチっ! ボン
ボボン!
day 9
カラン・・・
客:「やってる?」
ゆうすけ:「いらっしゃい」
客:「昨日は荒れてたみたいだね。」
「外から見てたけど、凄い音してたよ」
ゆうすけ:「見てたんすか」
「なんかむしゃくしゃしてて。」
「一人女性客がいたんだけど
悪いことしちゃったな~。」
客:「その子はもうこないだろうね」
ゆうすけ:「でしょうね。」
客:「ま、じゃとりあえず・・・」
ゆうすけ:「生ビール?」
客:「じゃなくて、ワインもらおうかな」
ゆうすけ:「赤でいいですか?」
トクトクトク・・・
客:「白が良かったんだけどな~」
ゆうすけ:「すみませんね、先走っちゃって」
客:「まあ、いいよ。いただくよ。それ。」
ゆうすけ:「はい、お待ち」
客:「ちょっと、少なくない?量が」
ゆうすけ:「すみません」
トクトク・・・
客:「お、お、もういいもういい」
ゆうすけ:「すみませんね、」
ゴクリ
客:「んー。いい。これなんていうワイン?」
ゆうすけ:「そこのコンビニに売ってますよ」
客:「その答え、味も素っ気もないね」
ゆうすけ:「私に味を求められてもね~
困るんですけど。」
客:「つまみ、何かできるの?」
ゆうすけ:「ええ。そこのメニューにあるものは」
客:「じゃあね、ピザ」
サッ
ゆうすけ:「はい、どうぞ。」
客:「あっためてよ!」
day 10
カラン・・・
客:「よっ!」
ゆうすけ:「 」
客:「生中ね。」
ゆうすけ:「はい。」
客:「お宅、どう思う?このご時世?」
ゆうすけ:「なんともしんどいとかしか」
客:「だよなー。」
ゆうすけ:「どうやったら稼げますかね?」
「・・・三木谷みたいに」
客:「ネットで儲けるか・・・ねっとり」
ゆうすけ:「フ、フフフフフ・・・・」
客:「うけた?」
ゆうすけ:「フフフフ・・・」
客:「そんなに面白いか?」
ゆうすけ:「いや、ツボでした」
「フフフ」
客:「そうかい。」
ゆうすけ:「はい、生中お待ちどうさま」
「フフフフ」
客:「おいおい手、震えてるよ、こぼしてるよ」
ゆうすけ:「お、おおおお!フフフフ」
客:「取るからいいよ、おけよ!」
ゴトン
ゆうすけ:「ふー。おさまった。」
客:「もう、まったく。」
ぐびっ
ゆうすけ:「ねっとり儲けたいっすよ!」
「アハハハハハハ」
day 11
カラン・・・・
ゆうすけ:「らっしゃいっ!」
客:「 ! 」
「突然威勢いいからびっくりした。」
ゆうすけ:「ちょっと、気持ち入れ替えまして。」
客:「それはそうとさ、見たよ、テレビ。」
ゆうすけ:「8時のやつ?」
客:「特ダネ」
ゆうすけ:「オレでてたでしょ」
客:「そう、ビックリしちゃった」
「おー、あいつ映ってるよって」
「もう、大笑い。」
ゆうすけ:「あんな場所でね。」
客:「そう。で事件だってあんな凄惨なのに」
「あんたが映ったらコメディーだよ」
「あれ自分、気づいてなんでしょ?」
ゆうすけ:「全然。ノーチェック」
客:「誰かビデオ取ってないかな~」
ゆうすけ:「あの番組取ってる人いないでしょ」
客:「小倉さん取ってる人はいないよね。」
ゆうすけ:「おもしろビデオですよ。あれは。」
カラン・・・
外国人客:「ヒサシブリ・デス」
ゆうすけ:「らっしゃい。」
外国人客:「ヒサシブリ・デス」
ゆうすけ:「それしか覚えてないのか」
「おまえ・・・」