ゲップのうた

♪カエルのゲップが聞こえてくるよ♪


ゲー

ゲー

ゲー

ゲー

ゲー

ゲー

ゲー

ゲー

ゲー

ゲー

ゲー

ゲー

ゲー

ゲー


センキュー！

妹 ２

俺のことを知りたければ

妹に聞いてくれればいい。

やつは色々教えるだろう。

俺の悪行を

やつがまだ２、３歳の頃

小遣いをもらったと喜んでいた

俺はそれを見た。

５百円だった。

「その一枚とこの１０枚を交換してやろう」

そういうとやつは喜んだ。

その１０枚とは、１円と１０円の連合

ある日、やつは友達を家によんで遊んでいた

俺は全員追い返した

そして自分の友達を招いた

やつは外でじっとしていた

俺が塾に通っているのをやつはうらやましいといった

そこで原田塾というのつくった

月謝といっていくらか払わせていた

塾では俺の作った塾の歌というのを歌わせていた

風呂掃除とかをさせた

塾の講義は夜、寝る間際に世界の終わりを教えた

1999年に終わるのだと

そういい続けた

やつはその年、自主的に色々準備していたらしい

水鉄砲で遊んで、たまたまやつが優勢で終わった日

寝静まったところを俺はやつの顔面に水をかけた

大人になった今、やつはとなりの部屋にいる

そこはしばらく俺も使った部屋

俺はドアとか壁とかいろいろ外してしまった

ドアのない部屋でやつは文句をいっている

壁にはビートルズ、アビーロードの特大ポスター

そんなところでやつは生活している

やつの部屋の上には俺が以前つくった

書斎がある

ちょうどやつのベッドの真上には

俺の美術書が積まれた棚がある

屋根裏の床はそう強くはない

地震が起きたらベッドから離れろ

と忠告しておいた

そんなところでやつは寝ている

やつの彼氏と先日あった

クールなナイスガイだった

俺は彼等を俺の知る店へ案内した

そして飲んで　食った

ふと財布を見ると金がなかった

彼が払ってくれた

俺はショックで二人を無視してしまった

店を出て

お詫びにとタワレコの満点カードを贈った

その帰り

妹は俺のことを哀れんでいた

電車に乗るときも気まずかった

気付くと終電間際

やつは携帯で検索し危機を察知

俺はうなずいた

兄妹の絆はよみがえった

横浜駅でふたり走った

改札をこえて

京急線へ！

すると俺のスイカは切れていた

ピンコンという音に

やつはふりかえる

俺は叫ぶ「駄目だ～」

その視線は切ないものがあった

やつから金を借りて

清算して

改札をでた

俺は静かにこういった

「カード使ってタクシーでかえろうぜ」

もちろん俺のクレジットカード

そう

これが俺と妹の関係

やつはいい人間だと思います。