ダンディズム♪ by 谷村新司
これを追求してみましょう。今夜は。
満★乳斎です。
21世紀において、ダンディズムをバージョンアップさせなければなりません。
20世紀の完成されたそれが放つ魅力が素晴らしいのは当然のこと。
二回の世界大戦が男達を熱く燃やしたからだ。
その中で漢は勇猛に生き、服達もそれをバックアップした。
彼らは世の中に必要とされていた。
ハードボイルドな舞台が現実の世の中に広がっていたのだ。
そんな時代のダンディズムが誰しも眩しいさ。今の所はね。
現在のファッションにおけるトラディショナル回帰というのは
そんな男の時代に思いを馳せる嗜好からきてるんでしょうね。
21世紀の男達は行き場を失う者、あるいは世の中が必要としていなのに
ハイテクノロジーを駆使して無理矢理何かをねじ込んでいる不健康な輩か
どちらかではないだろうか。そんな不健全な社会だからこそ草食系と呼ばれる
あっさりボーイズたちが増殖するのだろう。そして彼らが好んで着る服は
やはりトラディショナルなアイテム達なのである。親米保守のあとに草食
とくるのが今時のコンサバか。親米保守草食。
父親とも共有できる感覚というんですか?なんか、こう前世紀を引きずった
奇妙なブルジョワ感が漂っています。しょんべん臭さが気なるぜ。
さて、ダンディズム。わたしは以前こうも書いた。
21世紀型おっさんをつくろうと。
このおっさんとは、主に日本における高度経済成長が生み出した
無風地帯に生きるミュータントのような存在である。
主義主張まるでなく、只無心にその道をゆくというある種高貴な存在。
世界史を見渡してもこのおっさんという人種はみつからない。
おっさんとダンディズム、なかなかまとめて論ずるのは難しいが
とにかく、成人男性にとっての道というのは非常に大切なのである。
そして現在その道がないである。
この10年間、前世紀の道の続きを信じて進んできた結果
やはりこの道はもう先へ通じていないことがそろそろ分かってきたのだ。
このような状況下で突然変異体のおっさんの構築を狙うのは少々
無謀だったことに最近気がついた。この世界が再び定まり
平穏が訪れたとき、誰の意思でもなくおっさんは現れるのだろう。
この日本から。
道を作っていくには多くの人間がそこを歩くことが前提となる。
その為にはまず、なにはともあれ安全であること。
仲間、家族、子孫がそこを安心して通れることが大事なのだ。
今、現在てめえの仕事の先には何があるよ?
あんたが携わっている事業、本当に人が必要なものですか?
そうでないなら、もしくはそれが危害を及ぼすようなものなら
さっさと手を引くことだね。
その信念を貫く気持ちというのがまずダンディズムの根源と言えるだろう。
生業を信念に添わせていく。
人を愛し、子供を授かることも非常に重要だ。個人ではない家族という
集団が自分の底となる。独り身あるいは親といた場合は自分のそこには自分
しかいない。自分以上に大切な人ができて、はじめて大人になるのではないか。
今世紀のダンディズムの夜明けは、とても地味で侘しいものになるだろう。
いざゆかん!共に進もう!